だるまさんの相談

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受け口について

受け口について相談です。
私は受け口で小学生の頃に歯列矯正を行い一時的に治りましたが中学生で下顎が成長し再度受け口になり高校生で手術をしました。
小学生の時に上顎急速拡大装置と上顎前方牽引装置をつけて直しましたがその後チンキャップ等無く経過観察を行い結局手術となりました。
もしチンキャップで下顎成長抑制をしながらの経過観察であれば手術をしなくてもよかった可能性はありますか?

ちなみに、遺伝による骨格性の受け口は、小学生の時に治してもあとからの下顎の成長で受け口に戻ることの方が多いですか?

また、子供に受け口は、遺伝する確率が高いと言いますが受け口の程度も遺伝子しますか?
また、母親からの受け口が遺伝しやすいとかありますか?
また、子供に受け口が遺伝する確率は1/2ですか?優勢遺伝なのでしょうか?

反対咬合は、骨格性と歯性に大きく分類されます。セファロ等のレントゲン写真を拝見していないので明確に診断を下すことはこちらでは困難ですが、お話を拝見するとおそらくは骨格性と思われます。
骨格性の治療は遺伝子に抗いながらの治療となります。遺伝子に抗うのは大変困難です。そして幼少期からの治療を必要とします。まずこの事を念頭に置いてください。
反対咬合は日本、韓国などの東洋人に多く、逆に西洋人には少ないそうです。我々日本人は中顔面が小さい、簡単に言えば上顎の前方への成長が劣っている人種です。上顎骨の成長は比較的早くに始まり、6歳で約8割成長を遂げ、10歳あたりで成長が止まり始めます。それに対して下顎骨は第二次成長が終了するまで成長すると言われています。これを考慮すると後ほど下顎が出てしまったことはなんとなく理解できますでしょうか?10歳を過ぎてからの上顎の育成は装置を用いたとしても大変困難です。急速拡大装置と前方牽引装置の選択は正しいと思います。治療の開始時期はいつからでしょうか?もしかしたらもっと早く矯正歯科の門を叩く必要があったかもしれません。
チンキャップによる抑制治療についてですが、米国での研究によると骨は抑制をかけると成長が制限されるのではなく成長の基点を変えるだけだと言われています。つまり成長が制限されるのではなく、成長の方向を変えるだけ、なのです。おかしな方向に骨が出てしまうのも嫌ですよね。チンキャップによる治療はあまりおすすめできません。

将来お子さんを授かった時乳歯列で反対咬合だったり、上顎が小さいと感じたら早めに受診される事をお勧めします。遺伝する可能性は100%ではありませんが今知識を蓄えておく事で早めの対処ができるかと思います。

  • だるま(26歳 女性 )
  • 2024年01月31日10時45分
8歳の時に初診でした。
3歳くらいの時から受診しマウスピースで反対交互の矯正と舌の位置の矯正を行っていれば下顎の成長を抑えられた可能性はありますか?

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