乳歯の歯が生える順番と注意点

乳歯が生える順番は、生後10ヵ月ごろから上の前歯が生え始めます。1歳ごろから前歯8本が生えそろい、2歳5?6ヵ月ごろ最後の歯が生え全部で20本になります。乳歯の役割は、噛むこと、発音、永久歯への正しい誘導です。詳細はこちらをご覧ください。

目次

  1. 乳歯の歯が生える順番と注意点
  2. 乳歯の役割
  3. 月齢・年齢と歯の変化 お手入れの注意点

乳歯の歯が生える順番と注意点

乳歯は、2~6歳頃までの間に上下左右20本が生えそろいます。食べ物を小さく噛み砕いたり、正しく発音するために大切な役割をもつ乳歯は、それ以外に子供のあごの骨の成長を促進したり、顔の形を整える役割を持っています。乳歯は、一定期間食事を録ることなどで刺激を受けると、永久歯に生え変わります。一番奥の乳歯が抜ける10~12歳ころまでの、子供の成長において大切な役割を果たしています。

その他の乳歯の役割は大きく分けて3つあります。それぞれを詳しく見てみましょう。

乳歯の役割


1)噛むこと
当たり前の事のようですが、よく噛むことはお子さんの成長発達に必要な栄養が効率よく吸収される、とても大切な役割を持っています。また咬むという動作は、脳の発達にも役立つと言われています。

2)発音
たくさんの言葉を覚えていく幼児期は、歯が健康であることで正しくキレイな発音が可能になります。


3)正しく永久歯の誘導
乳歯から永久歯に生え変わる時期には、乳歯の根は吸収されて次に生えてくる永久歯を誘導します。 虫歯などで乳歯を失うと、後から生えてくる永久歯にも障害が出てきます。子供の成長を促す上で大切な歯なので、充分注意な注意が必要です。

どうせ生え変わるのだからと粗末にしていると、

・咀嚼(そしゃく)障害…食べられない、偏食の原因
・発音障害…うまく話せない
・あごの成長異常…顔の形の不調和
・不正咬合…歯並びが悪くなる

などの症状を引き起こします。
また、永久歯の虫歯や歯周炎を引き起こす原因にもなってしまいます。

月齢・年齢と歯の変化 お手入れの注意点

赤ちゃんは、最初は歯のない状態で生まれてきます。赤ちゃんのお口の中は、食べるため、というよりおっぱいを上手に飲むのに適した、形をしています。歯の生える時期(大体、6~8ヶ月)が近づいたら、口を触られるのに慣らすため、ときどきお口まわりや歯ぐきをそっと指で触ってあげましょう。指しゃぶりも歯磨きの準備段階として大事です。歯のおそうじは唾液と湯ざましで充分です。6~8ヶ月(個人差で3ヶ月~1歳ぐらいもあります)に最初の歯が生えはじめます。個人差がありますが、一番最初は下の前歯から生えることが多いようです。


お口の中の変化と、離乳食を食べ始めることによってお口の中が刺激され、よだれも多くなってきます。まだ歯ブラシで必要とするような汚れは着きにくく、逆に歯磨きが歯肉を傷つけたり、歯磨きが嫌いになる原因にもなってしまいます。ですから、この時期はガーゼなどでお手入れし、徐々に歯ブラシをお口に入れることに慣らしましょう。


生後10ヶ月ごろから、上の前歯が生えはじめます。上の前歯は、よだれだけでは汚れが落ちにくい部分ですので徐々に歯ブラシの使用が始まります。ただし、上の前歯の歯肉はとても敏感な部分なので、ゴシゴシと磨くのは禁物です。まだきちんと磨くというより、歯ブラシに慣れることが目的の時期。むし歯予防のために、夜間の頻繁な授乳やミルクを少しずつ卒業したい時期でもあります。


1歳ごろから、前歯8本が生えそろい、奥歯が生えはじめます。奥歯の噛む面の溝に歯垢がたまりやすくなり、むし歯菌もお口の中に定着しやすくなる時期です。1日1回きちんと歯磨きする習慣を付けましょう。長時間大人しくお口を開けていられない頃ですので、手早く磨いてあげるのがポイントです。歯磨きを徹底的にというより、食事内容と食べ方で、むし歯菌を増やさない工夫をする必要が出てきます。


2歳5~6ヶ月ごろ、最後の歯が生え、全部で20本になります。3歳ぐらいには乳歯の噛み合わせが完成します。この後6歳前後になる永久歯(28本)への生え変わりの時期まで大きな変化はありません。歯が生えそろって何年かすると、自然に乳歯は隙間が開いてきます。これは発育空隙と言い、顎が発達して大きくなったことで歯の間が開いたものなので、心配はいりません。


6歳ごろ、乳歯の奥歯のさらに奥に第一臼歯(はじめての永久歯)が生えはじめます。生え終わるのに1年~1年半かかり、さらにお口の奥に生えるために発見が遅く、むし歯になりやすいのが特徴です。小さめの歯ブラシでこの歯の噛み合わせ面だけを選んで、少し長めに丁寧に磨きましょう。この第一臼歯は特に、仕上げ磨きをしてあげると良いでしょう。

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