あんなさん(神奈川県)の相談
カテゴリ:効果
前歯2本が前にでています。後ろの歯はきれいにならんでいます。
まさに小さいころのおしゃぶりが原因といったような歯並びです。
また、前歯2本が大きいため矯正して歯並びが治ったとしても見た目が悪いのは変わらないのかもという不安もあります。
このような歯並びは、どのような治療が必要となりますか?
- イデア矯正歯科
- ( 神奈川県 川崎市中原区 )
- 2010年12月25日02時39分
あんなさん はじめまして。イデア矯正歯科の院長で布留川 創(ふるかわはじめ)と申します。
ご質問を拝見いたしました。今回のあんなさんの質問要件を
1)前歯2本が大きいと、矯正しても見栄えが悪いのではないか?(歯を小さくする補綴治療や審美主体のブリッジワークのほうが満足が得られるのではないか?)という不安
2)前歯2本が前に出ていて、後ろがきれいな歯並びに対しては、どのような治療が必要か?
の2点にわけて考えさせていただきました。
まず、1)についてですが、
<説明1>
上顎の1番目の永久歯(中切歯)は隣の2番目の永久歯(側切歯)と形は似ていますが、もとから大きい歯です。
中切歯が手前に出ているということは、鏡で自分を見た場合、遠近法と歯軸傾斜から一層大きく見えるはずです。 それから、手前の中切歯に隠れて、側切歯が良く見えない場合、中切歯がよりが大きく感じるでしょう。
そのような理由で錯覚が生じるために前に出ている中切歯は一層大きく感じやすいものです。
平均的な矯正治療を行うだけでも、きれいに6前歯が並びますと、相当な見栄えの改善が得られるものです。
ですので、術者である私よりも、患者さんのほうがその変化を大きく感じ、喜んでいただけたことを多く経験させていただきました。
また、2番という歯は本来の形よりも小さくなってしまうことがしばしば見受けられ(矮小歯)、そのような場合には中切歯を小さくするよりも側切歯を大きくすることが見栄えの改善には適当でしょう。
近年の審美歯科の技術は進んでおり、非常に美しい接着性材料もありますし、歯槽骨形態の手術も行えば一見相当美しい前歯を短期間に得ることができるといえますが、歯を機能的に長期間使うことを考えますと、本質的には矯正治療が理想です。
また、歯の大きさによって問題がある場合でも、ブリッジなどの治療を単独で行うよりも、矯正治療に加えて形態修正や補綴治療を行うほうが当然良い結果が得られます。
<結論1>
前歯2本が大きく感じていても、矯正治療を行うことで相当な改善が得られるものです。
歯の大きさの異常等がある場合には、矯正治療に加えて接着修復や補綴治療を計画することで、一層理想的な変化が得られるものです。
つぎに、2)についてですが、
<説明2>
年齢からすると取り外しのできる矯正装置だけで得られる変化量には限界があると思われますので、固定式のマルチブラケット装置による治療が必須であろうと予想します。
また、治療結果のゴールの設定によっては、ブラケット以外にさまざまな矯正補助装置や手術などが必要になることもあります。
言葉の表現だけでは状況を把握するのも、説明を行うことも限界がありますので、まずはお近くの専門医に相談に行かれてみることをお勧めします。
現在、矯正治療技術は多岐に渡り、かかる医療機関によって治療方針の詳細やゴール設定に多少違いがあるものです。
初回相談時にすべての可能性や方針説明が行えると患者さん側としても理想的であるのはわかりますが、レントゲンなどの分析も行わないで治療方針、治療期間、治療費用などについて責任ある説明を行うことは望ましくありません。
ですので、患者さんの質問に答えるには検査を行わせてくださいといわれることがあると思います。一般的に検査の費用はある程度かかりますので、あわててその場で予約しないと治療が受けられないということはありません。
費用その他、心配が多い場合には、ご家族の方と一緒に相談に行かれても良いと思います。20歳といえば成人ではありますが、相談の際にお家の方と一緒にいらっしゃる方は多くあります。
ご本人にとって、一生の問題ですから、別に恥ずかしいことではありません。あとは診察を受けた病院でよく話を聞かれると良いでしょう。
<結論2>
まずはお近くの専門医の診察を受けることをお勧めします。
ご不安が解消される医院にめぐり合い、良い結果が得られると良いですね。
ご質問を拝見いたしました。今回のあんなさんの質問要件を
1)前歯2本が大きいと、矯正しても見栄えが悪いのではないか?(歯を小さくする補綴治療や審美主体のブリッジワークのほうが満足が得られるのではないか?)という不安
2)前歯2本が前に出ていて、後ろがきれいな歯並びに対しては、どのような治療が必要か?
の2点にわけて考えさせていただきました。
まず、1)についてですが、
<説明1>
上顎の1番目の永久歯(中切歯)は隣の2番目の永久歯(側切歯)と形は似ていますが、もとから大きい歯です。
中切歯が手前に出ているということは、鏡で自分を見た場合、遠近法と歯軸傾斜から一層大きく見えるはずです。 それから、手前の中切歯に隠れて、側切歯が良く見えない場合、中切歯がよりが大きく感じるでしょう。
そのような理由で錯覚が生じるために前に出ている中切歯は一層大きく感じやすいものです。
平均的な矯正治療を行うだけでも、きれいに6前歯が並びますと、相当な見栄えの改善が得られるものです。
ですので、術者である私よりも、患者さんのほうがその変化を大きく感じ、喜んでいただけたことを多く経験させていただきました。
また、2番という歯は本来の形よりも小さくなってしまうことがしばしば見受けられ(矮小歯)、そのような場合には中切歯を小さくするよりも側切歯を大きくすることが見栄えの改善には適当でしょう。
近年の審美歯科の技術は進んでおり、非常に美しい接着性材料もありますし、歯槽骨形態の手術も行えば一見相当美しい前歯を短期間に得ることができるといえますが、歯を機能的に長期間使うことを考えますと、本質的には矯正治療が理想です。
また、歯の大きさによって問題がある場合でも、ブリッジなどの治療を単独で行うよりも、矯正治療に加えて形態修正や補綴治療を行うほうが当然良い結果が得られます。
<結論1>
前歯2本が大きく感じていても、矯正治療を行うことで相当な改善が得られるものです。
歯の大きさの異常等がある場合には、矯正治療に加えて接着修復や補綴治療を計画することで、一層理想的な変化が得られるものです。
つぎに、2)についてですが、
<説明2>
年齢からすると取り外しのできる矯正装置だけで得られる変化量には限界があると思われますので、固定式のマルチブラケット装置による治療が必須であろうと予想します。
また、治療結果のゴールの設定によっては、ブラケット以外にさまざまな矯正補助装置や手術などが必要になることもあります。
言葉の表現だけでは状況を把握するのも、説明を行うことも限界がありますので、まずはお近くの専門医に相談に行かれてみることをお勧めします。
現在、矯正治療技術は多岐に渡り、かかる医療機関によって治療方針の詳細やゴール設定に多少違いがあるものです。
初回相談時にすべての可能性や方針説明が行えると患者さん側としても理想的であるのはわかりますが、レントゲンなどの分析も行わないで治療方針、治療期間、治療費用などについて責任ある説明を行うことは望ましくありません。
ですので、患者さんの質問に答えるには検査を行わせてくださいといわれることがあると思います。一般的に検査の費用はある程度かかりますので、あわててその場で予約しないと治療が受けられないということはありません。
費用その他、心配が多い場合には、ご家族の方と一緒に相談に行かれても良いと思います。20歳といえば成人ではありますが、相談の際にお家の方と一緒にいらっしゃる方は多くあります。
ご本人にとって、一生の問題ですから、別に恥ずかしいことではありません。あとは診察を受けた病院でよく話を聞かれると良いでしょう。
<結論2>
まずはお近くの専門医の診察を受けることをお勧めします。
ご不安が解消される医院にめぐり合い、良い結果が得られると良いですね。