みかんさんの相談

カテゴリ:抜歯について

矯正時の抜歯について

  • 投稿者 みかん さん [29才 女性 会社員] 2018/07/03/ 00:52
  • カテゴリー 成人矯正 抜歯について 治療前
  • お悩みの歯 上あご右1番 上あご左1番 下あご右5番 下あご左5番

歯並びが悪く開咬とのことで成人矯正を始め、現在は装置作成前の虫歯治療中となります。ご相談したいのは歯列矯正の為の前歯の抜歯についてです。10歳頃に交通事故にあい上の前歯2本(左右1番)が折れてしまい、神経が死んでおり現在は上から差し歯として被せ物をしています。矯正相談時に歯茎の膿と黒ずみを指摘され、レントゲンでは前歯の歯根が5ミリ程度しかなく前歯を残しての矯正は無理であり、将来的に考えて抜歯して矯正するしかないと言われました。前歯の抜歯後は仮歯を入れ、上左右2番を前歯とするように動かし歯が小さいのラミネートベニアで大きくするそうなのですが、前歯を抜かない方法はこの状況ですと難しいのでしょうか?下の第2小臼歯も2本抜く予定の上、もともと親知らず上下4本も過去に抜いているのでこの歳でさらに歯が減ってしまうこと、また周りに話したところ何とか残せる歯科があるはずだと言われ、不安になっています。ご助言いただけますと幸いです。

御相談内容拝見いたしました。

何とか残せる歯科があるはずだ というのはあまりにも無責任な意見です。
仮に残せるとしたら何も力を加えずに、そのままの状態で何年持たせられるかという事だと思います。

前歯の歯根が5ミリ程度でしたら少なくとも矯正治療で動かすことは不可能だと思います。

開咬を治されたいのか、いつ抜けるかわからない状態の歯を残したいのかの選択だと思います。
  • みかん(29歳 女性 会社員 )
  • 2018年07月03日21時48分
濱田先生
お忙しい中ご回答ありがとうございます。
事故にあってからいつか歯のトラブルが起こるだろうと予期していただけに抜歯と言われた際、やはりかという思いもありました。
このまま開咬を治さなくとも。何年か後に前歯が抜けてしまうというご意見が現在の矯正医と同ご意見ですのでやはり抜歯は免れないと考えております。
周りに残せるのではと言われ不安でしたが、先生のご意見を聞き初めに診断されたとおり進めたいと思います。
ありがとうございました。
読ませていただきました。

10歳で事故合われたという事ですとその前歯の歯根が5ミリというのはその事故が原因だと思います。10歳ではすでに上顎前歯の歯根は完成しています。もともと短い歯根の歯ということも考えられますが、前者だと思います。できた歯根が事故で傷ついて吸収して短くなったということです。

事故によって歯根が短くなっていると考えるとその歯は将来失う可能性が高いです。さらに事故による後遺症で歯が移動しない可能性があります。これは骨性癒着の可能性です。この状態の歯は矯正治療によって歯を移動させることはできません。歯は動きません。

価値のない歯を抜歯のために選択するとなればこの歯の選択になります。上顎前歯の抜歯は歯科医にとっても苦渋の選択となります。私はこの歯科医の意見に賛成です。もしこの歯を保存しておいて下顎と同じように小臼歯を抜歯したとすると治療後にこの前歯を失った時にインプラントを埋入させる事になります。

もう一つ助言ですが、犬歯は前から3番目の歯です。形は前歯に比べて尖っています。この犬歯が2番目に来るという事も考えておくべきです。この犬歯の形を気にされる患者様もいます。

親知らずを抜かれているのは開咬の治療には役に立ちます。

不安なのはよくわかります。しかし、価値のない歯を抜歯に選択するのは仕方のない事です。

治療が成功する事を祈っています。
  • みかん(29歳 女性 会社員 )
  • 2018年07月03日22時03分
福井先生
お忙しい中ご回答いただきましてありがとうございます。
先生のご意見をお聞きし、やはり前歯の抜歯は将来的にも免れないことだと考えております。
骨性癒着の話は診断時にされており、その為に前歯の抜歯をしようと言われたのを思い出しました。
インプラントはできるだけ避けたく自身の歯を残すとなるとやはりこのような矯正の仕方になってしまうのですね。
事故にあった時から前歯には何かトラブルが起きると思ってただけに前歯の抜歯はもう避けようのない事だと改めて思っております。

さらにご助言をいただいた犬歯のお話ですがこちら動いた時にもし形が気になるとなった場合はどうなるのでしょうか?
形を整えるために削ったりするのでしょうか?

先生
実は私の患者様でこの犬歯の形を気にされて前歯をインプラントにしてほしいと言う方がいました。その方の事を記載させて頂きます。

歯科関係に従事している方でした。前歯部にやはり外傷の既往がありました。そこで前歯(中切歯、1番前の歯)を抜歯して側切歯、犬歯と並べるという提案をしたところ後日、紹介して頂いた歯科医と来院されました。前歯をインプラントにしたい。そして小臼歯を抜歯して治療してほしいという内容でした。

この場合ですが、側切歯、犬歯は削って被せる必要はありません。小臼歯を抜歯して治療して、時期が来たら前歯にインプラントをするというものです。前歯部はそれまでは仮の歯で歯がないことを隠しました。この治療はインプラントの成績がよくなった現在ならあると思います。側切歯、犬歯削りません。ラミネートにする必要もありません。
側切歯、犬歯は傷つくことはありません。

側切歯は中切歯よりも小さな歯です。ところが犬歯はまず形態が違います。そして側切歯よりも大きく厚みもあります。犬歯が2番目に来る事をどう思うか?というのは問題です。

どちらを選択するか難しい所です。どんな治療法が可能か?患者様に提示する時に今はこのアプローチの仕方についても説明しています。

参考になれば幸いです。


ご相談ありがとうございます。
上の歯の抜歯についてのご相談ですね。
 外傷を受けられた膿のある歯は矯正治療の有無に関わらず近い将来抜歯になると考えられます。
 矯正治療において結果を長きさせるためにそして矯正治療上どうしても抜歯が必要となれば神経を抜いた膿のある歯が第一選択になります。
 ですので今回の主治医の判断は矯正治療上抜歯が必要なのであれば正しい判断であると思われます。
  • みかん(29歳 女性 会社員 )
  • 2018年07月03日22時09分
上田先生
お忙しい中ご回答いただきましてありがとうございます。
事故にあった時からいつか前歯のトラブルが起きるだろうと考えておりましたが周りに抜歯せずに残せる医師もいるはずだから考え直せと言われ抜歯の必要性に疑問をもってしまいましたが、矯正医の診断は正しいとのご意見を聞き安心しました。
前歯のトラブルはここまでずっと付いてきましたので抜歯と言われやはりという思いもあり、このまま抜歯して矯正を進めたいと思います。
ご丁寧にありがとうございました。

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