鋏状咬合[はさみじょうこうごう]
ハサミのように上の歯の内側に下の歯が軽く接触するため、安定した咬み合わせが得られず、食べ物が咬みにくい状態です。
公開日:2020/01/13 更新日:2021/11/16
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目次
上の奥歯が外側、下の奥歯が内側にズレていて咬み合わない症状
鋏状咬合とは
鋏状咬合[はさみじょうこうごう]は、「シザーバイト」とも呼ばれ、上の臼歯(奥歯)が外側、下の奥歯が内側にズレているため、奥歯で咬んだときに、上下の奥歯がしっかり噛み合わない症状です。
ハサミのように上の歯の内側に下の歯が軽く接触するため、安定した咬み合わせが得られず、食べ物が咬みにくい状態です。
【症例写真】左右の第二大臼歯の鋏状咬合と、叢生を治療した症例
下にご紹介する写真は、第二大臼歯が鋏状咬合になっており、歯並びがガタガタの叢生[そうせい]」の症例です。上下顎の左右の第一小臼歯(真ん中から4番目)合計4本を抜歯後、矯正装置を30ヵ月装着して治療をしました。
患者様が、外から目立ちにくい矯正装置を希望されたので、上顎は歯の裏側につける舌側矯正装置(STBブラケット)をし、下顎の表側矯正は透明なクリアタイプのブラケットを使用しました。矯正装置による30ヵ月の動的治療後、歯列の凸凹や、 鋏状咬合となっていた第二臼歯の咬み合わせが改善されて、美しい口元になりました。
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患者様 : 22歳女性
診断名 : 両側第二大臼歯鋏状咬合を伴うアングル1級叢生症例
治療法 : 上下顎両側第一小臼歯抜歯ケース
上顎「STBブラケット、トランスパラタルアーチ」、下顎「018x025スタンダードエッジワイズブラケット(クリアタイプ)」
動的治療期間 (矯正治療期間) :30ヵ月
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治療前
下顎の第二大臼歯が内側にある鋏状咬合と叢生の歯並びです。
治療中
上下顎両側、計4本の第一小臼歯を抜歯後、上顎は裏側矯正装置、下顎は透明な目立たないブラケットを使用した表側矯正装置を使用して治療しました。
治療後
「治療前」と比較して、第二大臼歯がキレイに移動され、歯列の凸凹も改善されました。
歯のしくみ
人の歯の数は乳歯では20本、永久歯は28本(親知らずを含めると32本)です。
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