ごぼさんの相談

カテゴリ:効果

口ゴボ

  • 投稿者 ごぼ さん [27才 女性 ] 2023/02/13/ 16:07
  • カテゴリー 歯列矯正 効果 治療中
  • お悩みの歯 上あご右1番 上あご右2番 上あご右3番 上あご左1番 上あご左2番 上あご左3番

もともと口が閉じにくく、顎の梅干しジワを気にしておりインビザラインでの矯正をしました。非抜歯で進めたためあまり効果が得られず、第4小臼歯を上下抜歯し、表側ワイヤーでの治療を始めることにしました。担当医からはアンカースクリューを使わずに治療をすると言われました。インビザライン治療で歯の傾きは内側におさまっており、それでも口元が出ているのは骨格自体が出ているからだと思います。アンカースクリューを使用しなくても上顎骨ごと後退させることは可能なのでしょうか?また、一般的に小臼歯を抜歯して矯正する場合、口元は何ミリほど下げられますか?

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

アンカースクリューを使ったとしても、動くのは歯だけですので、上顎骨が後退することはないと思います。上顎骨そのものを後退させるには、Le-Fort1型骨切り術等の外科手術が必要になると思います。

一般的な小臼歯抜歯の場合、抜いた小臼歯の幅分しか下げられませんので、アンカースクリューを使っても最大約6〜7ミリという下げ幅になると思います。ご検討下さい。
ごぼさん、初めまして。神宮前にありますMavie Beauty Clinic(マビィビューティークリニック)矯正歯科担当医の渡辺司理です。
ご相談の口元の改善についてですが、ミニスクリューを打った方が口元は内側に入るとは思います。
具体的ミリ数については、抜歯スペースの3分の2は前歯の為に使われると思っていただければわかりやすいかと思います。
また、上顎骨の前突ということで、拝診してないので状況として把握しづらいのですが。上顎の歯肉が出ているガミースマイルの場合などは、筋肉の緊張をとるボトックスなども有効です。他にも下顎にできるウメボシジワみたいなものにもボトックスは有効かと思います。
横顔の美しさの獲得のため、上顎だけでなく下顎の先の形など考慮するとよろしいかと思います。
矯正治療に加えて、ボトックス、ヒアルロン酸などの併用を推奨しております。
担当の先生と良く話し合っていただいて、納得してから始められた方がよろしいかと思います。
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。

まず、口ゴボを治したい=抜歯矯正なので、口元を引っ込めるのであれば最初から抜歯すべきでした。
最初に非抜歯矯正を選択した理由は、担当医の提案か、それともご本人の希望でしょうか。
また、ワイヤー矯正に切り替えて抜歯矯正を行う方針に転換しましたが、
アンカーを使用するかしないかの根拠について説明が無いのは少々違和感があります。
最終的にどのようなお口元の仕上がりなるのかについてのコンセンサスが得られていないのは危ういです。
1回目・2回目のプランニングに関して十分な説明と理解が得られていないということです。
このままでは抜歯矯正に切り替えても仕上がりに不満が出てしまう恐れがあるので、慎重に検討すべきかと思います。

まず、抜歯・非抜歯、アンカーを使うかどうか、を決定する際には、適切なプランニングが必要です。
セファロ分析を行い、治療前の骨格の位置・歯の位置・口元の位置を数値化します。
セファロ分析無くして狙った仕上がりに治療することは不可能なので、いい加減であてずっぽうな治療となります。
インビザライン非抜歯治療、ワイヤー抜歯治療を行う前の検査でセファロ分析を行っているでしょうか。
セファロ分析を行い、VTO(治療計画)を作製しているのであれば、一応狙った仕上がりに持っていこうとしていると思います。
もし、セファロ分析を行わない歯科医院であるなら、質問者様の望みは叶わない可能性が高く、転院も検討すべきです。
インビザラインを中心的に取り扱う歯科医院では、矯正治療で最も重要なセファロ分析を行わないところも多いです。

治療プランを立てる際に考えるべきは、最終的に前歯の位置をどこに設定するか、です。
さほど難しくない計算式があり、それに当てはめて考えれば最終的にどんな顔立ちになるかがわかります。
でこぼこや出っ歯になっている原因はスペース不足であり、改善するにはスペースを作る必要があります。
スペースをつくる方法は5つあり、「抜歯・側方拡大・歯を削る・遠心移動・歯を前に出す」です。
すきっ歯を閉じると前歯は引っ込み、でこぼこを整えると前歯は前に出ます。
前歯を引っ込めるためにはすきっ歯にする必要があり、上記のスぺースを作る方法を組み合わせます。

まず、最初にでこぼこがあり、そのでこぼこを改善するのに何ミリスペースが必要なのかを算出します。
これをアーチレングスディスクレパンシーと言い、矯正歯科医師はパッと歯並びを見ただけで計算できます。
軽度のでこぼこなら2〜3ミリ、重度のでこぼこなら10ミリくらいになることもあります。
それを解消するために抜歯・側方拡大・歯を削る・遠心移動をプランニングに組み込みます。
抜歯は大量にスペースが作れます。残りの3つはあまりスペースが作れません。
でこぼこが6ミリとして、抜歯して14ミリスペースを作れば8ミリ余り、その余りを利用して前歯を引っ込めます。
でこぼこが6ミリなのに、歯を削って3ミリしかスペースが作れなければ3ミリ足りず、足りない分前歯が前に出ます。

なので、質問者様は非抜歯矯正を行いましたが、本来ならこの計算が行われているはずです。
治療前の段階でどれだけでこぼこしていて、どれだけスペースを作ったかは分かりませんが、
最終的にどのような前歯の位置になり、伴って口元がどうなるかは治療前に決まっていました。
よく「矯正したら出っ歯になった」というのをネットで見かけますが、おそらくスペースが足りなかったのでしょう。
平均的な数値となりますが、抜歯は1本で7〜8ミリ、2本で14〜16ミリほどスペースが作れます。
側方拡大は上限2〜3ミリ、歯を削るのは上限2〜3ミリ、遠心移動は上限2〜3ミリ程度です。
つまり、非抜歯矯正はどんなに頑張っても6〜8ミリ程度しかスペースが作れません。
まったくでこぼこの無い人であれば多少は前歯が引っ込みますが、外見的な変化は少ないでしょう。
多少でこぼこがある人は、前歯がほとんど下がらない計算になり、口ゴボは改善されません。
シワが出来る(オトガイ筋の緊張)くらい口が閉じにくいような人であれば、数ミリは前歯を下げるべきでしょう。
なので、最初に申し上げた口ゴボ=抜歯矯正となるのです。

非抜歯では口ゴボはほとんど治らないのは矯正歯科医師は計算上、または経験で知っているはずです。
質問者様が口元を引っ込めたい、と最初に申し上げているのに非抜歯矯正を提案するのはつじつまが合いません。
質問者様が「あまり口元は下がらなくていい」「抜歯をしたくない」「インビザラインで治したい」と希望され、
担当医が提案した抜歯矯正案を選択されなかったのであれば、仕方のない結果かと思います。
もし、質問者様の希望ではなく、担当医が非抜歯で口ゴボが治ると説明していたのであれば、
経験不足か治療プランの不備であり、いい加減な歯科医師であると言えます。
つまり、ここから現担当医のもとで抜歯矯正に切り替えて大丈夫なのか、ということにもなりかねます。

そして、アンカーを使用するかどうか、という点に関してですが、これも前歯の位置設定次第となります。
抜歯してでこぼこを治し、余ったスペースを閉鎖する時、奥歯が前に移動して、前歯が後ろに移動します。
綱引きのように奥歯と前歯で引っ張り合ってスペースを閉鎖し、閉じきった瞬間が前歯の最終位置です。
つまり、前歯を最大限に引っ込めたい場合は、奥歯の位置を動かさずにキープする必要があります。
逆に、前歯をあまり下げたくない場合は、奥歯がある程度前に移動するようにします。
前歯をどれだけ引っ込めるか、というのは、奥歯をどれほど抑えておくか次第になります。
その奥歯を抑えるアイテムの一つがアンカースクリューとなります。
アンカースクリュー以外にも数種類装置がありますが、アンカースクリューが一番ガチガチに抑えてくれます。
つまり、限界まで前歯を下げたければアンカースクリューを使用し、そうでなければ他の装置にします。
何も追加装置を使わない、ということは奥歯がかなり前方移動するので、前歯の引っ込む量は減ります。
前歯を引っ込めすぎると口元がイーラインよりも後退し、いわゆる老け顔になってしまうので、下げ過ぎも禁物です。

「綿密なプランニングの結果、前歯をある程度は下げるけれど下げ過ぎないようにアンカーを使用しない」
ということであれば納得ですが、もしかしたら質問者様は最大限前歯を下げるべき人かもしれません。
その場合、アンカーを使用しないことでせっかく抜歯したのに希望するレベルまで前歯が引っ込まなかった、
というような結果になる可能性があり、またしても治療結果に満足できないかもしれません。
真っ当な矯正歯科であれば、セファロ分析値とVTOを患者さんに提示したうえで治療を開始するものです。
その中で、どれくらい前歯を引っ込めたいからアンカーを使用するかどうかの説明があるはずです。
前歯が引っ込まないのに非抜歯矯正を行ったり、アンカーを使用しない明確な理由の説明が無いのはなぜでしょうか。
前歯の後退量を調べる方法はセファロ分析しかなく、もしセファロ分析を行っていないのであれば、
ちゃんとした基準と根拠のもとに顔立ちのコントロールをする気のない歯科医院となります。

という前置きのもと、ご質問にお答えします。
まず、矯正治療単独で動かしているのは歯だけであり、骨が動くはずがありません。動かしていないからです。
骨を動かすのであれば、骨を動かす手術を行う必要があります。
歯を動かすことで口元の出具合がある程度改善されればよい、ということであれば手術の必要はありません。
骨格から何からすべて希望通りに理想的に動かすのであれば、骨切り術も併用しなければ解決しません。
歯だけ動かしてどれくらい改善するのか、ということに関してはセファロ分析やCTなどで予測は出来ます。
あくまで矯正治療というのは顔を治す治療ではなく、咬み合わせを治す治療であり、副作用で顔に変化が出ます。
ただ歯を前後に動かすだけで骨・筋肉・脂肪・皮膚が増減したり移動するはずがありません。
患者さんが生まれもった骨格の中で、多少唇が前後に変化するだけです。
顔が変わることを前面に押し出して誇大広告を出す歯科医院があったり、
質の低いネット情報で誤解される方がとても多いのですが、矯正で変えられる部分はほんの少しです。
根底から顔を変えたくば、形成外科という顔を変える科があるので、そちらを検討すべきでしょう。
前歯を引っ込めるだけでも、前歯の歯根の移動によって
多少上顎歯槽骨基部が後退する可能性もありますが、大きな変化ではないでしょう。
骨格自体が多少出ていても前歯を引っ込めれば唇は引っ込みます。
ただそれは唇が多少引っ込むだけの変化であり、骨自体の位置が前後することはほとんどありません。

前歯の後退量の約70%程度が唇の後退量です。
今現在は非抜歯矯正によってでこぼこが解消されている状態でしょうから計算はシンプルになりますが、
抜歯矯正でアンカーを併用し、最大限に前歯を引っ込めると約7ミリほど前歯が引っ込みます。
前歯を7ミリ引っ込めれば、口元が5ミリほど引っ込むでしょう。
アンカーが無ければ前歯は4〜5ミリ引っ込むでしょうから、口元は3ミリ引っ込むでしょう。
ただ、前歯の後退するときの傾斜度合いや唇の厚みや、唇の緊張度合いによっても計算は変わってきます。
前歯が引っ込めば口が閉じやすくなるので、顎のシワも解消されるでしょう。
シンプルに、顎のシワを無くしたい、であれば最大限に前歯を引っ込めれば改善すると思います。
上顎の骨も引っ込めつつ、理想的な前歯の位置、唇の形にするとなると、データが無いので推察しかねます。

抜歯矯正を行えば、今よりも前歯は引っ込み、口は閉じやすくなり、顎のシワも解消するでしょう。
綿密な治療プランニングのもと、質問者様にとっての最大限度の良い仕上がりにするなら担当医とよく話し合うべきです。
担当の先生に聞いてもちゃんと答えてくれない、そもそもセファロ分析をしていないのであれば、
なあなあで抜歯矯正を行うのは危険なので、セカンドオピニオンなり転院を検討してもいいかもしれません。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
ごぼさん、こんにちは。
京都のさわだ矯正歯科クリニックと申します。
上下顎の第一小臼歯を抜歯して治療する場合ですが、固定源がないと、臼歯も近心移動してしまいます。そのため、抜歯した部分のすべてのスペースを使って前歯を後方に牽引することはできないため、大幅な口元の改善はできない可能性があります。
アンカースクリューを使用すると、臼歯の近心移動を防ぐことができるため、抜歯したスペースを有効に使用することができます。
大幅に骨格自体を後ろに下げるためには、外科矯正が必要になるかもしれません。
不安でしたら、もう一度担当の矯正の先生に相談されるのがよろしいかと思います。
ごぼさんにとって、よい結果となることをお祈りしています。

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