ぽんさんの相談

カテゴリ:治療後・アフターケア

固定式リテーナーの接着剤

  • 投稿者 ぽん さん [29才 ] 2024/02/20/ 20:43
  • カテゴリー 成人矯正 治療後・アフターケア 治療済
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歯科矯正は終了し、固定式のリテーナーの接着剤が剥がれた場合、かかりつけ医の歯科で補強してもらうことになったのですが、接着剤の種類についてお伺いしたいです。
以前はスーパーボンドを使用していたのですが、固定式リテーナーを新しく作って付け直して、今回はUVレジンを使用しました。
UVレジンは一般的にも使われているものでしょうか。
かかりつけ医でスーパーボンドで接着できることは確認済みなのですが、UVレジンがあるかわかりません。
UVレジンの上から、スーパーボンドをつけても問題ないのでしょうか。
スーパーボンドとUVレジンの違いなどについて教えていただけますと幸いです。

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。

固定式のリテーナーはおそらくフィックスタイプリテーナーかと思われます。
また、UVレジンは紫外線で硬化するハンドメイド用であり、
歯科で口腔内接着用で使用するのは光重合型コンポジットレジンと思われます。
ブラケットを接着するのもフィックスタイプリテーナーを接着するのも同じ用途となりますが、
スーパーボンドを好む先生もいれば、コンポジットレジンを好む先生もいます。
使用比率は同じくらいだとメーカーの方に聞いたことがありますので、両方ともよく使用されているものです。

スーパーボンドは粉と液を混ぜる化学重合型であり、硬化に数分とかなり時間がかかります。
接着性が高いので、コンポジットレジンが接着しにくい金属やセラミックの歯に向いています。
もちろん天然歯に対しても接着性が高いです。弱点は処置時間がかかり、水気を除けるのが困難な点です。

コンポジットレジンは特定波長の青い可視光線で数秒で硬化するのでスピーディで簡便です。
スーパーボンドと比較すると少しだけ接着力が落ちるかもしれません。
スーパーボンドは操作性が悪いので私個人としてはコンポジットレジンを使用しています。

処置時間を短くしたい先生はコンポジットレジンを好み、
手間がかかっても外れにくさを求める先生はスーパーボンドを好みます。
フィックスタイプリテーナーの接着であれば歯科医師の好みだけで性能の差はそこまで無いと思います。
細かい内容物や組成、硬化機序についての説明は不要かと思いますので割愛します。
化学構造的には別物であり、お互いに接着性は無いので、
コンポジットレジンの上からスーパーボンドで補強するのは辞めた方がいいでしょう。
補強するのであれば、コンポジットレジンを薄く削って、コンポジットレジンで足すのが良いと思います。

どちらの接着剤であっても外れてしまうことはありますので、外れてしまったら早期に再接着した方が良いと思います。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
  • ぽん(29歳 )
  • 2024年02月21日20時42分
ご教授いただきありがとうございます。
接着剤の名前を教えていただき助かりました。
フィックスリテーナーを使用しております。
矯正歯科では、コンポジットレジンの方が、スーパーボンドよりも強いとのお話だったので、今回、こちらの方が少しだけ接着力が落ちるとお伺いし驚きました。
両者の接着は難しいこと承知いたしました。
この度はありがとうございました。
UVレジンとは、UV=紫外線、レジン=樹脂を意味する英語であり、「紫外線で固まる樹脂」のことを指します。歯科ではスーパーボンドの方がメジャーかと思います。

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