しょうさんの相談

カテゴリ:装置

アンカースクリューの必要性について

 
現在、上下裏側矯正中です。治療は今年5月から始めており、ちょうど歯を4本抜き終わったところです。以前、中学1年から高校2年まで矯正をしており、歯並びはよくなったのですが、骨格的な問題もあり、口元が出ているのが気になり、抜歯での再矯正を以前矯正してもらった病院にお願いしました。症状としては上下顎前突であり、口が閉じにくい状態です。

 私の要望としてはなるべく口元を引っ込めたいのですが、そのためにはアンカースクリュー矯正を用いると、ねじを固定源とするため奥歯がそのままの位置を維持するために口元が大きくさがるという情報を知りました。

 しかし、治療してくださる先生は、「様子を見てから決める」であったり、「脱落する可能性があるからあまりやらない方がいい」とおっしゃっており、乗り気ではない雰囲気を出しています。

 多くの投稿された相談を拝見しましたが、実際にアンカースクリューをすれば引っ込むわけではないとの内容も見ました。しかし、私にはそのロジックがいまいち納得できておりません。多くの病院のホームページを拝見すると、どこも治療期間が早くなること、また治療の幅が広がり歯を大きく動かせると書いてあるからです。

 多くの原因の絡む要素となり、素人に説明するのが難しいと思いますが、「なぜ、口元をなるべくひっこめたい場合でもアンカースクリューの必要のない場合があるのか」をご回答いただければ幸いです。

 ちなみに、治療していただいている先生は様々な資格をもっている方で、今までの症例数も多いと思います。資格があれば間違いないと信じていいものなのかとも不安になっています。何卒よろしくお願いします。以下に、先生の持っている資格を記載しておきます。
(日本矯正歯科学会認定医・専門医、日本成人矯正歯科学会認定医・専門医・指導医、ヨーロッパ舌側矯正歯科学会認定医、世界舌側矯正歯科学会認定医)

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

矯正歯科の場合、各学会で色々と認定医等の制度を作ってはいますが、国が認めている資格というものは今のところ歯科医師免許のみです。

一般的にはアンカースクリューを固定源にしても、治療期間が短くなるとは限らないと思いますが、前歯を下げる量は大きくできると思います。

実際にお口の中を拝見したわけではありませんので何とも言えませんが、舌が非常に大きかったりする場合等に、前歯をあまり下げてはいけないというケースがあり、そういう場合には、前歯をなるべく引っ込めたいと思っても、下げられる量が少ししかないため、アンカースクリューが必要にならない、ということはあると思います。

実際のところは、矯正担当ドクターにしかわかりませんので、しっかりと説明してもらうのが良いと思います。ご検討下さい。
アンカースクリューを用いると一般的に前歯を多く移動させることができ、口元の改善に効果的です。

しかしながら、上顎の前歯を後ろに下げすぎると、切歯間という上顎の骨にある神経や血管が通っている解剖学的構造物にぶつかってしまい、重度の歯根吸収を起こすリスクが高まります。またもともとの骨の厚みが薄い患者さんの場合も、注意が必要です。

アンカースクリューを用いることが治療期間の短縮には直接関係ない場合もありますが、治療の幅を広げることは間違いないと思います。

担当の先生とお話しして納得の上で治療を進めていただければと思います。

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