【埋伏歯】自然に生えなかった前歯を牽引して治療した例
この患者様は、下顎の前歯が1本生えていません。自然に生えなかった前歯部分に横の歯を牽引して歯並びを治療した症例を紹介します。「矯正歯科ネットは矯正に関する情報を発信しているポータルサイトです。」
公開日:2019/10/01 更新日:2019/11/25
記事提供
目次
はじめに:
患者様のお口の中の状態は人によって違います。ご自身と似た症例を御覧頂き、治療を検討する際のご参考として治療前・治療後の症例を紹介いたします。
【埋伏歯】「自然に生えてくる」と言われた歯が4年たっても生えてこない
セカンドオピニオンで来院→当院で治療開始
下記にご紹介する患者様は、下あごの前歯が1本生えていません。
「自然に生えてくる」と言われ、ある医院で矯正治療を受けておりましたが、4年を経ても歯が生えてこないため不安になり、一度セカンドオピニオンを受けようと当院に来院されました。
治療例(治療前・治療後)
治療前
初診時の状態
この写真は患者様が相談に訪れた初診時の写真です。前の医院では「歯の生えてくるスペースを空けたまま、自然に歯の萌出を待つ」という治療方針だったため下顎に固定式の装置がついています。4年という月日が経過しましたが、あまり積極的な治療ではなかったようです。
治療後
■治療のポイント(CT検査と開窓術)
1.CT検査で埋まったままの歯の位置を特定
はじめに患者様のお口の詳細を知るためにCT検査を行いました。 CT検査は、歯ぐきや顎の骨に埋まったままで生えてこない歯(埋伏歯)の正確な位置を特定することにも有効な検査です。
検査の結果、歯根が曲がっていることが判明し、(赤矢印参照)、「このまま放置したままでは、埋まっている歯は生えてこない」と判断しました。
2.開窓術(切開)と牽引
埋伏歯を牽引する治療を行うためにもCT検査は大切です。
牽引前に、その歯を牽引して萌出する可能性があるのか否かを判断しなければなりません。今回の患者様はCT検査によって、骨との癒着もなく、歯根膜も確認できたので、 「牽引を試みるに値する歯である」と判断し、 開窓術・牽引という方法を選択しました。
治療内容は、埋伏歯の上にある歯ぐきを切って、埋まっている歯を外に露出させる開窓術(切開)を行ったあと、露出した埋伏歯に装置を付けてゆっくり引っ張り出す牽引をしました。
この開窓術と牽引により、無事に歯が生えてきました。
※治療方法・治療結果は、患者様によって個人差があります。
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