日本橋はやし矯正歯科
林 一夫院長先生
デジタル矯正システムを基盤に、新しい矯正治療のアプローチを考えます
アメリカで歯科矯正技術を研究し、大学では研究者・教育者として活動してきた林先生。
デジタル技術を使った新しい矯正治療をより多くの患者様に提供したいという思いをいだき、臨床と技術の普及に取り組んでいます。
先生の今後の目標や、治療における理念哲学を最後にうかがいました。今後どんな治療を提供していきたいかなどお話ししていただけました。
▲ クリニックにいながら専門家と意見交換が行えます
デジタル矯正システムを基礎に、矯正治療を変革したいと思っています。
デジタルテクノロジーは正しく使えばこんなに有効な手段はないと思います。このシステムの先進性や利点は、導入されているクリニックの先生方が全世界から同時に、同じシステムにアクセスできるため、同じ画面を見ながらディスカッションできるということです。自分のクリニックにいながら、歯周病専門のドクターや口腔外科専門のドクターなど専門家の意見をもらい、チーム医療が実現可能となります。
データの蓄積と情報の共有により、学際研究の実践としても、この3Dデジタル矯正システムは様々な可能性をもっていると考えます。
また、我々の役目として、ただ早い治療だけを提案するのではなく、品質の良い物を提供できるクリニックでありたいと考えています。患者様に知っていただきたいのは、デジタル矯正治療は患者様の負担が少ない治療法であるということです。そのために、画像診断などデジタルの利点を提供しながらしっかりとお話をさせていただき、安心して治療を受けていただきたいと思っています。よりリスクの少ない歯の動かし方で、尚且つより良い状態にもっていって差し上げたいという思いがあります。そして、できることであれば全国にこのデジタルテクノロジーの仲間を増やしていきたいと考えています。
ホームページにも載せさせていただいておりますが、当院は複数の最新デジタルテクノロジーを包括的に用いることにより、患者様ごとにより適した矯正歯科治療をデザインします。歯科用CT、デジタル矯正システムなどを駆使し、患者様ごとに3Dのヴァーチャル・ペイシェントを構築します。これを基に診断を行い、治療計画を決定します。必要な場合には、ヴァーチャル・ペイシェント(仮想患者)からの情報を用いて、ロボットによるカスタム矯正用ワイヤーの作製も行います。
▲ 診断用バーチャルペイシェント
▲ 治療用バーチャルペイシェント
▲ ワイヤーの加工と装着
患者様とご相談の上、患者様の求めていること、考えていることをお伺いし、お一人おひとりにより適した治療方法を見つけることを心掛けています。無理に治療を進めるのではなく、あくまでも患者様が主体となって選んでいただける治療方法をご提案し、理想としましては、患者様ご自身がお気付きになられていない点もカバーしていく治療を提供できればと思っています。
後はできることなら、アジア地域の仲間を増やしていきたいと考えています。
まずは、日本でのインストラクターを取得したので、これから日本をベースとして一緒にやれる仲間を増やしていきたいです。このシステムはアメリカ本国との契約から技工指示まで、すべてにおいて英語になります。
まずはどうやったらそこのハードルを下げることができるか、勉強会などを通じてサポートをしていくことが課題だと思っています。
少しずつではありますが、デジタル矯正システムの認定施設も日本に増えており、認定ドクターたちとの交流も増えてきております。また、日本全国を対象とした勉強会もスタートしていくことになりました。
この勉強会には米国本国のオーラメトリックス社からマーケティングチーム・技術チームも参画する予定で、活発なディスカッションや研究が展開されると予感しており、私自身まだまだ積極的に学び、今後の治療の糧にしていきたいと思っております。
当医院のホームページを見に来ていただいた患者様には、デジタル矯正システムの正しく有益な情報を伝え、ブログなどで発信していきたいと思っています。
自分一人では、行える症例に限りがあるので、全世界そしてこの日本にも同じデジタルテクノロジーを採用して治療をしてくれる仲間が増えることで、矯正歯科治療を変える力にもなると思っています。
デジタル矯正システムを用いて単に治療を行うというだけでなく、デジタル矯正システムの普及のために尽力している姿が大変印象的でした。矯正歯科治療をより良い方向に変えていきたいという熱い思いを感じました。医院のスタッフはもちろん、取材スタッフにも大変紳士的に接してくださり、林先生の誠実なお人柄が伝わってきました。院内の感染対策や、プライバシーにも配慮されている、安心して治療を受けられるクリニックです。
(矯正歯科ネット運営部)