トレジャーさんの相談
カテゴリ：装置・治療法
10歳の息子の矯正の治療法で悩んでいます。長文になりますがよろしくお願いします。
上顎の位置が後ろにあるタイプの骨格性の下顎前突で、上の前歯を後ろから細いバネで押して反対咬合は治りましたが、骨格は治っていません。親としては、将来手術や抜歯を回避するため、成長期に骨格のバランスをとることが重要ではないかと不安になり、矯正専門医院に相談に行きました。
A医院では、奥歯の噛み合わせも受け口傾向があるし、今後の下顎の成長を考えると、もう一度受け口になる可能性がある。将来を見据えていい状態に持っていくため中学生まではフェイシャルマスクで上顎の前方牽引と、下顎の成長方向を後ろに変えることを行う。出っ歯になってもいい。顎の位置がよくなれば前歯の傾斜も治せる。
B医院では、前歯をかなり傾斜させているので前歯の根っこが奥にあるため、根っこが前に出ないとA点は出ない。ANBを改善するためには前歯にブラケットを装着して歯根が前に出るようトルクをかけながら前方牽引をする。前歯の歯根が前にくると骨が添加してA点が大きくなる。咬筋のベクトルが咬合平面になるべく垂直になってほしいからフェイシャルマスクで下顎の成長方向は変えない。
C医院では、奥歯の噛み合わせも問題なく、今変に合わせ過ぎている状態。確かに上下顎骨のバランスは悪いが、前歯の傾斜がきついまま上顎の前方牽引を行うと、もし下顎が思ったより発育しなかった場合、出っ歯になってしまうので何もできない。逆に下顎の成長がたくさんあれば手術を覚悟するしかない。
三者三様の治療法で、それぞれリスクがあるのでどの方法を受け入れるべきか迷ってしまっています。
治療法毎のメリット、デメリットやどれを選択するとベストかなど、ご意見よろしくお願いします。
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- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- （ 神奈川県 横浜市鶴見区 ）
- 2016-04-12 16:06:00
トレジャー 様
読ませてた頂きました。
情報量に限りはありますが、私はA医院の治療法に賛成です。
まず診断では上顎の劣成長あるいは後方位による下顎前突と診断されています。記載されているようにこの時期に上下顎骨のバランスを良くするのは一番だと思います。この診断に関しては３つの医院とも同じです。
B医院も上顎前歯を前方傾斜して治療している事は認めています。とするとやはり上顎骨の劣成長および後方位はB医院も同じ意見だと言う事です。であればやはりA医院に賛成です。B医院はどちらかというと歯にアプローチはするけれど骨にはしないという感じを受けます。C医院ですがこれは少し違うと思います。
C医院の間違いは上顎骨の成長時期１０歳である今だと言う事、この時期を過ぎれば上顎骨は一般的には前方への成長量が少なくなります。そして１３歳から１５歳までの期間に下顎の前方成長時期が来ます。この１３歳頃になると上下の顎骨を位置は下顎前突にはなるけれど上顎前突には決してならなくなります。下顎は前に成長するが上顎は前には成長しない時期だと言う事です。お子様の症状ですと上顎前突はないと思います。
総合的に考えて私はA医院です。
読ませてた頂きました。
情報量に限りはありますが、私はA医院の治療法に賛成です。
まず診断では上顎の劣成長あるいは後方位による下顎前突と診断されています。記載されているようにこの時期に上下顎骨のバランスを良くするのは一番だと思います。この診断に関しては３つの医院とも同じです。
B医院も上顎前歯を前方傾斜して治療している事は認めています。とするとやはり上顎骨の劣成長および後方位はB医院も同じ意見だと言う事です。であればやはりA医院に賛成です。B医院はどちらかというと歯にアプローチはするけれど骨にはしないという感じを受けます。C医院ですがこれは少し違うと思います。
C医院の間違いは上顎骨の成長時期１０歳である今だと言う事、この時期を過ぎれば上顎骨は一般的には前方への成長量が少なくなります。そして１３歳から１５歳までの期間に下顎の前方成長時期が来ます。この１３歳頃になると上下の顎骨を位置は下顎前突にはなるけれど上顎前突には決してならなくなります。下顎は前に成長するが上顎は前には成長しない時期だと言う事です。お子様の症状ですと上顎前突はないと思います。
総合的に考えて私はA医院です。
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- トレジャー(10歳 男性 学生 ）
- 2016年04月13日10時48分
アイ矯正歯科クリニック 福井先生
ご回答ありがとうございます。
>私はA医院の治療法に賛成です。
>B医院はどちらかというと歯にアプローチはするけれど骨にはしないという感じを受けます。
よろしければもう少し教えていただきたいのですが、
Ｂ医院では、前歯にブラケットをつけると後ろ側の縫合（翼口蓋窩）に力を伝達することは難しくなる。しかしＡ’−Ｐｔｍ’の数値は標準的だが、Ａ’−Ｍｓが平均値より４ｍｍほど小さい。全体の大きさはいいが、実際歯の乗っかっている土台部分が小さい（後ろの距離はいい）ので、前歯部分の骨を大きくすることが必要と言われました。それをするために前歯の歯根を前に持ってくる力をかけながら牽引しＡ点を前に出すそうです。
一方Ａ医院では、１０歳だと上顎の成長はほぼ終わっているが、前方への位置的な変化はまだある。幸いＡ’−Ｐｔｍ’の数値は標準的（上顎の大きさは問題ないが位置が後ろ）なので、マスクで前方牽引して翼口蓋窩の縫合をひっぱりはがして前に持ってくると言われました。Ａ’−Ｍｓについては何も言われませんでした。
�。前絮，硲属絮，任蓮■租世鯀阿暴个垢箸いε世任脇韻犬任垢�、作用させる場所が違っています。違っていても最終的には同じになるのでしょうか？
�■繊如檻唯鵑�２８．６と、平均値より４ｍｍほど小さいことに対しては、Ａ医院の方法だとアプローチできないようですが、Ａ’−Ｍｓを改善させることが重要ですか？
��Ｂ医院のまだ未完成の前歯の歯根に力をかけながら前方牽引する治療法をどう思われますか？夜寝返りがとても激しいのですが制御できないので、毎晩前歯の歯根をゆらすことになるため歯根吸収のリスクが高いと感じています。
もう一つ両医院で異なることは、下顎を後方に回転させることです。�こ椶侶梗个�小さい傾向ではあるらしいのですが、顔が変わってしまいますか？
�ゾ絣椶料以�成長だけでなく、下顎を後方に回転させてまでも、ＡＮＢをよくすることは必要ですか？
是非アドバイスよろしくお願いします。
ご回答ありがとうございます。
>私はA医院の治療法に賛成です。
>B医院はどちらかというと歯にアプローチはするけれど骨にはしないという感じを受けます。
よろしければもう少し教えていただきたいのですが、
Ｂ医院では、前歯にブラケットをつけると後ろ側の縫合（翼口蓋窩）に力を伝達することは難しくなる。しかしＡ’−Ｐｔｍ’の数値は標準的だが、Ａ’−Ｍｓが平均値より４ｍｍほど小さい。全体の大きさはいいが、実際歯の乗っかっている土台部分が小さい（後ろの距離はいい）ので、前歯部分の骨を大きくすることが必要と言われました。それをするために前歯の歯根を前に持ってくる力をかけながら牽引しＡ点を前に出すそうです。
一方Ａ医院では、１０歳だと上顎の成長はほぼ終わっているが、前方への位置的な変化はまだある。幸いＡ’−Ｐｔｍ’の数値は標準的（上顎の大きさは問題ないが位置が後ろ）なので、マスクで前方牽引して翼口蓋窩の縫合をひっぱりはがして前に持ってくると言われました。Ａ’−Ｍｓについては何も言われませんでした。
�。前絮，硲属絮，任蓮■租世鯀阿暴个垢箸いε世任脇韻犬任垢�、作用させる場所が違っています。違っていても最終的には同じになるのでしょうか？
�■繊如檻唯鵑�２８．６と、平均値より４ｍｍほど小さいことに対しては、Ａ医院の方法だとアプローチできないようですが、Ａ’−Ｍｓを改善させることが重要ですか？
��Ｂ医院のまだ未完成の前歯の歯根に力をかけながら前方牽引する治療法をどう思われますか？夜寝返りがとても激しいのですが制御できないので、毎晩前歯の歯根をゆらすことになるため歯根吸収のリスクが高いと感じています。
もう一つ両医院で異なることは、下顎を後方に回転させることです。�こ椶侶梗个�小さい傾向ではあるらしいのですが、顔が変わってしまいますか？
�ゾ絣椶料以�成長だけでなく、下顎を後方に回転させてまでも、ＡＮＢをよくすることは必要ですか？
是非アドバイスよろしくお願いします。
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- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- （ 神奈川県 横浜市鶴見区 ）
- 2016年04月13日13時40分
私はB医院の歯根を前に（唇側：しんそく）に傾斜させる。トルクをかけながら牽引するという所です。トルクがA点を出すほど効果があるか？という所を気にしています。トルクとは歯冠部を角ワイヤーでねじれを加えて歯根を動かす方法です。私はA点が前に出るほどではないと思っています。そこが私とB矯正歯科医院の先生との違いだと思います。
A医院とB医院では結果は同じではないと思います。A医院は明らかに骨と歯を分けて考えています。この時期は骨だという事です。これに対してB医院は歯を動かして歯根を前に出すことによってその上にある計測点。A点を前にだすという事です。私はこれは同じではないと思います。私の経験ではA医院です。B医院の先生はトルクコントロールに自身があるのかもしれません。A医院の先生は、まずは上顎骨を前方へ、そしてANB上下顎のバランスが良くなった時点で歯の事に治療が移るというものです。私にはこの方がなじみがあります。
歯根未完成歯から治療は始めます。歯根の完成を待って矯正治療始める必要は普通はありません。
下顎の後方回転ですが、チンキャップ（オトガイ帽装置）で下顎の前方への成長を抑制しようとすると起きやすいです。下顎は本当に成長抑制できるか？というエビデンスがいまだにはっきりしていない所があります。記載されているように後方回転が起きて顔が長くなる傾向はあります。後方回転させる必要があるかどうかは症例の厳しさによります。また外科矯正をどうしても回避したければ仕方ない時もあります。
記載されているように色々な数字がありますが、矯正治療のゴールは個性正常咬合です。その人、それぞれにあった正常咬合という事になります。従ってすべてが平均値になるわけではありません。人のお顔を作る事はできません。
よく調べられています。感心します。よい結果になる事を祈っています。
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- トレジャー(10歳 男性 学生 ）
- 2016年04月13日13時56分
アイ矯正歯科クリニック 福井先生
ご回答いただきありがとうございます。
最後にひとつだけ教えてください。
今上の前歯がかなり傾斜した状態から上顎を引っ張ると、例え骨ごと前に移動できたとしても、オーバージェットがどんどん酷くなると思われます。
そうなると、最終的に歯を抜いて口元を下げるしかないのかと考えて悩んでいます。上下顎骨の位置を整えることが、結局抜歯につながる気がしてとても不安です。
先生なら、上の前歯が唇側にかなり傾いた状態でも、前方牽引されますか?
ご回答いただきありがとうございます。
最後にひとつだけ教えてください。
今上の前歯がかなり傾斜した状態から上顎を引っ張ると、例え骨ごと前に移動できたとしても、オーバージェットがどんどん酷くなると思われます。
そうなると、最終的に歯を抜いて口元を下げるしかないのかと考えて悩んでいます。上下顎骨の位置を整えることが、結局抜歯につながる気がしてとても不安です。
先生なら、上の前歯が唇側にかなり傾いた状態でも、前方牽引されますか?
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- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- （ 神奈川県 横浜市鶴見区 ）
- 2016年04月13日14時39分
私は上顎骨の状況にもよりますが、行います。この段階では骨の成長がもっとも重要です。歯の事は小事になります。たとえ抜歯症例になっても今骨格的な治療をしなければいけないとなれば行います。
もちろんA医院の先生は歯の事を無視しているのではありません。気にしているはずです。その上で骨格性の治療をしているはずです。何を優先すべきか？という事だと思います。
お子様を拝見したわけではないのではっきりとした事はこれ以上は言えないませんが、私ならそうします。
