治療の疑問や不安、歯科衛生士に質問してみよう!
治療前や治療中、疑問や不安に思ったことを聞こうとしたときに先生が他の患者さんの診療中で質問しづらいこともあるでしょう。そんなときは、治療をサポートする歯科衛生士に相談してみてはいかがでしょうか。
公開日:2019/10/01 更新日:2021/11/17
監修医師
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
目次
なかなか相談しにくい治療の疑問
矯正治療について疑問があるけれど、
「忙しそうな先生を見ていると聞きにくい」ということはありませんか?
そんな時は歯科衛生士に質問してみましょう。
歯科衛生士と歯科助手の違い
歯科医院で、治療のサポートをしているのが、主に歯科衛生士と歯科助手です(病院では、看護師や研修中の歯科医師が行うこともあります)。
歯科衛生士は、歯科に必要な知識と技術を主に歯科衛生士学校で3年以上学び、国家試験に合格した者が取得できる国家資格です。 歯科助手は資格不要で、医療行為は行いません(お口の中に触れる行為はできません)。主に治療の準備や片付け、患者さんの案内を中心に行っています。
費用の総額や支払い方法に関する疑問などは、その歯科医院で働くスタッフ誰もが回答できますが、治療に関する疑問は専門的な知識をもつ歯科衛生士に尋ねてみましょう。歯科医師が出した診断内容や治療計画に関する内容、治療中の疑問も、分かりやすく説明*してくれることでしょう。
(* あくまでも補足だけで、診断や治療計画の説明は歯科医師の業務になります。)
豆知識 : 歯科衛生士の見分け方
服装や外見で歯科衛生士なのか歯科助手なのか分からない時は、業務内容で判断することができます。歯科衛生士は、歯科医師の指示のもと、一部の診療を担当することができ、歯ぐきの検査(歯周病の検査)や、歯石の除去、薬剤塗付(虫歯予防や虫歯の進行を止める薬)、ブラッシングと食生活の指導などの医療行為が許されています。
簡単にいうと、患者さんのお口の中を触ることができるのが、歯科医師と歯科衛生士になります。
歯科衛生士に聞いてみましょう
下記のようなことで困ったら(こんなことを感じたら)歯科衛生士に聞いてみましょう。
【矯正治療をはじめる前】
・治療の内容の疑問や、不安に思うこと
・矯正治療中の痛みの軽減方法
・矯正器具の破損や、器具が外れるなどのアクシデントに掛かる費用、対処法
【矯正治療中・治療後】
・ブラッシングの方法や食生活の注意点
・お口の中の違和感や不具合
・ブラケットやワイヤーが外れた時の注意点
・矯正用ゴムのかけ方の確認やコツ (基本的な指導は歯科医師から受けます)
・他、ゴム・ハリガネ交換など
患者さんの疑問や不安を取り除き、患者さんと歯科医師との橋渡しをすることも歯科衛生士の役目の一つです。歯科医師に聞きにくい時は、歯科衛生士に質問するようにし、不安を抱えないようにして治療を進めていきましょう。
豆知識 : ご存知ですか?認定矯正歯科衛生士
認定矯正歯科衛生士は、矯正歯科治療に関する学会の一つである特定非営利活動法人日本成人歯科矯正学会が交付する認定制度です。認定審査を申請するためには、この学会に入会して3年以上であることや、定期的に学会の講習に参加することなどが必要となります。このような資格も、矯正治療の標準的な知識を持ち、適切な治療やメインテナンスが行える歯科衛生士であることを見極める一つの指標となるでしょう。通院している歯医者に認定矯正歯科衛生士がいれば、矯正治療にまつわる疑問や悩みをきいてみましょう。
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