裏側矯正のデメリット
矯正歯科の総合サイトです。矯正歯科治療の基本、成人矯正の『裏側矯正のデメリット』についてご紹介します。
公開日:2019/10/01 更新日:2019/11/25
目次
Step3 いろいろある矯正治療 裏側矯正のデメリット
1. 舌に触れる違和感を感じる
裏側矯正では、常に舌が装置に触れているために違和感を生じることになります。また、装置が舌にあたって、舌にあとがつくことがあります。しかし、個人差はありますが、装置を装着してから1~2週間ぐらいで慣れてきて違和感も薄れ、舌にあとがつかなくなってくるようです。また、新しい装置は装置そのものが小さくなり、違和感はさらに少なくなり、2~3日以内に慣れるという報告もされています。
2. 発音がしづらい
舌を歯の裏側にあてて発音する言葉は、裏側に装着してある装置が邪魔になって若干不明瞭になることがあります。日本語では、さ行、た行、ら行の言葉、英語では、th、lとrの発音に影響がでるようです。これも装置を装着してから1~2か月ぐらいで慣れてきて、普段どおりの発音で話ができるようになってきます。ただ、意識的に発音の練習をしないと、いつまでもうまく発音できないこともあります。
3. 食べづらい。
表側矯正でも装置の装着当初は硬い物が食べづらかったり、頬の内側を噛んでしまったりすることがあります。裏側矯正でも、装置が裏側につきますので、食べづらさを感じることがあります。
4. 歯磨きがしづらい
歯の裏側は凸凹していますし、自分では見にくく、普通の状態でも表側より歯磨きがしにくいものです。矯正装置を付けているので、当初歯の磨きにくさを感じる場合もあります。矯正装置を付けていると、食べかすが装置の部分にたまりやすくなり、そこにバイ菌が繁殖して酸をつくります。歯の表面を覆っているエナメル質はこの酸によって侵され、穴があいて虫歯になります。ですから、歯磨きは磨きの残しのないようにていねいにして、虫歯にならにようにすることが必要です。
5. 表側矯正の装置より費用が高い
裏側矯正では表側矯正に比べて約1.5倍の費用がかかります。 歯の裏側は凸凹で形が複雑なために、表側矯正の装置を使うことができず、患者さんひとりひとりに合わせた装置をつくる必要があるからなのです。つまり、オーダーメイドの矯正装置をつくるのに大変な手間がかかるために装置の費用が高くなります。 また、歯の裏側は見づらいので、歯を動かすために用いるワイヤーの調節に手間と時間がかかり、高度な技術が必要となるので技術料が高くなります。
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