くろさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

10歳児にブラケットをつけると言われ心配です。

10歳の息子が反対咬合のため2年前から矯正治療を受けています。
歯列拡大と上顎牽引が終わってしばらく様子を見ていたのですが、先月セファロで確認した所、ANB値が0なので、また上顎の牽引を再開することになりました。

そしてフェイスマスクをつける前の準備として、「2番の永久歯をもう少し前に出したいが、リンガルアーチだけでは斜めに出るだけでよくないので、ブラケットをつける」と言われました。

若い永久歯にブラケットをつけると歯根吸収が起きやすいと聞くので、ブラケットは成長が終ってから(できれば高校生以降に)してほしいと思っているのですが、こんなに早くブラケットをつけることになり心配です。

ブラケットは歯が生えてどの程度たてばつけても問題ないですか?
一期治療の段階で、ブラケットをつけることはよくあることでしょうか?

ぜひ専門家の先生方のご意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。

くろ 様

若い永久歯に歯根吸収が起きやすい。と言うことはありません。矯正治療は歯の歯根が完成してから行うという事はありません。それですと成長発育に対する時期を逃してしまいます。

歯根未完成歯を矯正治療しても問題はありません。間違った情報が多く流布されていることがあります。たとえば矯正治療をした歯の神経が死んだとかです。これも関係ありません。

歯根吸収は色々な原因で起きます。昨年の歯科医師国家試験にも出題されました。歯根吸収の原因で考えられているのは、過度な強い力を加えた場合、もともと歯根の形態が悪く、脆弱な歯根を持っている場合。あとは骨の硬い部分、表層の皮質骨などに歯根がぶつかった場合に起きると考えられています。

問題はありません。
当院では、12歳頃まではなるべくブラケットはつけないです。しかしながら、歯根が完成していれば比較的にダメージは少ないです。前歯の4本であれば歯根の完成はそろそろですので大丈夫と思われます
くろさん、はじめまして、京都 くす矯正歯科 楠 です。
だいぶとお悩みのことと思います。
その時期にブラケットをつけることもあります。
全ての治療において、メリットだけではないので、その時期にどうしても必要な処置であれば、仕方ないと思います。
その部分は主治医の先生とメリット、デメリットをしっかり相談してみてはいかがでしょうか。

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