ありんこさん(兵庫県)の相談
カテゴリ:装置・治療法
小学4年生10歳の息子についてです。
幼少期に指しゃぶりの癖があったためか、上顎前歯が前に出て上唇が少しめくれ上がり、アヒルのような口になっています。
鼻も悪く、いつも口呼吸で口をあけています。
いくつかの矯正歯科で相談したところ、それぞれ以下のように違うことを言われてどうしたらよいのか分からなくなっています。
1.ヘッドギアは不要。今から上下にブラケットを装着。上下のブラケットをゴムでとめて噛みあわせをよくする。今からやれば小学校の間に治る。
2.今はヘッドギアのみ就寝時に装着。一旦前顎を後ろに動かしておく。中学生からブラケット装着。計5年かかる。
心配なのは、
A…1の場合、永久歯が生えそろっていないうちからブラケットを使用して大丈夫か?根本的な治療になるのか?
B…2の場合、個人差はあるかと思いますが、ヘッドギアがストレスになって付けられなくなったりしないか?ということです。
治療方法を選択するうえでの考え方等、アドバイス頂ければ大変助かります。
※相談室規約にもとづき、一部の表現を割愛いたしました。(運営部)
かすや先生
早々のお返事ありがとうございました。
的確かつ丁寧なアドバイスを頂き、一気に迷いがなくなりました。2の方法で進めていきたいと思います。
相談させていただいて本当によかったです。ありがとうございました。
早々のお返事ありがとうございました。
的確かつ丁寧なアドバイスを頂き、一気に迷いがなくなりました。2の方法で進めていきたいと思います。
相談させていただいて本当によかったです。ありがとうございました。
- かすや矯正歯科
- ( 兵庫県 西宮市 )
- 2010年11月25日18時02分
はじめまして。
かすや矯正歯科院長の糟谷周吾と申します。
お母様の症状説明から、典型的な出っ歯のケースであることが分かります。
ヘッドギアは、将来歯を抜く事なく出っ歯をとるためには欠かせない装置です。
なぜなら、出っ歯の人の場合、奥歯の位置関係が悪く、上の奥歯が前に来ている人が多いからです。
10歳という年齢は、最も上あごが成長する時期です。ですから、このタイミングで、ヘッドギアを用い成長をコントロールしながら奥歯を後ろに持っていく事は大変重要な事なのです。
しかし、ヘッドギアだけで口元の出っ歯感が改善できれば良いのですが、中には、ヘッドギアを用いて奥歯を良い位置に持ってきても、口元の出っ歯感が改善しきれない方もいらっしゃいます。
その場合は、永久歯の歯列が完成する12歳位からブラケットをつけて、さらに歯を抜いての大人の矯正治療をすることになってしまいます。(こうなると5年ですね。)
そうすると、ヘッドギアは無駄じゃないですか?と思われるかも知れませんが、奥歯がいい位置になっているため、理想的な口元と噛み合わせをつくる事ができますし、ブラケットを着けている期間を短縮する事もできます。(ブラケットは固定式で虫歯になりやすいので、できるだけ期間が短いのが理想です。)
以上から、当医院に来られた場合は、2番目の先生と同じ方法で治療を行うことになります。
お母様が心配されているAの疑問に関しましては、1の場合、歯を抜かない限りは出っ歯は改善されないと思うのですが・・・?それこそ、奥歯の位置の是正という根本治療を行わないと。。。
当然、これは診断してみないと分からないのですが、下あごの成長が劣っている場合も出っ歯になりますので、その要素が強い場合は、ゴムで成長を促すような治療もいいかも知れませんが、基本的にブラケット治療は大人の歯列になってから行う治療方法ですので、どちらにしても、私にはよく理解できません。
Bの疑問に関しましては、矯正治療に来られたお子様が普通に行っている一般的な装置ですので、何ら心配はいらないと思います。
子供の適応能力はすばらしいので、お母様が心配するほどお子様は苦痛ではないと思います。
しかし、この装置は自分の口元を治そう!と思っているお子様は頑張ってくれるのですが、本人のやる気に左右されるのは事実です。
ですから、ストレスで着けられなくなるというのは、本人にやる気がないという事になろうかと思われます。
矯正治療は、子供の治療と大人の治療に分かれております。子供の治療で永久歯が生えかわるための土台をつくり、大人のワイヤー矯正で正確な噛み合わせをつくるのだと思って頂けたらと思います。
よろしくお願い致します!
かすや矯正歯科院長の糟谷周吾と申します。
お母様の症状説明から、典型的な出っ歯のケースであることが分かります。
ヘッドギアは、将来歯を抜く事なく出っ歯をとるためには欠かせない装置です。
なぜなら、出っ歯の人の場合、奥歯の位置関係が悪く、上の奥歯が前に来ている人が多いからです。
10歳という年齢は、最も上あごが成長する時期です。ですから、このタイミングで、ヘッドギアを用い成長をコントロールしながら奥歯を後ろに持っていく事は大変重要な事なのです。
しかし、ヘッドギアだけで口元の出っ歯感が改善できれば良いのですが、中には、ヘッドギアを用いて奥歯を良い位置に持ってきても、口元の出っ歯感が改善しきれない方もいらっしゃいます。
その場合は、永久歯の歯列が完成する12歳位からブラケットをつけて、さらに歯を抜いての大人の矯正治療をすることになってしまいます。(こうなると5年ですね。)
そうすると、ヘッドギアは無駄じゃないですか?と思われるかも知れませんが、奥歯がいい位置になっているため、理想的な口元と噛み合わせをつくる事ができますし、ブラケットを着けている期間を短縮する事もできます。(ブラケットは固定式で虫歯になりやすいので、できるだけ期間が短いのが理想です。)
以上から、当医院に来られた場合は、2番目の先生と同じ方法で治療を行うことになります。
お母様が心配されているAの疑問に関しましては、1の場合、歯を抜かない限りは出っ歯は改善されないと思うのですが・・・?それこそ、奥歯の位置の是正という根本治療を行わないと。。。
当然、これは診断してみないと分からないのですが、下あごの成長が劣っている場合も出っ歯になりますので、その要素が強い場合は、ゴムで成長を促すような治療もいいかも知れませんが、基本的にブラケット治療は大人の歯列になってから行う治療方法ですので、どちらにしても、私にはよく理解できません。
Bの疑問に関しましては、矯正治療に来られたお子様が普通に行っている一般的な装置ですので、何ら心配はいらないと思います。
子供の適応能力はすばらしいので、お母様が心配するほどお子様は苦痛ではないと思います。
しかし、この装置は自分の口元を治そう!と思っているお子様は頑張ってくれるのですが、本人のやる気に左右されるのは事実です。
ですから、ストレスで着けられなくなるというのは、本人にやる気がないという事になろうかと思われます。
矯正治療は、子供の治療と大人の治療に分かれております。子供の治療で永久歯が生えかわるための土台をつくり、大人のワイヤー矯正で正確な噛み合わせをつくるのだと思って頂けたらと思います。
よろしくお願い致します!