シマオさん(東京都)の相談

カテゴリ:再矯正

こんにちは。

15年前くらい前に歯科矯正の経験があります。
小学4〜6年、100万以上かけて矯正をし、上下2本づつ抜歯をしました。当時、両親は抜歯に反対姿勢でしたが、医師の強い意向で抜く事になりました。
そして15年たった今、親知らずが生えてきて、歯は凸凹になっています。
また、頭痛と肩こりがあり、たまに顎が外れます。噛み合わせがずれているので歯を食いしばることができません。

多額の費用をかけて矯正したのに大変遺憾に思っています。
症状を改善するには、また矯正治療をしなくてはいけないのでしょうか。
医院選びにも悩みます。このような場合は、大学病院で見てもらった方がいいのでしょうか。
保険が利かない治療なだけに、もう失敗はしたくないと思い、とても悩んでいます。

今後どうすればよいのか、アドバイスを宜しくお願いします。

はじめまして、ひろ矯正歯科クリニックの竹下 寛と申します。
子どもの頃、矯正治療を行い、後戻り(矯正治療を行いきれいに並んだ歯列がデコボコと前の状態に戻ってしまう事)が生じ、大人になってから新たに矯正治療を行う方はいらっしゃいます。
再治療の場合、さらに歯を抜く事が出来ないので、治療が難しい事も多いと考えられます。
まず、歯を動かした後の保定治療中(きれいな歯並びを保つ為の治療)に親知らずを抜かなかった事が原因の1つと考えられます。
当院では、ブラケット治療後の1年〜1年半は1日中リテーナー(マウスピースのような取り外し式の装置)を使用し歯が戻らないように努めております。その後さらに1年半は夜寝る時だけ使用してもらいます。下は細いワイヤーを6本の前歯(犬歯から犬歯)の裏側に接着剤で付けます。
また、下の親知らずがある場合、この3年以内に必ず抜いてもらいます。さらに3年経過後も後戻りを心配される方には週1〜2回寝ている間にリテーナーを使用して頂きます。この状態の方は半年に1度チェックをしていきます。
5年以上経過しても月に2回程、リテーナーが入るかどうか試してもらいます。
ここまで、リテーナーを使用した方は後戻りが起きません。
当院では初診時とブラケット治療終了時に「後戻りはおきて当たり前」と説明しております。
仮にクリニックに通院しなくなったとしてもリテーナーを使用していれば後戻りはおきませんが、やはりリテーナーにも定期的なメンテナンスが必要です。
もう一度治療を受け、きれいな歯並びに治しても保定治療を長く行わないと安定しないと思います。
また、医院に関してはいくつか相談してみて、ご自分が納得し、フィーリングが合うクリニックを選択されてみてはいかがでしょうか。
ただ、前歯の歯並びだけでなく、奥歯の咬み合わせや顎関節、下あごの位置についてしっかりと説明の出来る医院で受診される事をお勧めします。
では、失礼致します。

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