れいさんの相談
カテゴリ:後戻り
8年前に顎変形症の外科手術を口腔外科で受けました。
左右と斜めの歪みがあり、かなり難しい手術だったようですが、無事成功し、正中も合い、歪みも0になりました。
顎関節症も治り、とても快適な日々を過ごしていました。
2、3年前よりストレスが溜まると寝てる時に食いしばりながら顎をずらすようになり、朝まで顎をずらしたままの日も多くなりました(何故か右顎のみ顎を大きくずらすことが出来ます)。その頃より顎が元の位置にずれていき、最近は手術前と同様に左右と斜めに歪みが再発しています。
噛み合わせは悪化していないのですが(上下ともにずれたので歯並びは手術後のまま)、顎が大きくずれ、喋るたびに音が鳴り、痛みも酷くなっています。
口腔外科に再度通おうと考えていますが、この場合再手術は可能なのか、見た目に大きな悩みがある場合は美容整形を考えるべきか、悩んでおります。
また、このような顎変形症の再発はよくあり得ることなのでしょうか?
なぜ再発してしまったのか、アドバイスをいただきたいです。
ちなみに毎日マウスピースはしています。
よろしくお願いします。
- マロニエ矯正歯科クリニック
- ( 埼玉県 草加市 )
- 2024-03-18 19:00:00
初めまして、マロニエ矯正クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。
一度顔面非対称を改善する外科的矯正治療を受けたものの、時間が経って再発を疑うということですね。
あまり再発するケースは考えにくいのですが、思いついた可能性について説明いたします。
まず、進行性下顎頭吸収(PCR)です。突発的に顎関節部分の骨が吸収してしまうことがあります。
頭蓋骨にはまっている下顎骨の部分が減ってしまうと下顎全体が移動してしまいます。
両側性に吸収すれば下顎骨が後退し、片側性に吸収すればやや後退しつつ側方に顎が曲がります。
誰でも起こりうるものなので、成人して顎の位置が変化したとなるとこちらを疑います。
骨自体が短くなってしまっているので、改善策としては手術になります。
進行性の場合、再矯正中や終了後にまた顎の位置が変わるかもしれないので、
吸収が止まったと判断してから治療を開始することになります。
次に、顎関節症を疑います。質問文の中に顎関節症を疑う文章があります。
骨自体は変形しておらず、顎関節に何かしらの変化があり、
正しい状態で顎の位置を維持できなくなっているのではないでしょうか。
こちらの場合は、外科矯正ではなく、まず顎関節の治療を行って元に戻るかを試しましょう。
どちらにしろ、顎関節に強い歯科医院で調べた方がいいので大学病院などは良いと思います。
あとは、一回目の手術がずれていた可能性です。
外科矯正は顎関節側の下顎骨枝部と、歯列を含む下顎骨体部に分断し、新たな位置で固定します。
この骨片どおしが適切な位置でくっついていなかったのかもしれません。
骨自体はちゃんとくっついていなくても顎関節が浮くことで良い咬み合わせ良い顔立ちで安定していて、
ひょんなことで顎関節の浮きがキャンセルして本来の位置に戻り、伴って顎もずれた可能性があります。
この場合は、再手術で改善することになると思われます。
再手術できるかどうかは骨の状態によると思いますが、おそらく可能と思います。
骨を動かすと咬み合わせが合わなくなるので、美容整形では咬み合わせがめちゃくちゃになります。
顔の曲がりだけ治れば咬み合わせはどうでも良いのあればやっても良いですが、
ちゃんと咬み合わせも良くしていくのであれば、矯正を含む外科的矯正治療をおすすめします。
また、程度によっては手術を併用せず矯正治療単独で咬み合わせを治せるかもしれません。
顔は曲がったままでも良いけれど咬み合わせを良くしたいのであれば、矯正のみで改善しても良いと思います。
顎がずれた原因が何かを見定める、治す方法の選択肢、治療の難易度を考えると、
大学病院の矯正歯科に相談に行くのが良いと思います。
間違った治療をしてしまうと状況が悪化したり、また再発してしまうかもしれません。
適切な検査、適切な診断をしてくれるちゃんとした医療機関にかかると良いと思います。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
ご質問にお答えします。
一度顔面非対称を改善する外科的矯正治療を受けたものの、時間が経って再発を疑うということですね。
あまり再発するケースは考えにくいのですが、思いついた可能性について説明いたします。
まず、進行性下顎頭吸収(PCR)です。突発的に顎関節部分の骨が吸収してしまうことがあります。
頭蓋骨にはまっている下顎骨の部分が減ってしまうと下顎全体が移動してしまいます。
両側性に吸収すれば下顎骨が後退し、片側性に吸収すればやや後退しつつ側方に顎が曲がります。
誰でも起こりうるものなので、成人して顎の位置が変化したとなるとこちらを疑います。
骨自体が短くなってしまっているので、改善策としては手術になります。
進行性の場合、再矯正中や終了後にまた顎の位置が変わるかもしれないので、
吸収が止まったと判断してから治療を開始することになります。
次に、顎関節症を疑います。質問文の中に顎関節症を疑う文章があります。
骨自体は変形しておらず、顎関節に何かしらの変化があり、
正しい状態で顎の位置を維持できなくなっているのではないでしょうか。
こちらの場合は、外科矯正ではなく、まず顎関節の治療を行って元に戻るかを試しましょう。
どちらにしろ、顎関節に強い歯科医院で調べた方がいいので大学病院などは良いと思います。
あとは、一回目の手術がずれていた可能性です。
外科矯正は顎関節側の下顎骨枝部と、歯列を含む下顎骨体部に分断し、新たな位置で固定します。
この骨片どおしが適切な位置でくっついていなかったのかもしれません。
骨自体はちゃんとくっついていなくても顎関節が浮くことで良い咬み合わせ良い顔立ちで安定していて、
ひょんなことで顎関節の浮きがキャンセルして本来の位置に戻り、伴って顎もずれた可能性があります。
この場合は、再手術で改善することになると思われます。
再手術できるかどうかは骨の状態によると思いますが、おそらく可能と思います。
骨を動かすと咬み合わせが合わなくなるので、美容整形では咬み合わせがめちゃくちゃになります。
顔の曲がりだけ治れば咬み合わせはどうでも良いのあればやっても良いですが、
ちゃんと咬み合わせも良くしていくのであれば、矯正を含む外科的矯正治療をおすすめします。
また、程度によっては手術を併用せず矯正治療単独で咬み合わせを治せるかもしれません。
顔は曲がったままでも良いけれど咬み合わせを良くしたいのであれば、矯正のみで改善しても良いと思います。
顎がずれた原因が何かを見定める、治す方法の選択肢、治療の難易度を考えると、
大学病院の矯正歯科に相談に行くのが良いと思います。
間違った治療をしてしまうと状況が悪化したり、また再発してしまうかもしれません。
適切な検査、適切な診断をしてくれるちゃんとした医療機関にかかると良いと思います。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
- れい(33歳 女性 )
- 2024年03月18日20時09分
ご丁寧に回答いただき、ありがとうございます。
再発してしまったことに対し、不安を抱える毎日でしたが、いただいた回答を参考に大学病院の口腔外科で矯正も一緒に再度治療をしていこうと思います。
目の前が明るくなりました。ありがとうございました。
再発してしまったことに対し、不安を抱える毎日でしたが、いただいた回答を参考に大学病院の口腔外科で矯正も一緒に再度治療をしていこうと思います。
目の前が明るくなりました。ありがとうございました。
- 銀座リラ矯正歯科
- ( 東京都 中央区 )
- 2024-03-18 21:42:00
東京有楽町の銀座リラ矯正歯科と申します。
一般的に、成長期でもない限り顎変形症が再発するということは考えにくく、別の何かが起きていることを疑いますが、実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので、何とも言えないと思います。
顎変形症の再発を判断できるのは、以前に手術してもらった病院だけだと思いますので、そこで診てもらうのが一番確実だと思います。ご検討下さい。
一般的に、成長期でもない限り顎変形症が再発するということは考えにくく、別の何かが起きていることを疑いますが、実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので、何とも言えないと思います。
顎変形症の再発を判断できるのは、以前に手術してもらった病院だけだと思いますので、そこで診てもらうのが一番確実だと思います。ご検討下さい。
- れい(33歳 女性 )
- 2024年03月19日18時29分
回答ありがとうございます。
再発することも考えにくいとのことなので、何が要因かを突き止めてこれ以上進行しない様に病院に相談しようと思います。
おっしゃっていただいたように、まずは手術を受けた口腔外科を受診してみます。
再発することも考えにくいとのことなので、何が要因かを突き止めてこれ以上進行しない様に病院に相談しようと思います。
おっしゃっていただいたように、まずは手術を受けた口腔外科を受診してみます。