歯は大事母さんの相談

カテゴリ:装置・治療法

永久歯6本抜歯か顎の手術。

  • 投稿者 歯は大事母 さん [48才 女性 主婦] 2020/06/03/ 23:00
  • カテゴリー 成人矯正 装置・治療法 治療中
  • お悩みの歯 上あご右6番 上あご左6番 下あご右1番 下あご右2番 下あご右3番 下あご左1番 下あご左2番 下あご左3番

16歳の娘が矯正を始めて1年経過します。
カウンセリングの時に、上下顎が小さく歯が大きいといわれました。
上あごの著しい前突、叢生のため、上顎は4番6番抜歯、下顎は4番8番抜歯の可能性があるといわれましたが、虫歯も1本もなく、健康な永久歯を6本抜歯するのに抵抗があり、上顎4番抜歯、下顎8番抜歯からワイヤー矯正をスタートしました。

1年経過し、上顎はまだ叢生が並びきっておらず2本はワイヤーもまだつけていません。前突も残っています。下顎は少し前に傾斜し、1本内側に入っていてこちらもまだワイヤーが通っていません。下の歯は、歯肉退縮が起きるのではないかという心配もあり、気になってドクターに相談しました。

上顎は今の位置(少し前突)でなら、将来的には並びきる。下顎は4ミリスペースが足りないが、下顎は引っ込んでいるので今以上奥に寄せれない。下顎だけ抜歯すると、現状でも前突気味なのに、余計に上顎の前突が目立つ。したがって抜歯するなら上顎の6番抜歯が必要とのことでした。ちなみに上顎の親知らずは片方しかありません(しかも埋没で、使えるかどうかわかりませんが、使えたら1本だけでも使う)。上の奥歯が1本ずつになってしまうのがとても不安です。

他に方法はないのかと、別の医院に相談に行ったところ、顎関節が不安定だから、顎のCTをとり、顎を正しい位置に戻してから矯正をする。上顎4本抜歯はせず、顎の手術をするといわれました。

通院中のドクターには小さい下顎を前に出す手術は術後の経過が不安なのでお勧めしないといわれていたので、下顎の手術も不安です。
(現在ワイヤーの通っていない上顎の2番があたってかみ合わせが上手くいかないので、顎が少しずれているのかもしれませんが、もしかしたら顎の不安定はいずれ解消するのではないかなと思っていますが、ドクターにはまだ聞いていません)

娘自身は顎も前突も下の歯の傾斜も全て気にしていますが決断ができないようです(親も)。やけになってあと4本抜いちゃおっか。。。とも言っています。

将来的に考えるとどちらが良いのでしょうか?どちらもありなのでしょうか?

結局は自分たちの決断となる場合、可能性を残しておきたいので、
例えば前突が残っても、今のまま治療を続け、本人が大人になったときに改めて決断をするということもできるでしょうか?
その場合は下の足りないスペースは4ミリは、どうするのでしょうか?また、下の歯の歯肉退縮が手遅れになったりしないでしょうか?

たくさん質問になってすいませんが、ご回答よろしくお願いいたします。

読ませていただきました。

おそらく下顎骨の後退による骨格性上顎前突ですね。抜歯部位が第一小臼歯、第一大臼歯の選択からもそう判断しました。

問題は手術するか?矯正のみでおこなうか?の選択です。

矯正のみと手術の大きな違いは横顔だと思います。下顎骨を前方に移動させる手術は下顎前突で下顎を後方に移動させる手術とは頻度が違います。少ないです。理由は記載されている通りです。下顎骨には咀嚼筋(そしゃくきん、下顎を挙上させる筋肉)、下顎下制筋などの大変強い筋肉群が付着しています。下顎骨を前方に出すとその筋肉が引っ張られ緊張状態になります。そのために筋肉による後戻りの心配があります。それが術後の経過が心配だという指摘だと思います。必ず後戻りするわけではありません。私どももおこなった事がありますが、予後は良好でした。患者様も心配していましたが満足されています。

下顎が前に出るので横顔の改善は手術をした方がよいです。しかし、誰もが手術を受け入れられるわけではありません。まだ16歳です。手術は一般的には18歳ごろおこないます。それは成長発育が終わったという頃です。矯正歯科医に実際に手術をする口腔外科医を紹介して頂いてお話を聞かれる事をお勧めします。

難しい判断です。御本人がどう思われているか?です。

矯正だけとなると、下顎前歯を前方に傾斜させる必要があります。これによる歯肉退縮はそれほど心配要らないと思います。個人個人で骨の状態などありますが、私は経験ありません。骨が十分あり、しかっりしていれば問題ないと思います。注意しては治療する必要はあります。

難しい選択です。根本的に治したいとなれば手術をお勧めします。そこまではしたくないという事なら矯正治療だけですね。

治療が成功する事を祈っています。
  • 歯は大事母(48歳 女性 主婦 )
  • 2020年06月04日18時28分
お忙しい中、ご回答ありがとうございます。
とても分かりやすく、先生の症例予後のお話も聞けて少しホッとしました。あれもこれも不安だらけだったのですが、少しすっきりしてきて娘との相談もしやすくなりました。

顎の手術をするにしても18歳以降で、今の矯正歯科さんに相談して口腔外科を紹介してもらうという選択肢もありましたね。顎の手術をするなら転院と思い込んでいたので、その部分もクリアーになって本当に相談してよかったです。ありがとうございました。

最後に、矯正のみの場合上顎奥歯が1本になっても大事に使っていけば問題はないのでしょうか?
ご返信ありがとうございました。

第一大臼歯の抜歯で第三大臼歯(親知らず)をそのかわりに使用するという事ですね。しかし、片側の親知らずしかないという事です。問題ないとは思います。問題があるとすれば下顎の第二大臼歯(7番目)の歯が少しでも上顎の残っている第二大臼歯と咬合してくれていれば大丈夫です。咬合していないと下顎の第二大臼歯が挺出してきます。

追記ですが、一般的に外科矯正は手術前矯正をして下顎骨の移動量などを考えておこないます。従って手術前矯正をおこなう前に手術を担当する口腔外科医の病院へ行き診察、説明を受けます。手術の事はそれをおこなう口腔外科医が説明する事が適しています。その時に後戻りの可能性についてお聞きになるとよいです。また保険の適応になります。育成・更生医療機関の資格を持つ矯正専門歯科医院でしたら手術と矯正治療を含めて保険の適応になります。これは顎変形症という診断名がついておこないます。そうでないとすべて自費だと大変な高額になります。もし外科矯正もお考えでしたらこの件も確認してください。

治療が成功する事を祈っています。
  • 歯は大事母(48歳 女性 主婦 )
  • 2020年06月04日19時07分
ご回答ありがとうございます。大変よくわかりました。
外科手術は保険適用の範囲内でと考えていますので、よく確認してみます。
ありがとうございました。

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