マウスピース矯正治療の流れとポイント
取り外しできる透明で軽い「マウスピース矯正」の治療の流れについて解説。症状によって、従来型のアーチワイヤーやブラケット、顎間ゴム、その他固定装置などの「補助矯正装置」を一時的に使用する場合があります。
公開日:2019/10/01 更新日:2021/11/17
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目次
マウスピース矯正ってどんな矯正法
マウスピース矯正の治療の流れ
※マウスピース矯正の治療の流れの一例をご紹介します。
STEP1 カウンセリング
矯正医が患者様の歯並びの悩みをお聞きし、現在の状況、マウスピース矯正とそのほかの治療法の説明、治療期間、費用などの矯正治療全般のご説明をします。
STEP2 精密検査・診断結果の説明
口腔内診査、レントゲン撮影、口腔内・顔面写真撮影、歯の型採りなどの精密検査を行います。検査時間は約30~40分程度です。後日、精密検査の結果を説明し、治療のための計画書や契約書類をつくります。
STEP3 歯の型採り
STEP2の診断結果に同意して治療の契約をしたあとは、マウスピース矯正の装置「アライナー」を作るために精密な歯の型採りやかみあわせを採取します。(写真の材料はPVS[ポリビニルシロキサン])。そして、すべての資料を、マウスピースを制作する会社に送ります。
STEP4 アライナーを制作
歯科医院で採った歯型やレントゲン写真などの資料をもとに、製造メーカーが一人ひとりの歯並びに合わせて、歯の動きをシミュレーションして、「アライナー」を作成します。制作前までに、担当医がチェックをして必要に応じて修正します。
なお、「アライナー」の製造過程は医院・製造元によって異なります。治療中の歯の動きをシミュレートして、一括で治療完了までの装置を制作されるものや、通院ごとに歯型を採取し、その都度、「アライナー」を制作する方法などがあり、さまざまです。
STEP5 治療開始
治療期間中、患者様は一日20時間以上アライナーを装着し、約2週間毎に新しいアライナーに交換します。アライナーを交換するごとに、歯は徐々に治療目標に向けて移動します。
治療中は、1ヵ月半~3ヵ月おきに、定期的に通院して、進行状況の確認と口腔内のクリーニングなどをします。治療途中で、予想通りの動きが認められない場合は補助矯正などの装置を使用することもあります。
治療期間:半年~2年(治療前の歯並びによる)
STEP6 治療完了~保定
矯正で動かした歯は、何もしないままだと、もとの治療前の場所に戻ろうとします。これを「後戻り」といいます。「アライナー」で歯並び・かみあわせが改善したあとは、一定の期間、リテーナー(保定装置)を装着し、数ヵ月に1回程度の頻度で歯並びのチェックをしに通院をして後戻りを防ぎます。
※医療器関や装置のメーカーにより、治療の流れは異なります。
※「補助矯正」について
マウスピース矯正装置のみでは、動きにくい歯並びもあります。
(例:ねじれている歯、歯を少し引き出したり、平行に移動させて治療する歯など) このため、歯並びによっては、マウスピース矯正装置を補助する目的で、従来型のアーチワイヤーやブラケット、顎間ゴムなどの「補助矯正装置」を一時的に使用する場合があります。短期間ですが、装置が見える期間ができる代わりに、難しい症例もより良い仕上がりに導く治療ができて、治療期間を短縮できるメリットがあります。
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