タンポポさんの相談
アジア人の風貌に対するドイツ人医師の意見
こちらには数回投稿させていただいています。いつもご回答いただき、お陰さまで時間がかかりつつも、ドイツの小都市で矯正歯科の先生が見つかりつつあります。
今まで主に前歯の突出した歯並びと、右側五番を抜歯した後の矯正で相談させていただいておりました。
ドイツで5人目の先生で健康面と審美面の両方から考えてくれ、経験も豊富な先生と出会えたのですが、一つ気になることがあります。他二人の先生からも言われたのですが、「アジア人は骨格が違うから、歯をまっすぐじゃなく、傾斜させて唇が少し出るように仕上げないといけない」と言われました。
確かにアジアでEラインとは違う美的なお顔立ちの国の人々もおられると思いますが、アジア人と言っても沢山の人種がいますし、私は祖父母が3人韓国人で一人が日本人なのですが、日本でも韓国でも、歯を傾斜させて仕上げる矯正歯科の写真は見当たりませんし、両国とも顔貌的に唇が出ている方がいいという審美感は無いように思います。先生は他の国の人のことを言っているのでは、またはハリウッド映画の脇役的アジア人の面立ちの影響では…と感じてしまいました。
実際に、アジア人(日本及び韓国)とヨーロッパ人での矯正歯科の仕上げの違いというのはありますか?
大体日本ではどのくらいの角度にして仕上げるものなのでしょうか。 (先生は、ドイツ人より10度か20度くらい傾斜させると言っていました。110度から120度と言っていた気がします。)
また、真っ直ぐにしたら老けるよ、とも言われました。
それも事実なのでしょうか。
また、ドイツのお医者さんや歯科のご経験豊かな先生はエリートでとてもプライドが高いので、こちらから意見や要望を言うのをとても嫌います。以前に実際に憤慨させてしまったことがあります。
もし矯正歯科医の先生の偏見だった場合、どのように伝えれば怒らせることなく分かってもらえるものでしょうか...。
※前回のご相談内容はこちらです。
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2020-03-04 18:26:00
見つかったのですね、それは良かったです。
日本人と外国人は基準にしている数値は違います。日本人も最近のデータと以前のものとは違います。
大きく何が違うか?というと上下顎骨の相対的な位置関係です。白人は下顎骨が前方によく発達しています。それに比べて日本人は後退しています。白人に比べれば下顎がなくて出っ歯顔です。そして鼻が低いです。E-ラインの基準値も違います。E-ラインはもともとアメリカのものです。日本人がそれを日本の基準にかえて使用しています。アメリカ人の基準とは違います。
従ってその先生が言われる通りです。上下顎骨の位置関係に差があるので日本人の方が前傾しているはずです。しかし、古いデータだとその度合いが大きいです。というのは最近このデータを取るのは大変難しいです。母集団の正常咬合者を厳密に集める事の困難な事とその人にデータを採取するためのレントゲン撮影に協力しえもらわなければなりません。時代によって正常な顔だちなどは微妙に変化します。現在の日本人の美人というか正常者は以前ほど下顎が後退しているわけではなく欧米化と言う言葉あてはまるか?わかりませんが、少し白人のデータに近づいてはいます。
どちらにしても矯正治療のゴールは個人正常咬合と言われていて全体の平均値は参考程度です。問題はドイツ人の歯科医がどんな感性で判断するかですね。
最後の段落ですがその国の教育制度による所が大きいと思います。海外の歯科医の立場は日本よりも高い感じを受けます。逆に日本が低いのかもしれません。ドイツは医学部から歯科に移行するような事を聞いた事があります。確かではありません。その国の教育事情が大きく関わっていると思います。これに関してはアドバイスできません。
どちらにしてもドイツでの治療は日本で行うよりも大変な事がありそうですね。治療が成功する事を祈っています。
- タンポポ(37歳 女性 会社員 )
- 2020年03月06日03時53分
質問へご回答を頂き誠にありがとうございました。白人の方の方が顎の骨が発達していると思っていて、位置関係によるものとは知りませんでした。
データの新旧のこともお教え頂き、ありがとうございます。
不安はありますが、先生とコミュニケーションを取って矯正を進めていきたいと思います。