ダージリンさんの相談
矯正後の正中ずれと噛み合わせの許容範囲
上左1番の入る隙間が少なくねじれていたのを直したく、矯正を始めました。上4番目を左右計2本抜歯し、一応綺麗揃いました。下はほとんど問題がなかったため、少しの重なりが修正された程度で動いてはいません。
しかし下は元々右4、5番目の1本がなく、その後ろの6番目は乳歯のままです。乳歯部分にはブラケットをつけられないためワイヤーの引き上げる力がうまく働かず、下右側が全体に下がってしまっていまい、ゴムで引き上げようとしているところです。奥歯を中心に、噛み合わせにまだ隙間があり、それもゴムをかけています。
問題は、(おそらく歯の数が左右で違うため)下あご正中が1,5㎜ほど(歯の少ない側に)ずれていること(上は鼻の中央線と合っています)、矯正結果、左側では上下の歯のギザギザが互い違いに噛み合いましたが(以前はそうなっていなかった)、逆にきちんとなっていた右側が、上下の歯のギザギザが重なるようになってしまったことです。正中を合わせようとするとできなくはないですが、それでも右側のギザギザの位置は大して変わりませんし、奥歯の噛み合わせの落ち着きが悪いです。
矯正歯科医の友人(外国人なのでここで営業はしていませんが)は、正中のズレやギザギザのズレをそのままにしておくなんで信じられない、審美的な問題ではなく健康上の問題なので絶対に合わせないとダメ、根本的に間違っている、と言います。
私のように片側の歯の数が少ない場合でも、正中は合わないといけないのでしょうか?また、今のままで噛み合わせは(上下の隙間さえなくなれば)問題はないと感じているのですが、健康上は、さらに完璧にギザギザが交互に来るようにしないといけないのでしょうか?それだとさらに下の歯を抜くか削るかしない限り無理そうで、私としてはあまりやりたくはありません。
今の医師は少しの正中のズレなら問題ない、ギザギザも、右を合わせようとすると左が噛み合わなくなるし、仕方ない、と言っています。
今後の健康にかかわるかもしれないという話を聞いて悩んでいます。
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- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2017-05-23 09:52:00
歯の数が左右で合わないと言う事ですね。その先生は理想論を言われている。それに近づけようとしているのだと思いますが、矯正治療の目的は個性正常咬合です。
これはその人に合った正常咬合を言います。成人の方には歯の数が少なかったり、虫歯で抜歯されていたり、状態のよくない歯があります。患者様ご自身の条件、状態の中でもっともよい咬合を考える事になります。担当されている先生には先生のお考えがあると思いますが、それにこだわりすぎてしまうのは少し問題があるかと思います。人は不正咬合でもしかっり食べているのが普通です。もしかするとダージリン様も食べることや話す事には不自由を感じなかったのではないですか?私は成人矯正の場合はベストを尽くす。そしてご本人が目指す物が何か?という事をしっかり把握して治療を行う事にしています。過剰な治療も患者様のためになるか?と疑問に思う事すらあります。歯の数が左右で違うのでそれは最初から起きる事が分かっていることです。それでダージリン様が不自由を感じないのなら私はそれでよいと思います。
担当医と私の意見は違うかもしれません。担当医の先生言われる事は理想です。しかし、歯の数が左右で違う以上はその理想はさらなる抜歯をしたりしない限りは成し遂げられないはずです。ダージリン様の決めることだと思います。
治療が成功する事を祈っています。
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- ダージリン(54歳 女性 主婦 )
- 2017年05月23日12時16分
ご回答いただき、ありがとうございました。私も改めて見てみると、下あご右6番目の乳歯を動かせない上ただでさえ少ない右側の歯をもう抜くわけにはいかず、右側の咬合を理想形にするのは無理だと感じます。これで(上下の噛み合わせの隙間さえ埋まれば)不自由はありません。
この状態でも特に問題はないと教えていただき、ホッとしました。ありがとうごございます。
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- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2017年05月23日12時22分
繰り返しますが、矯正治療の目標は個性正常咬合です。その方にそれぞれの正常咬合があります。完全な事が出来る場合もありますが、特に成人矯正の場合は限界があります。現在よりもかなりよくなったというところで納得していただくしかありません。おそらくほとんど方でまったく問題ないはずです。どうしようもないこと、出来ない事を気にしないのも健康の一つだと思います。