amaさんの相談

カテゴリ:外科手術

外科矯正の診断、手術について

矯正を始めたくて矯正歯科に4件カウンセリングに行きました。すべて日本歯科学会認定医です。
最後に行った矯正歯科で、外科手術が必要だと言われました。
他の3件では一切そんな話は出なかったので戸惑っています。
外科矯正ができる矯正歯科とできない矯正歯科があって、診断に違いが出るのでしょうか?

また、手術をする場合、信頼している口腔外科の先生にお願いしたいのだが、今は他県(電車をのりついで3時間ほど)にいるのでそこまで行かないといけないかもしれないと言われました。
手術をする口腔外科には通院もしなければなりませんよね?
他県まで行くなんて事は、ありうるのでしょうか?

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので何とも言えませんが、外科矯正ができるかできないかで診断に違いは出ると思います。

外科矯正を考えるドクターが少数ながらいたということは、外科手術が必要なほどなのかという程度問題は別にしても、上下の顎骨になんらかの不調和があるということだと思われます。

相談者さんが行かれた矯正歯科のうち3件は、顎骨の不調和は仕方がないこととして、それに合わせた歯並びや咬み合わせを整えましょう、という考え方なんだと思います。

それに対して残りの1件は、顎骨の不調和も含めて全部を整えてしまいましょう、という考え方なんだと思います。考え方の違いですので、どちらが良いとか悪いとかいうものでもないと思います。

口腔外科への通院はそう頻繁にあるものではないと思いますし、何より大事なのは計画通りの手術の成功ですので、多少の距離があっても、信頼できるドクターにお願いするということはあると思います。ご検討下さい。
ご質問にお答えします。

外科矯正が必要な患者様がご来院された場合に、外科矯正を他の大学病院と連携をとって自院で行うクリニックと矯正治療を自院で行わずにまるごと大学病院に紹介するクリニックがあります。これは先生の技術によるものと言うよりは外科矯正を保険で行うことができる環境を整えているかどうかなどのクリニックの経営方針によるものです。
外科矯正を行なっていないからといって無理に外科手術をしない診断を行うことはしません。なぜなら外科矯正が必要なケースは横顔の大幅な改善を希望されることが多いため、外科矯正をしないで矯正治療を行っても患者様から横顔が治っていないとクレームを受けるだけですので、できないから外科矯正をオススメしないということはありません。

 外科手術が必要かどうかの判断は認定医の先生であっても異なることがあります。それは外科手術をしなくても下顎の突出感を軽減したり、機能的な咬合を確立することが可能な場合もあり、治療計画が先生の経験や技術や考え方によって左右されるからです。

私の個人的な意見としては下顎の突出、歪みがあり、患者様がその改善を強く希望すれば外科手術をおすすめしますが、そうでなければ無理におすすめはしません。先生によっては審美的な改善というよりは、咬合力学の観点で外科矯正を推奨する場合もありますが、下顎骨を切断する外科手術をしてまで改善するメリットがあるかどうかは症状によって、先生によって意見が分かれるところであります。

おそらく外科手術の話をしなかった3件の歯医者さんは、外科手術をしなくても、抜歯などを行なって歯の移動のみで咬合を確立できると判断したため、外科手術のお話をしなかったのだと思います。
外科手術をすることなく患者様の横顔や咬み合わせが改善できるのが一番ですから、可能と判断すればわざわざ外科矯正の話はしないと思います。

最後の外科手術をおすすめしてきた先生は、外科手術をした方が横顔の不調和が大幅に改善され、噛み合わせもその方がよくなるとお考えなのかもしれません。外科手術をおすすめする場合は、基本的には患者様が横顔にコンプレックスがあり、そのコンプレックスを解消するためには外科手術しかないと判断した場合か、歯の抜歯をしても咬合の改善が期待できない場合などが考えられます。しかし、手術にはリスクが伴うため、天秤にかけた場合、どう判断するかはその方の症状と先生の考え方によって左右されます。

もし、本当に外科矯正をしないと改善が難しいケースであれば、その先生が信用して連携している外科の病院が他県にあるのであれば、そこで矯正を始めるとその他県の先生のところで外科手術をおすすめされることはありうる話です。
顎を切る手術は簡単ではないですし、リスクを伴うため信用や実績がない病院にはなるべく紹介したくないですから。患者様の立場としては通院が大変ですよね。そこを我慢してもその先生に矯正をお願いしたいのであれば、仕方がないかもしれません。


  • ama(38歳 )
  • 2023年03月25日15時05分
ご回答ありがとうございます。
下顎が右にずれているとの診断で、Eラインも良いし、横顔は悪くないとの事です。
噛み合わせが悪く、改善したいと思って矯正を決意したのですが、下顎の歪みも証明写真のように真正面から真顔で撮った写真をよーく見て「歪んでる?」と思う程度なので人に指摘された事もなく、見た目はそこまで気にしていません。
なので、手術のリスクを考えるとなんとか矯正だけでいきたいと思っているのですが、外科手術を勧めている先生がおっしゃるには矯正だけでいくなら矯正終了後も寝るときだけ一生マウスピースをつけなくてはいけないと。
下顎手術の後遺症で顔の左半分が麻痺してしまった人のSNSを見つけてしまい、手術したくない気持ちが大きくなってきてしまいました。
形成外科か口腔外科でセカンドオピニオンを受けてみようか悩んでいます。
受ける意味はあると思いますか?

また、外科手術をしないと決めた場合でも、外科手術を勧めている矯正歯科でお願いしたいと思っているのですが、全力を尽くしてもらえると思いますか?
納得のいかない結果になったとしても手術を受けなかった私が悪いのだからと手を抜かれたりしないか心配しています。
amaさん、はじめまして。
京都のさわだ矯正歯科西院クリニックと申します。
外科矯正治療と自費の矯正治療の説明を受けているとのことですが、実際に口の中を拝見していないため、はっきりとしたことは言えないのですが、amaさんの場合は、外科矯正治療と自費の矯正治療のボーダーラインのケースだったため、このような診断の違いが出たのかもしれません。

手術についてですが、他県でも信頼できる歯科医師がいる場合はその先生にお願いすることもあります。

納得のできる矯正歯科治療ができるように、不安なことがあるようでしたら、もう一度相談されるのがよろしいかと思います。
amaさんにとってよい方向に向かうことをお祈りしています。

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