なろめさんの相談

カテゴリ:治療の開始時期

矯正の時期と方法の選択について

8歳の息子の歯並びが悪く、矯正を考えています。今、下の歯、左右1、2と上の歯左1と、右1が生え変わっています。右2も顔を出し始めました。上下とも永久歯は叢生のようで、特に、上の右1番が歯茎が厚くかかりつけ医で切開処置しましたが、少し上の位地から出てきました。また、右2は出てくるスペースが狭いようです。重なって生えてくるように見えます。
先日、専門医の先生に相談したところ、永久歯が生えそろう?5、6年生くらいまで4か月ごとの経過観察で、時期がきたら、始めましょうという話でした。場合によって抜歯の可能性もあるとのこと。こちらだと期間は2-3年で、先生が言うには、小さいころから器具を付けると虫歯のリスクもあるので、大きくなってから短い期間でやったほうがいいのではとの話でした。(今、3年生なので、2-3年も経過観察これは、ふつうでしょうか?先生は、わりと名医の方のようではありますが、患者さんは中学生くらいから大人が多かった気がします。小児矯正に積極的ではない?)セカンドオピニオンで、今度、矯正認定医の先生に診てもらう予定です。そこは、積極的に混合歯列期からの小児矯正を謳っています。まだ、相談に行ってないので、何とも言えませんが、今から始められるなら、今から始めたほうが、抜歯せず矯正できるようなので、いいのでしょうか?
どちらも、メリットデメリットあるのかもしれませんが、どちらの治療方法が息子にとっていいのか、判断に迷います。どのような点に注意して、先生を選べばいいか、おしえていただけるとありがたいです。※一部、学会名を修正・割愛いたしました。(運営部)

最初にことわっておきますが小児矯正という言葉は最近作られた言葉です。正式にはありません。例えば小児矯正科という科は大学病院にはありません。また小児でも歯並びに関してはすべて矯正歯科です。

最初に行かれた医院の先生は矯正歯科医ではないのですか?言われた事はよくわかります。必要に応じて治療しましょう。必要もないのに長期間装置を装着していると虫歯になります。というのは矯正歯科医にとっては理解できます。骨格性の問題、例えば骨格性上顎前突、下顎前突などがなければ歯の問題だけです。これは何歳になっても治ります。ぎゃくに小児からストレスを加えるような事はせずに効果的な治療をタイミングを逃さずしましょう。といのはすごく理解できます。成長発育をみるために4か月に1度もよくわかります。自己管理のできる年齢になってから行うというのは妥当な診断です。

しかし、私には直接お子様の口の中を拝見したわけではないのでセカンドオピニオンをお聞きになるのはよい事だと思います。保護者の方が納得する説明をするのは矯正歯科医に必要なことです。保護者の方の理解と協力はお子様の治療の成功に不可欠だからです。

治療が成功する事を祈っています。
はじめまして。相談内容読ませていただきました。

実際にお口の中を見ていませんので、「どちらの治療方法が息子にとっていいのか、判断に迷います」に対しての問いにどこまで正確なことが言えるか分かりませんが、ご了承ください。

一般的に、矯正治療の目的は理想的な永久歯列の咬合確立です。つまり咬耗や虫歯も無い歯を理想的に並べ、その状態を死ぬまで使用することが目的です。

つまり、このような時期(混合歯列期)に骨格的に問題(顎が出ている、引っ込んでいる、顎が狭いなど)が無い限り、積極的には治療は行わず、成長を見ていくことが私の場合もあります。実際、8歳の子をみて将来どのくらいの身長になるか、どのくらいの顔の大きさになるか正確なことはわかりません。
しかも、人の顔の形は人それぞれです。顔を正面から見て鼻から下の部分だけ拡げるとどうなりますか?
人によって出っ歯や八重歯(しかも片側の八重歯か両側の八重歯なのか)の程度は変わります。顎の大きさと歯の大きさの不調和度は人によって異なります。軽度のものならば私も顎の拡大をしますが、異常なほどの拡大は関節の変形や上顎は基底骨は広ががりやすいが下顎は広がりにくいなどの問題もありますのでケースバイケースで行います。その際は抜歯になることもあります。

つまり、不確定要素が多い時期に最終診断が出来ないと思います。この際に、顎を拡げて、結局抜歯矯正というのが最悪な結果でしょう。この頃の永久歯は幼弱永久歯といわれ、まだ完全に石灰化が行われてなくやわらかい歯です。ですので、管理が悪いと虫歯にもなりやすいのも事実です。
 ですから、小児期にやる矯正は本当に必要がある場合で、骨格に問題が無ければ、ある程度、骨格の大きさが定まってからというのも正しい診断と思われます。

長くなりましたが、小児からスタートする患者さんはまれで骨格に問題がある場合、将来的に骨格に悪影響を及ぼす歯並び、永久歯列の矯正が著しく難しい場合に対して行います。
 骨格に問題が無い場合に行う場合は非抜歯矯正を目的にしていると思います。
ですので、それがどれだけの確率で出来るのか、また、どのような歯並びになるのか質問されてみてはいかがでしょうか?

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

顎の成長をジャマするような歯並びや咬み合わせがある場合には永久歯が生えそろうのを待たずに治療を始めた方が良いですし、そうでなければ永久歯が生えそろってから治療をスタートしても問題はないと思います。

ただ、その辺りは各矯正歯科担当医によって判断が異なるケースが少なくありませんので、治療について納得いく説明があるかどうかが治療先を決める一番の決め手になるのではないかと思います。

将来的に抜歯しないことが良いというものでもありませんので、抜歯についてはこだわらない方が良いと思います。ご検討下さい。

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