ひろこさんの相談
はじめまして。
顎変形症の考え方や顎変形症の場合の矯正方法についてご相談させてください。
私は2年半ほど前から上だけ全体にブラケットをつける片側ワイヤー矯正を受けてきました。
八重歯があったため、八重歯の隣の前から4番目の歯を抜いて、八重歯を3番目に、八重歯の裏に半分隠れていた歯を前から2番目に出してくる矯正治療です。
これらの歯は予定通りに動きましたが、上下の噛み合わせが不安定になってしまい、今ではどこで噛んだらよいかを日々探り探り、その日一番噛みやすいところだけで噛むような感じになってしまいました。そのため、日によって噛み合わせや、時には輪郭も少し変わるような感覚があります。
担当医は、噛み合わせの不安定さなどを訴えても取り合ってくれず、もう十分綺麗になっている。数か月前からいつでも装置を外してよい状態だとずっとおっしゃり続けていたのですが、どうしても不安で、反対されつつも無理矢理セカンドオピニオンに行ってきました。
セカンドオピニオンを強行してから担当医の発言が少し変わり、確かに噛み合わせは悪いが、まだ矯正治療は終わりではなく継続中だから誤解しないように。しかし、顎変形症のため外科手術をしなければこれ以上は良くならないと言うようになりました。
(私は初めから手術は希望していないため、実質噛めないまま終了と言われているに等しいです。。)
しかし、セカンドオピニオンでは、もともとちゃんと噛めていたのに、片側だけ矯正で動かしたら噛み合わせが悪くなるのは当たり前だと教えられ、今からでも両側にブラケットをつけて矯正し直すことを勧められました。
また、横方向の顎のズレは、噛み合わせの悪さとそれに合わせた顔の筋肉の使い方の偏りによるもので、力を抜いた状態で口を大きく開き、歯に軽く当たるところまで力を抜いたまま口を開じてくるという動作をすると、顎は真っすぐ開き真っすぐ閉じてくるので、この自然に真っすぐ閉じてきた状態で噛めるように歯列を作ってあげるような矯正ができれば、敢えてリスクのある外科矯正をしなくても改善するのでは?とも言われました。
これらのコメントを担当医に伝えたところ、そんなやり方をしたら顎関節症になる。ちゃんと勉強した矯正医ならそんな方法を勧めるはずがないとおっしゃり、外科矯正以外の方法では見た目も機能もこれ以上改善しないとますます意固地になってしまいました。
説明が長くなってしまいましたが、質問は、
軽度の顎変形症の治療として、顎が正しい位置に来るように歯列を作る矯正をおこなうことは、一般的にあり得ることでしょうか? それとも、担当医が言うように、奇抜で危険な方法なのでしょうか?
また、このような矯正治療で顎関節症になるリスクはどの程度あるでしょうか?
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2020-01-15 12:02:00
セカンドオピニオンに行かれた先生の言う通りです。上顎だけ治療すれば下顎と噛むはずはありません。もし噛んだとしたら偶然ですね。
上顎の歯は動いているのに下顎は動いていない。下顎は以前の八重歯であった上顎と噛んでいたままです。これに顎変形症が出てくるのはよくわかりません。顎変形症の手術の前の手術前矯正治療は必ず上下ブラケットを装着します。
顎変形症の適応症だとするとそれは最初に指摘するべきでしょう。上下顎骨の位置異常です。どうして八重歯の治療だけ、しかも上顎に装置をつけたのでしょうか?私にも理解できません。
日常の臨床の中で患者様から上だけの矯正治療は?部分矯正は聞かれます。私は“噛めなくなりますよ”とお答えします。
治療が成功する事を祈っています。
- ひろこ(50歳 女性 会社員 )
- 2020年01月27日13時05分
顎変形症については、もともと多少の受け口(反対咬合はなく顎が少し出ている程度)と笑うと口の片側が斜めに上がるので左右のズレもあるとは言われていました。
ですが、外科矯正をすれば治療期間も長くなるし年齢的なことも考えるとそこまでやらなくてもいいよね、というような簡単な話は最初の検査後に少しだけありました。
外科矯正以外で両側矯正という選択肢は一度も示された記憶がなく、実際その記録も残っていないためか、片側矯正で噛めなくなってきたことの説明として、あなたは外科矯正をしないと選択した時点でゴールレベルを下げたのだから、通常の矯正ならこの程度で十分綺麗になっている、というような詭弁が始まったという感じです。
上のアーチだけは左右対称に綺麗に並んだので、それで十分だと。
また前置きが長くなりましたが、質問は、
笑うと片側が斜めに上がる程度の顎の左右のズレ(上側の歯列が片側だけ斜めに上がり、下の歯は水平なので斜めの上側に合わせてそちら側に顎がずれて噛んでいたような状態)がありましたが、上下の歯がほとんど当たらない状態で長期間過ごしているうちに顎の左右のズレはなくなり、しかし、歯の長さは変わらないので斜めに上がっていた方の上下の歯の間に大きな隙間ができるようになりました。
セカンドオピニオンを受けた専門医には、この顎の位置で上の歯を下ろしてきて上下で噛めるようにすれば顎も正しい位置で落ち着くと言われましたが、現在通院している認定医には、そんなやり方をしたら顎関節症になるので、元の顎がズレた位置で斜めに噛むようにと言われました。
私の体感的には、今の状態で顎が痛いといったこともないので専門医の先生の言葉が正しいように思いますが、外科矯正以外で顎のズレを修正すると顎関節症になるという認定医の言葉はどの程度信ぴょう性がありそうでしょうか?
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2020年01月27日15時21分
難しい所ですが。現在、大雑把に言えば顎関節症と矯正治療は関係がないと言うのが全体を占めている意見です。私はそう思っています。しかし、それがひろこ様に当てはまるか?どうかはわかりません。
おそらくという事で記載させて頂くと、どこが本来のかみ合わせか?わからなくなっているのではないでしょうか?長年機能的な問題のある成人ではあることです。
セカンドの先生と今までの担当医の相違は下顎がどの位置で噛むのが正しいか?の違いのように思います。外科矯正をするにしても本来の顎の位置がわからないのでは危険です。
セカンドの先生は私と同じ意見だと思います。下顎にもブラケットを着けて適切な位置で噛ませてくるというものです。どちらにしても噛ませるという行為は下顎にブラケットが必要だと思います。
“上下の歯の間に大きな隙間”とう記載も気になります。上下の顎間でゴムなどを牽引して噛ませようとしても不可能なほど隙間があれば、これは下顎につけても仕方ないという担当医の意見が正しくなります。
そこを考えるとどちらと言えないですね。
治療が成功する事を祈っています。
- ひろこ(50歳 女性 会社員 )
- 2020年01月28日00時58分
実はセカンドオピニオン、サードオピニオンまで専門医にお話しを伺い、その際にどちらも同じ意見でしたので、下顎全体にブラケットをつけて両側矯正をおこなえば噛み合わせは改善するのではないかという感触を得ています。先生も同じ意見で安心しました。
その後、そんな治療をしたら顎関節症になると現担当医に言われたため、こちらで質問させていただきました。
また質問になってしまいますが、
“下顎がどの位置で噛むのが正しいか?”というのは、どのように調べるものなのでしょうか?
セカンドオピニオンの際には、完全に力を抜いて口を開いた状態の位置をチェックしていました。そのまま顎は脱力した状態で手で真っすぐ口を閉じてきたところが本来の顎の位置だと。
実はCT検査などが正式な確認方法で、セカンドオピニオンでは検査はできないからという事情があったのかもしれませんが。。
ちなみに、現通院先では、上記のような確認もなく、検査は一般の歯科にあるような平面のレントゲンと歯の模型のみで、見た目で明らかにズレているから外科矯正と言われます。
矯正治療を始める前に、初診相談で5か所の矯正専門クリニックに行きましたが、その際にも外科矯正を勧められたことは一度もありませんでした。
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2020年01月28日12時53分
上記内容で正しいとも思います。下顎は後方にほとんど下がりません。その位置を先生は探したのだと思います。この行為で正しいです。CTなどでは確認できません。
治療が成功する事を祈っています。