常盤矯正歯科医院
常盤 肇先生

妹の存在、父親の言葉

「医療従事者になりたい」というのは小さい頃から思っていました。小学校の文集を見ると「医者になりたい」と書いています。
僕には体の弱い妹がいて、幼い頃から母と一緒に病院に行っていたので、病気を抱えている人たちの役に立ちたいと自然に思うようになっていました。

高校で医学の道を諦めそうになっていた時に、父親から「お前の目指していたことは医療で人の役に立つことではないのか」と言われました。その言葉が将来を考えるきっかけとなったので、すごく感謝しています。
父の親しくしていた先生が、立派な歯科医だったということもあり、歯科医を目指そうと思いました。

矯正歯科を専門に選んだ理由

歯科の中で矯正歯科を専門に選んだ理由は、特殊技術を学びたいという思いからです。学生の頃から一般歯科ではなく、歯を動かす治療の特殊性を感じていたこともあります。
矯正治療を専門にしようとしたときに、友人から「審美や美容の方に行くのか」と言われたことがあります。自分の中で矯正治療は、噛み合わせを整える医療行為だと思っていたのですが、見た目や容姿を整える治療がメインだと思われていることに驚きました。
ある意味、彼の言葉がきっかけとなって、矯正治療が健康を守る医療行為であることを多くの人に伝えていきたいとより強く感じました。

患者さんに口腔への想いが伝わる喜びを実感

そうは言っても、審美的な側面も重要だと思っています。診療をしていると、患者さんに感謝される機会が多くあります。
患者さんからの言葉がきっかけで、歯並びがよくなったことで自信につながること、笑顔になれることの大切さを本当に実感しますね。

9歳の頃から診ている患者さんから「小さい頃からいつもやさしく見守ってくださり、ありがとうございます」というカードをいただいて、診察室に飾っています。
この患者さんは今幼稚園の先生で、僕が「子どもの口腔機能は大事だよ」「正しい発達が大切なんだよ」と言い続けているのを知っていて、「私、そういう幼稚園を作りたいんです！」と言ってくれるので、治療だけではなく僕の想いが周りや患者さんにも伝わっていっていることをとても嬉しく思います。