ゆうかさんの相談

カテゴリ:抜歯について

歯茎の後退が進んでいる八重歯を残しての抜歯矯正について 

はじめまして。

カナダ在住、インビザラインでの抜歯矯正についてのご相談です。
私は顎が極端に狭いため、4本抜歯することに関しては納得しております。

矯正医とのカウンセリングの結果、通常は八重歯をを残し上下左右4番を抜歯するのが一般的だが、私の場合、上の犬歯2本に結構な歯茎の後退が見られることから、犬歯そのものを抜歯する選択肢も有りだと言われ悩んでおります。

もし犬歯を残すなら、後退した歯茎は歯茎の移植手術によってある程度カバーできると言われ、専門医を紹介されました。その専門医(periodontist)に色々検査していただいたところ、矯正終了後に問題なく移植手術が行えるとのことでした(コストはかなりかかりますが)。

こちらのサイトから犬歯の重要性を学び、自分的には歯茎後退は矯正後治療するという前提で、4番抜歯の方向で気持ちが傾いています。

ただ歯茎後退の進んだ八重歯を残す選択というのは、一般的なものでしょうか。

読ませて頂きました。

正直言って、犬歯の程度にもよりますが、こういった場合は犬歯を抜いていると思います。程度にもよります。犬歯の歯根面がかなり露出している場合は歯肉を移植しても再付着は難しいかと思います。ただしそちらですと専門医制が進んでいる事だと思います。可能だと言われれば信じるか?の問題になります。

ただ私の経験になりますが海外から転院されてくる方は再治療になる事が多いです。しっかり治療されていない事が多く、これも私の考えですが、将来帰国すると言う事を悪用しているのか?と疑いたくなる例もあります。よく吟味される事をお勧めします。

犬歯とその後方の第一小臼歯のどちらを取るか?どちらの歯が健全で価値があるかによります。実際に拝見させて頂いていないのでこれ以上のアドバイスは難しいです。

治療が成功する事を祈っています。
  • ゆうか(44歳 女性 会社員 )
  • 2017年01月20日09時40分
先生お忙しい中ご回答ありがとうございます。

本日実際の抜歯をお願いする歯科医にカウンセリングに行ったところ、私の犬歯はぐらつきもなくしっかり根が張っているので、希望するなら犬歯を残してもいいでしょうとのことでした。

ただ後々の歯茎移植のことを考えれば、歯茎の健全な小臼歯を残したほうが心配が少なくていいのかなとも考えます。

犬歯そのものを抜いてしまっても、その後の口腔内の健康に問題はないのでしょうか。

歯科医と矯正医の両方から、噛み合わせという点においては犬歯を残すのがベストだが、判断はまかせますと言われています。
そこはデリケートな問題ですね。

どちらを残すか?というのは実際に拝見しないとお答えできません。非常に重要な問題です。どれほど犬歯にダメージがあるか?にもよります。海外での治療は前記したように大変だと思います。

この状態ではご自身で決められることをお勧めします。お力になれずすみませんでした。
  • ゆうか(44歳 女性 会社員 )
  • 2017年01月20日10時46分
貴重なご意見ありがとうございました。

もう少し考えてみようと思います。
当院では八重歯を抜くことはしません。たとえ歯茎の後退がある犬歯であっても長期的に残るのは犬歯です。そして、当院では八重歯の方で小臼歯を抜いて治療することもほとんどありません。八重歯は後天的な歯並びと認識しております。八重歯で顎が小さいと思い込んでおられる方が多いですがそうとも限りません。実際にレントゲンを撮影して平均値と比較すると平均値よりも顎が大きな方が多くいらっしゃいます。そのような方は歯の歯並びに問題があります。すなわち奥歯が前方へズレたり内側にせまくなったり前歯が内側に入り込んだりまたその複合型です。その場合、治療法としましては奥歯を後方外方へ、前歯をやや前方へなど動かしてスペースを作ることです。インビザラインではある程度可能ではありますが、アンカースクリューによる奥歯の移動が確実です。しかしながら、新しい治療法なのでまだあまり広まっておりません。抜歯の場合は小臼歯が無難と考えます。歯茎の後退の治療も歯に糸を接着して歯の方向へ引っ張る方法が新しく開発されております。ミン先生というアメリカの先生です。素晴らしい治療法でした。お勧めです。
追加です。犬歯の歯茎が後退したのは、犬歯の位置が外側にあり過ぎることが一因です。ですから犬歯の位置を良くしてからの手術となります。したがって犬歯を内側へ移動するために抜かない治療の場合は横に広げるのはなるべく避けて奥歯を後退させてスペースを作ることに重点を置きます。そのためにはアンカースクリューが必須です。

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