矯正治療したら人中は長くなる？短くなる？見た目が変わる原因とは

人中（「じんちゅう」または「にんちゅう」）とは、鼻の下から上唇にある溝のことです。人間以外の哺乳類にも見られます。

矯正治療は歯並びを整える治療なので、一般的に顔の皮膚自体には大きな影響は与えません。しかし、出っ歯を抜歯矯正で改善した結果として口周りの印象が変わり、人中の長さが変わることは考えられます。

口元が出ているなど、抜歯が必要な処置が必要な主訴があるにもかかわらず、抜歯をせずに矯正治療を受けると、人中が短く見えるかもしれません。

抜歯をせずに歯並びを整えようとすると、前歯を前方へ動かす必要があり、それによって口元が突出したように見え、人中が相対的に短く見えるようになるのです。

*必ずしも、人中が長く見えるとは限らず、個人差があります。

矯正治療により、人中の長さが変化したように見えるかもしれません。しかし、矯正治療は歯並びや噛み合わせを改善する治療であり、人中の長さを理想通りの長さにするために行うわけではありません。

患者さんによって、「矯正治療を受けたけど人中の長さが変わって気になる」という可能性はゼロではありません。

もし、人中の長さがどうしても気になるのであれば、美容外科の領域ですが、「人中短縮術（リップリフト）」という治療が受けられます。人中短縮術とは、鼻の下の皮膚を切除し、上唇を引き上げ人中を短くする治療です。