さつきさんの相談

カテゴリ:抜歯治療との違い

非抜歯矯正後の見た目について

私はもともと重度の出っ歯で綺麗なEラインになりたくて矯正を始めました。

検査と医師との相談でMSEを使った矯正を勧められて現在矯正中です。(現在上顎の拡大は終わり保定期間になり下顎はまだ拡大中の段階です。その間に親知らずを2本抜いています。)

まだ歯を奥にひっぱる段階ではなく歯の並びは矯正開始前よりは良くなっていると思うのですが横顔はあまり変わってなく横顔が綺麗になるのかがとても不安でネットで調べたところ非抜歯矯正では奥に引っ込みにくく口ボコのままで矯正が終わったなど逆に出っ歯になったなどをみました。
MSEでの非抜歯矯正では綺麗なEラインになることは難しいのでしょうか?

東京有楽町の銀座リラ矯正歯科と申します。

MSEでの非抜歯矯正で、キレイなEラインになるかどうかは、患者様ごとのケースバイケースで違ってくると思います。

Eラインを構成する主な要素としては、鼻、唇、下顎先(オトガイ部)の3つが挙げられると思いますが、前歯を引っ込めることで形を変えるのは、このうちの唇の部分だけです。

従いまして、矯正治療で綺麗なEラインになるタイプの患者様というのは、元々のEラインのバランスを、唇が崩してしまっているような患者様に限定されると思います。

例えば、顎がないことをお悩みにしているような患者様の場合は、Eラインのバランスを崩しているのは下顎先の前後的位置であって、唇が原因ではないため、いくら前歯を引っ込めてもキレイなEラインにはならないと思います。

相談者さんの場合にどうなのかは、実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので何とも言えませんが、矯正治療に関する不安や疑問は、矯正担当ドクターに直接質問して解決するのが一番確実で良いと思います。ご検討ください。
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。

まず、重度の出っ歯で口元を引っ込めたいのであれば、抜歯一択です。
非抜歯矯正を選択したのは質問者様の意思ですか?担当医のすすめですか?
非抜歯矯正から抜歯矯正に切り替えることは可能なので、ご検討されるとよいでしょう。

抜歯・非抜歯の前に、なぜ出っ歯なのか、について説明します。
U字型の歯槽骨と呼ばれる骨に歯が埋まっておりますが、
歯が大きかったり、歯槽骨の幅が狭かったりするとスペースが不足してでこぼこや出っ歯になります。
なので、出っ歯を改善するためにはスペースを作る必要があります。
スペースを作る方法は全部で5つ。抜歯、側方拡大、歯のディスキング、遠心移動、歯を前に出す、です。
前4つのどれか1つ、もしくは複数を選択して、それでもスペースが足りない場合に出っ歯になります。
つまり非抜歯矯正とは、抜歯以外の方法でスペースを獲得する方針となります。
ちなみに、作れるスペースは、「抜歯>>>歯のディスキング>側方拡大>遠心移動」くらい差があります。
抜歯が圧倒的にスペースを作ることが出来ますし、他の方法ではあまりスペースを作れません。
日本人は抜歯した方が良くなる(理想的に治せる)人が大半なので、抜歯矯正の方が多いです。

どれくらいスペースが必要かは、人それぞれです。
軽い出っ歯、軽いでこぼこ、口ゴボでは無い、人に関しては非抜歯矯正が正解となります。
かなり出っ歯、かなりでこぼこ、かなり口ゴボであるなら、抜歯矯正が正解となります。
ただ、歯を抜きたくない、口元が引っ込まなくていい、という人は重度でも非抜歯矯正を選ぶでしょう。
質問者様は重度出っ歯で口元を下げたい、という希望であるなら抜歯矯正でなくては希望を達成できないはずです。
検査・診断での分析や治療シミュレーションで非抜歯で口元が引っ込むという結果が出ていたでしょうか。
非抜歯矯正の結果に納得いかない場合、そこから追加で抜歯するだけで抜歯矯正に移行可能なので、
その場合に担当医に抜歯矯正への変更を希望することも可能です。
ただ、抜歯矯正に移行するのであれば、早めに変更した方が時短にはなります。

MSEに関して、アンカースクリューを併用することで従来よりも歯の傾斜を抑える拡大方法です。
ただ、人によって拡大の限界がありますし、拡大後の後戻りもあります。
バンドを併用しているなら多少歯の傾斜も生じてきますし、歯肉退縮のリスクもあるかもしれません。
人体をいじくる上で、なんでも出来るわけではなく、健康を損なわない範囲では限界があります。
急速拡大やMSEやSARPEも、通常の拡大治療より拡大量を見込めますが、抜歯レベルではありません。
計算で、拡大(+歯のディスキング・遠心移動)で前歯と口元が理想値まで下がることになっていれば、
最終的にはちゃんと治るはずですし、計算が誤っていたり、期待した治療効果が得られなければ治り切りません。

また、ご自身で前歯を引っ込める段階にないとおっしゃているので、横顔が変わるはずありません。
前歯が引っ込むから口元が引っ込むので、抜歯矯正であろうと横顔が変わる段階では無いでしょう。
矯正治療は、抜歯でも非抜歯でも最後に前歯が引っ込むので、横顔が変わるのはまだまだ先です。
拡大は終了しているとして、現段階ですきっ歯になっている分だけ前歯が引っ込みます。
めちゃくちゃすきっ歯で、歯のディスキングや遠心移動が残っているなら、結構下がるかもしれません。
あまり隙間が生まれてなかったり、歯のディスキングや遠心移動の予定がなければ、あまり下がらないでしょう。

治療内容に関する疑問や不安は担当医に直接お話するのが良いと思います。
現状を理解しているのも、解決することが出来るのも、担当医しかいないからです。
綺麗なEラインを最優先とするなら、抜歯も検討した方がいいかもしれません。
程度によっては、抜歯・拡大・歯のディスキング・遠心移動をすべて組み合わせる場合もあります。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。

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