まりさんの相談
差し歯が折れて抜歯が必要になったことをきっかけに矯正を考えています。
差し歯は両上2番で、これらを抜歯しての治療希望です。
上顎前突、開咬、左は交叉咬合です。幼少期から蓄膿症があったためか舌を前に出す癖があるようで、上顎のアーチはV字、下顎はU字になっています。
2 件の矯正歯科(大手グループ医院、個人医院)で初診相談し、どちらでも『拡大装置?で奥歯を整える→抜歯してワイヤーをつける』との方針でした。2番抜歯が前提であるからおそらくどこで相談しても似たような方針になるだろうとのことでした。
ただ、私の場合はマウスピース矯正は不向きとおもうのですが、両方でマウスピース矯正でもできますよと言われたことが気になっています。
開咬や抜歯症例は表ワイヤーがいいと聞いたので、とワイヤーを希望したらワイヤーの方向にはなったのですが……先生を信用していいのか、迷いが出てしまいました。
全体の説明はしっかりしてくださり、お人柄も好ましく思っているのですが、それだけが引っかかっています。別の先生にも相談した方がよいのでしょうか。
また、矯正前にと今までとは別の歯科を受診したところ、上下左右6-7の詰め物やクラウンの下が虫歯になっており、再治療をしています。今のところ神経は残っています。子供の頃は歯磨き習慣がなく、ほぼ全ての歯が治療後です。
歯並びも原因で奥歯が弱っているそうですが、深くまで治療をしている歯は矯正による失活などの可能性も高いとお聞きしました。
2番をブリッジや入れ歯にすること(インプラントは希望していません)を抜きにして、果たして矯正を受けるメリットが私にとって十分大きいのか?ということも疑問に思っています。
お知恵をお貸しいただければ幸いです。よろしくお願いします。
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2020-06-02 18:26:00
矯正治療のメリットは大きいです。マウスピース系の治療はお勧めしません。特に開咬では上下で噛ませるためにゴム牽引が必要になります。マウスピースではできません。日本矯正歯科学会でマウスピース型矯正装置に関する見解がホームページに掲載されています。読まれるとよくわかります。
インプラントもかなり成績はよいです。しかし、人工物である事には変わりがありません。開咬も治りません。矯正治療をお勧めします。
矯正治療で神経が失活する事はありません。これは関係ありません。
是非、ブラケットとワイヤーで矯正治療してください。見えるのが嫌だというのならリンガルブラケットという方法があります。
治療が成功する事を祈っています。
- Silver Lace矯正歯科
- ( 埼玉県 さいたま市浦和区 )
- 2020-06-02 21:44:00
「開咬や抜歯症例は表ワイヤーが良い」と誰が言ったのかは存じませんが、実際にお口の中を拝見したドクターが、マウスピース矯正でもできるとおっしゃっているのであれば、少なくともそのドクターには、マウスピース矯正でも治療できる症例に見えた、ということだと思います。
別の先生に相談した時に同じことを言うとは限りませんが、気になるのであれば、新たに相談を受けてみれば良いと思います。ネット上の相談室のような場所では、情報に乏しく言えることが限られますので、実際に診てもらうのが一番良いと思います。
歯科矯正による歯髄失活等のリスクは、確率は限りなく低いとは思いますが0にはなりませんので、相談者さんがどう考えるか次第です。矯正相談ではその辺りのことも質問してみると良いと思います。ご検討下さい。