矯正器具のお手入れを紹介!黄ばみの落とし方や洗浄剤も解説
矯正器具を使用しているといつの間にか汚れてしまいますよね。
食べ物や飲み物、たばこなどが原因で矯正器具が黄ばむ可能性もあります。
汚れたままだと見た目が悪くなりますし、菌が繁殖するでしょう。
矯正器具をいつも清潔に保つためにはお手入れが欠かせないです。
この記事では矯正器具のお手入れ方法を紹介します。
メンテナンスをしない危険性や、矯正装置についてしまった黄ばみの落とし方についても解説します。
公開日:2024/11/22
監修医師
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
目次
矯正器具のお手入れをしていないと…
矯正器具を清潔に保っていないとお口の中に異常が起こります。
矯正器具が汚れていると、着色が目立ったり菌が繁殖するからです。
汚れた矯正器具を装着し続けると、虫歯や歯周病を引き起こし、口臭もひどくなります。
矯正器具のお手入れは欠かさないようにしましょう。
矯正器具別のお手入れ方法と黄ばみの落とし方
取り外せる矯正器具と取り外せない矯正器具によってお手入れ方法が変わります。
日々の矯正装置のお掃除方法をメインに、黄ばみの落とし方なども紹介します。
取り外せる矯正器具の場合
取り外せる矯正器具とはマウスピースや床矯正装置(拡大床など)を使用している患者さんが着脱できるものです。
お手入れ方法は1日1回以上、矯正装置を取り外して水やぬるま湯で掃除しましょう。
歯ブラシで掃除をするのも良いですが、傷つけることもあるため、事前に歯科医師に相談しましょう。
また、矯正装置用の洗浄剤を使用して洗うことも可能です。洗浄剤の使用方法は、浸け置きするタイプや泡タイプなど商品によって違うので、説明書を読んで確認しましょう。
洗浄剤は頑固な黄ばみを取りたいときにオススメです。歯ブラシで取れない汚れやタンパク質汚れにも効果的で、消臭成分や漂白剤を配合している洗浄剤なら細菌_臭い・着色汚れを効率的に除去できます。
超音波洗浄機を使用するとより効果が得られやすいです。超音波洗浄機とは、超音波による振動で付着した汚れを落とす洗浄機です。洗浄剤と併用することで、汚れがさらに落ちやすくなるでしょう。
取り外せない矯正器具の場合
取り外せない矯正器具とはワイヤー矯正(表側矯正)や裏側矯正、固定式リテーナーなどのお口の中で固定される器具のことです。
お手入れ方法ですが、丁寧に磨きましょう。
ブラケットの周りや歯間、歯と歯茎の境目などに磨き残しが起こりやすいため、磨き残しが起こらないように歯ブラシで丁寧に磨くことが大切です。
山型カットブラシやU字型ブラシ、タフトブラシなどを使用することでブラケットの周りや歯間、歯と歯茎の間が磨きやすくなります。矯正用の歯間ブラシを使用すると、より汚れが取れるでしょう。
また、歯に黄ばみが見られる場合は、歯医者さんでクリーニングを行ってもらうのが効果的です(ただしすべての汚れが落ちるとは限りません)。歯の専用機器と研磨剤を使用したPMTCと呼ばれるクリーニングを行うことで、歯磨きで落とせない歯石を除去したり歯を清掃したりします。
歯ブラシは消耗品で毛先が開いていきます。1ヶ月に1回は歯ブラシを交換しましょう。
矯正器具をお手入れする際の4つの注意点
矯正器具のお手入れには4つの注意点があります。
1.熱湯を使用しない
取り外せる矯正装置の場合は水かぬるま湯で洗いましょう。熱湯で洗うと矯正器具が変形する可能性が高く、矯正への悪影響がでるかもしれません。
2.歯磨き粉で洗わない
歯磨き粉には研磨剤と呼ばれる歯の表面の汚れを削って落とす成分が入っており、矯正装置に傷が入ってしまう恐れがあります。研磨剤はリン酸水素ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなどの名称で歯磨き粉に記載されています。
3.浸け置きタイプの洗浄剤は時間を守る
時間を短くしたり延ばしたりすると、効果が得られない、金属部分が変色する可能性があります。説明書に記載されている時間を守って洗浄剤を使用しましょう。
4.毛先が軟らかい歯ブラシを使用する
毛先が硬いタイプの歯ブラシを使うと、矯正装置が傷つく可能性があります。お手入れの際は、毛先が軟らかい歯ブラシを使いましょう。
まとめ
矯正器具は着脱の有無にかかわらず、毎日のお手入れをオススメします。
お手入れをすることで矯正器具を清潔に保ち、お口の中の環境が悪化しにくくなるでしょう。
お手入れをサボると、口臭がひどくなったり虫歯や歯周病になったりする可能性が高くなります。
矯正器具のお手入れは毎日行い、お口の中を清潔に保ちましょう。
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