リテーナー装着期間中の食べ歩き|避けたい食べ物・飲み物とは?

リテーナー 食べ歩き

矯正治療で装置が取れたあとは、歯並びを安定させるためにリテーナーとよばれる装置をつけます。

食べ歩きをする場合、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。避けるべき飲食物や取り外せるタイプのリテーナーの保管などの注意点を解説します。

監修医師

歯科医師 古川雄亮先生

歯科医師 古川雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

目次

  1. リテーナー装着期間中に食べ歩きをする際の注意点5つ
  2. ④再装着前にリテーナーのクリーニングと歯磨きをする
  3. リテーナーを装着した状態での食べ歩きで避けたい飲み物
  4. まとめ

リテーナー装着期間中に食べ歩きをする際の注意点5つ

リテーナー 食べ歩き

外出中は、すぐにリテーナーやお口などをケアできる状況ではありません。食べ歩きをする場合は、リテーナーを適切に保管できる準備をして、以下の注意点を守るようにしましょう。

①リテーナーは必ず外す

食事や間食をするときは、リテーナーを必ず外します。リテーナーが壊れる原因になりえるほか、食べたものがリテーナーの周囲に詰まって汚れます。おせんべいなどの硬い食べ物や、キャラメルやガムのように粘着するものは、装着したまま食べるとリテーナーが変形したり壊れたりする可能性が高くなります。また、リテーナーの周りに食べ物が詰まることで虫歯や歯周病のリスクを高めます。

②リテーナーを外すときは人前を避ける

リテーナーを外すときに気をつけたいのが、周囲への気遣いです。リテーナーはお口の中に装着しているものなので、周囲に人がいる状況で外すとよく思わない人もいるかもしれません。友人とのお食事の際に取り外すときでも、化粧室を使うなどすると良いでしょう。ちょっとした気遣いで、食事やおしゃべりなどがお互い気持ちよく楽しめます。

③外したままにしない

1日のうち所定の時間リテーナーを装着していなければ、歯が後戻りするリスクが高くなります。リテーナーの1日の装着時間は20時間以上が一般的です。歯の状態が安定するまでは、食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着する必要があります。「リテーナーを装着するのが面倒」と思い外していると、後戻りが進む可能性が高くなります。
長時間リテーナーを外す事情がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

長い時間リテーナーを外すケースのQ&Aについてはこちら
https://www.kyousei-shika.net/consult/reply/11168/

④再装着前にリテーナーのクリーニングと歯磨きをする

リテーナー 食べ歩き

食事のあとは、再びリテーナーを装着することになります。大切なのが、お口の中や装置を清潔な状態にしてからセットすることです。就寝中などは長時間リテーナーを装着することになり、食べ物などによる汚れがついているまま装着すると、虫歯や歯周病の原因になります。しっかり歯磨き・フロス・歯間ブラシを行って、リテーナーもクリーニングをしてから装着しましょう。

⑤予備のリテーナーを準備しておく

外出先で食事をする機会が多いと、それだけリテーナーを取り外す機会が増えるので紛失する可能性は高くなります。予備のリテーナーもあると心強いです。もし普段使っているリテーナーをなくしてしまっても、予備があればすぐに装着できます。

予備があるからといって外したリテーナーの管理を乱雑に扱ってはいけません。外した際は常にケースに入れるようにし、リテーナーは清潔な状態を保ちましょう。

リテーナーを装着した状態での食べ歩きで避けたい飲み物

散歩や買い物などで飲み物が欲しくなったとき、取り外しができない固定式リテーナーをつけている場合や、リテーナーを取り外しできない環境ではどのような飲み物を避けるべきでしょうか。3つの注意点をもとに、なるべく選ばないようにしたい飲み物を挙げます。

糖質を含んでいる飲み物

虫歯の原因となる糖質がお口の中に残っていると虫歯が進行しやすくなるので、リテーナーは外した方が良いです。

とくに避けた方が良い飲み物が、糖質を含む清涼飲料水や甘い炭酸飲料、ジュースです。スポーツドリンクにも多くの糖質が含まれているので、避けましょう。糖質を含まない炭酸水やミネラルウォーターなどがおすすめです。

熱い飲み物

熱い飲み物は、取り外しのできるリテーナーを変形させてしまうおそれがあります。熱いお茶やコーヒーなどはリテーナーが壊れる可能性があるので、基本は外すなどして飲みましょう。

着色の可能性がある飲み物

色が濃い飲み物でリテーナーが着色してしまうおそれがあります。色素が濃い飲み物にコーヒー、紅茶、赤ワインなどがあります。砂糖が入っていないものであっても着色のリスクがあるので、なるべく控えましょう。

まとめ

リテーナー 食べ歩き

リテーナーが壊れないように固い物や粘着性の高い食べ物はなるべく避けるようにしましょう。また、リテーナーを装着している期間は歯磨きがしにくくなるため、甘い飲み物などもなるべく避けることがおすすめです。リテーナーを装着しなくてもお口の中を清潔に保つことは大切です。食事や普段のケアに気をつけて快適なリテーナー生活を過ごしましょう。

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