YOSHIさん(広島県)の相談

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現在中学1年生の子供(男)の受け口を1年ぐらい前から矯正中ですが
昨日の受診で成長が早いので、一旦矯正器具を外し
2年後に矯正を再開すると言われました
子供が中学から高校にかけて成長するのは当然のことだと思うのですが
この2年間の矯正中断は治療段階では当たり前のことなのでしょうか?
2年まって再開しても高校生になれば更に成長すると思うのですが
その場合はまた2年間同じことを繰り返すのでしょうか?
まったく納得がいかず相談させてもらいました
既に高額な治療費を払っています、素人考えですが2年放置した場合
今までの矯正効果がすべて無駄になるのでは無いのかと心配です
中学生でもずっと矯正器具を付けて治療しているお子さんもいます
私は直接病院で説明を聞いたわけではありませんので詳しく聞いていませんが
取りあえず器具を外して2年後に再開と言うことは確実みたいです
どう対応すればよいのかアドバイスお願いします
次回の検診も仕事でついて行けません
妻には治療中断の理由と今後の予定などを書面で貰う様にしてもらう予定です
よろしくお願いします

  • YOSHIさん[広島県 40才 男性]
  • 詳しいご説明ありがとうございました
    次回は今後の治療計画と、費用面についてしっかり聞いてきたいと思います
    今回はありがとうございました
    YOSHI
    YOSHI さんこんばんは、ふかみ歯科・矯正科クリニック 院長の深見です。
    ご相談内容は、うけ口の矯正治療中断についてと今後の対応についてですね。
    まず、受け口の治療中断から行きましょう。
    一般的に男の子の上あごの成長が止まるのが10歳から12歳ぐらい、下あごの成長が止まるのが16歳から18歳ぐらいといわれています。
    乳歯が残っている時にすでに受け口になっている場合、上あごの成長が止まる10-12歳までに上あごの成長をサポートして上あごを大きくしておかないと下あごが今後さらに大きくなるので、受け口の治療が大変困難になります。
    多くの場合顎矯正といって、下あごを骨折させて短くする手術の対象になります。
    今回の場合、上あごの成長が止まり、下あごのみがさらに伸びる時期になっています。専門的な矯正治療の用語で小児期が終了したといいます。
    この段階で咬み合わせがうまくできていない場合、次のステップに移行します。これを成人矯正といいます。
    成人矯正では、歯の角度を調整して並べる普通の矯正と、前述の顎矯正のコンビネーション治療があります。
    どちらも小さくすることを前提にする治療なので、成長が止まってからが基本になります。
    今回2年間の治療中断とのことですので、成長の度合いから、2年ぐらいで成長が止まるとの判断だろうと思います。
    成長自体は完全に止まらなくても矯正のワイヤーの力である程度止めることはできます。成長が緩やかな場合または、出っ歯の矯正の場合は下あごの成長期にも矯正をつづけます。(出っ歯の場合は逆に下あごの成長を使って治療していきます。)
    もしも2年後に成長がまだかなり早い場合は、さらに治療中断時期を延ばします。

    ということで、現在お子様が、小児期と成人期のはざまの状態ですので矯正治療の継続が妥当ではないとの判断だと思います。
    器具をつけたままで反抗期の何年もの間を過ごすと、まず間違いなく装置の周りが虫歯になります。それを回避するために装置の除去を提案されていると思います。装置が付いていても付いていなくてもほぼ治療終了時期に違いはありません。(担当の先生の腕次第です。)
    治ってなくて装置を外すと、周りの人からあそこは下手じゃないかといわれるのを嫌ってはずさないところもあるぐらいなので、どちらかといえば良心的な医院ではないかと思います。

    いまさらながらで申し訳ありませんが、受け口の治療は大体10歳くらいまでに治し、成長期に下あごが成長しすぎて再度受け口になったら高校から再矯正をする。が一般的です。(みんな医院の評判が大事ですし、金銭的な問題も発生するので…)

    今後の対応ですが、中断自体は問題なく、逆に良心的ですが、今後の治療費がどうなるかを明確にしてもらう必要があります。
    特に再矯正の場合の装置代が発生するのかどうかは必ず確認してください。

    後心配なのは、治療開始・終了時期だと思いますが、これはおそらく誰にも分からないと思います。高校卒業までを目安に長い目で矯正を考えてください。あせって矯正時期を間違えると仕上がりがうまくいかず、結果本人さんの今後の人生が大きく変わるかもしれません。

    長文失礼します。ご参考までに。
    ふかみ歯科・矯正科クリニック   院長 深見 幸司

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