痛みが少なく、短期間で行える矯正装置(セルフライゲーションブラケットの特徴)
矯正治療は歯に痛みがでることがあります。今回は痛みが少なく、短期間で行える矯正装置についてを動画で分かりやすく解説します。「矯正歯科ネットは矯正に関する情報を発信しているポータルサイトです。
公開日:2019/10/01 更新日:2019/11/25
目次
動画解説 「痛みが少なく、短期間で行える矯正装置について」
従来の矯正装置よりも、ブラケットとワイヤーの摩擦抵抗を軽減させた新しいタイプの矯正装置の仕組みと特徴を動画でご紹介します。
痛みが少なく、短期間で行える矯正装置について
恵比寿エスト矯正歯科 院長 : 萩田 洋児
(日本矯正歯科学会認定医・日本成人矯正歯科学会認定医・世界舌側矯正歯科学会認定医)
セルフライゲーションブラケットなど新しいタイプの矯正装置の特徴
■従来の矯正装置
従来の矯正装置は、歯にブラケットをつけて、そのブラケットにワイヤーを通したあと、ゴムや細い針金(結紮線・リガチャーワイヤー)でワイヤーとブラケットを止めていました。
ゴムや結紮線で止める従来の構造では、ワイヤーとブラケットに働く摩擦抵抗が大きいので、歯を動かす力(矯正力)をかける時、摩擦力を打ち消す余分の大きな力をかける必要がありました。
歯に大きな力が掛かると、患者様の感じる痛みが大きいことに加え、歯が思わぬ方向に動いてしまうというリスクがあります。
■新しいタイプの矯正装置の特徴
新しいタイプの矯正装置は、この摩擦力を軽減した構造です。
ブラケット自体に、ワイヤーを止める蓋が付いていて、摩擦がほどんど発生じなくなりました。
摩擦が減ることによって従来の矯正装置の約1/10程度の力で歯を動かすことができます。
また、治療中の痛みも小さくなり、メリットが大きい装置です。
ブラケットに蓋をつけた分、若干厚みがでて目立ちやすいという弱点も指摘されますが、現在、各メーカーがより厚みを抑えて目立ちにくくした新しいブラケットを開発しているので、弱点は解消されつつあります。この 弱点を指摘したとしても、メリットが多い矯正装置です。
なお、このような新しいタイプの矯正装置は、その構造と特徴から、セルフライゲーション(自己結紮)やローフリクション、フリクションフリー(フリクション=摩擦抵抗) の矯正装置などと言われています。
■新しいタイプの矯正装置の例
・デーモンブラケット (オームコジャパン)
・Clippy [クリッピー] (トミー株式会社)
・Smart Clip [スマートクリップ] (スリーエムヘルスケア株式会社) など
資料提供
恵比寿エスト矯正歯科
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