みとさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

矯正前のスプリント治療について

現在歯列矯正を検討しており、相談中の医院で検査の結果抜歯が必要になるだろうと言われています。

ただ、診断の一環としてか半年間のスプリントを装着し、安定した顎の位置を見極めてから抜歯本数と位置を決めると言われました。私は確かに顎に左右差が少しあり、噛みたい位置と普段噛んでいる位置が違うかもしれないということでした。

実は数年前にも矯正歯科の診断を受けたことがあり、そちらでは顎のずれは大きく指摘されなかったものの、外科矯正もやられる先生だったので、そこまでしなくても大丈夫との診断で抜歯部位と本数も診断で教えていただけました。                                    
    
先生の考え方によってやり方が変わるという事なのかもしれませんが、もしスプリントをして、以前別の矯正歯科の治療方法より抜歯本数が多かった場合、治療をすることは考え直したいと思うのです。

抜歯本数の予測を聞いても、答えてくれる感じはなく、顎位の安定を図ってからでないとと言われてしまいました。 

今回ご相談したいのは、スプリント治療を取り入れるのと取り入れないのとでは、そんなに治療結果(治療後の体調変化)や治療計画(抜歯本数)が変わるのか?

顎位の安定としてスプリントをしてからの矯正治療をやられている医院さんは、割合としては多い、メジャーな方法なのか?をお聞きしたいです。

矯正に詳しい先生方のご意見が聞きたいです。よろしくお願いいたします。

こんにちは、長崎の堀内ともうします。
さて、お問い合わせの件ですが、スプリント治療が事前に必要かどうかについてということでよろしいでしょうか。
私自身は矯正医として32年のキャリアがありますが、噛み合わせも専門的に見ております。
ですので矯正医としての立場と噛み合わせ医としての立場から患者さまを診るようにしています。
矯正医はあくまで歯並びを直すのが専門です。
噛み合わせについては、その先生の考え方も大きく関与しますが、本来噛み合わせはカラダ全体のバランスに大きく影響します。
また、カラダのバランスの変調も噛み合わせに大きく影響します。
ですので整体の先生などは矯正治療はやるべきではないという先生が非常に多いです。
私自身も矯正医という立場だけで患者さまを診ていた時は、こういったことはまったくわからずに治療していましたが、矯正治療後に食事があまり咬めていない患者さまや顎関節で音がしたりという患者さまがおられました。
今思えば、それはカラダのバランスをまったく考えずに矯正治療した結果ということです。
整形外科や整体によく通院しておられる方というのは、この噛み合わせのバランスとカラダのバランスが合っていない方である可能性が非常に高いです。
ですので今現在のみとさまの状態がずれていたりすると矯正治療によってさらにずれていく可能性が大きくあります。
ということでスプリント治療なしの状態で矯正治療をされることは、矯正治療後に体調が崩れたり、顎がカクカクなったりということになる可能性が大きいといことです。
また、矯正治療とスプリントを併用する治療をされる矯正がどれくらいのパーセントなのかついてですが、スプリントを併用して矯正をする矯正医は、10パーセントもいないと思われます。
まず、聞きませんね。
逆にそれだけ貴重ということでもあります。
矯正治療をしてからスプリントではだめなのかと言われる患者さまもおられます。
ただし、矯正治療してからスプリント治療するとおそらく体調などはよくなりますが、咬みたいところで咬めない状態になると思います。

実は、スプリントを併用して矯正治療してくれる先生はとっても高度な技術をお持ちの先生だと思いますよ。
ご参考にされてくださいね。
  • みと(41歳 女性 主婦 )
  • 2021年08月03日15時18分
堀内先生回答をいただきありがとうございます。
先生はスプリントなどを使用しての矯正をされるのですね。

使用をしない矯正歯科の先生の方が割合的に多いのはどうしてなのでしょうか?
その辺りも知りたいのですが、
スプリントを使用されない先生のご意見もうかがえたらうれしいです。


こんにちは、再度のご質問ありがとうございます。
スプリントをしての矯正治療をしておられる先生は、ほんの一握りだと思いますね。
理由は、難しいからということにつきると思います。
スプリントを使用する目的は、顎関節の位置のずれとぞのずれを修正したときの上下の噛み合わせのずれを補正しながら矯正治療するということです。
歯を動かしながら、顎の位置が合っているかどうかを確認するというのは、かなり難しいです。
ちなみにですが、私は顎の位置を確認しながら
なるだけならカラダのバランスを見ながらあっているかどうかをモアレトポグラフィーという装置を診ながら合わせています。
  • みと(41歳 女性 主婦 )
  • 2021年08月03日17時56分
再度返信、ありがとうございます。
堀内先生がおっしゃっているのはスプリントをはめながら歯を動かしていくという方法ですか?

私が説明を受けたのは、矯正前にスプリントで顎位の安定をはかるという感じでした。
一緒の事でしょうか?
再度のご質問ありがとうございます。
治療前にスプリントをして顎位の安定を図ってから矯正治療するやり方と、私が行っているやり方は若干異なります。
矯正治療する前にスプリントを行う方法は長期間かけてスプリント治療を行い、顎の位置が安定したという前提で矯正治療に取り掛かるということですね。
私の場合は、治療前にスプリントを行いますが、短期間ですね。
矯正治療中は、スプリントでなく他の装置を使用して極力顎の位置を補正しながら治療を行う方法ですね。
事前にスプリントを長期間行う方法について、どういう結果になるのか私は存じ上げませんので違いは判りませんが、顎の位置が安定しているとすれば、結果は同じということになりますね。
ご参考にされてくださいね。
  • みと(41歳 女性 主婦 )
  • 2021年08月03日18時09分
返信ありがとうございます。

それでは堀内先生のような顎の安定をはかりながら矯正をする先生は一握りであって、
矯正前にスプリントを使用する事は矯正としての治療の難しさは下がり、
こういった方法を採用している先生はもう少し多くいらっしゃるのでしょうか?

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