なかこさんの相談
中学2年生の矯正、抜歯は必須か悩んでいます
中学2年生、14歳の息子の矯正についてご相談します。
息子は顎が小さく、出っ歯傾向で幼児期より矯正が必要だということは言われていました。
8歳の時に上顎を広げる矯正を1年半行い、その時点で1.5cmほど顎が広くなりましたが、その後の歯列矯正は永久歯が生えそろい、受験が終了した後に行うと計画していました。
先日、以前通っていた矯正歯科に歯列矯正のための検査をしに行きました。
今の状態としては、噛み合わせると下の前歯より上の前歯が1cmほど前に出てしまい、上下を噛み合わせることができない状態であること。
また、上の右1番の歯の上に過剰歯があり(これは表面には出てきていません)歯を押している。そのため上の右1番の歯はさらに前に傾いていること。
下の左4番の歯の永久歯は欠損しており、乳歯のままであること。
左の親知らずは生えてくるであろう丸い影が見えていること。
上の親知らずは左右ともに見えてきているが、その歯が入るスペースはなんとかありそうだということ。
以上のことをふまえて、まず、上の前歯の過剰歯は口腔外科にて処置をしてきたうえで、矯正に入ります。
矯正の方法としては、上の左右4番の歯を抜歯し、全体を奥に引っ込めるのと、下の左4番を抜歯して親知らずを含めた奥歯を前にずらすという矯正になると説明を受けました。
息子は噛み合っていないことにもコンプレックスがあるということで、すぐにでも矯正を始めたいと言っているのですが、今まで虫歯にもなっていないきれいな永久歯を抜かなければならないことに、私自身が踏ん切りがつきません。
長男の主張を全面的に取り入れたいとは思っていますが、セカンドオピニオンを受けるべきか、夏休み中に始めるべきか悩んでいます。
わかりづらい説明で申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2016-07-29 12:33:00
症状からすると抜歯することは回避できません。
歯はどなたも抜きたくありません。しかし、結局出っ歯で噛み合っていない前歯が数本あることをお考えください。その代わりに2本ある小臼歯のどちらかを抜いて治療するのはしかたないことだと思います。状態によっては上顎の親知らずも抜かなければいけなくなるとかもしれません。
記載されている内容で診断は正しいです。歯を抜かなければ改善は望めない症状です。抜かなければ前歯が内側に入る事はありません。出っ歯のままで過ごすか?あるいはきれいで噛める機能的な噛み合わせを得るか?これは答えがはっきりしていると思います。
10年ぐらい前でしょうか?歯を抜かないで矯正治療すると言うのが、流行しました。治療後に口もとが出てしまい、横顔が悪くなってしまい歯を抜いて再治療になったという例があります。これは上下顎前突という不正咬合です。日本人は欧米人と違い顎が小さく鼻が低いです。従ってこういう観点からも歯を抜いて治療する事が多くなります。
お子様もおそらく今後は横顔なども含めて気にされると思います。今から始めれば大学生のころにはきれいで機能的な歯並びを得る事ができることでしょう。
歯を抜くという行為のむこうにはよい事が待っています。
もちろん確認のためのセカンドオピニオンはなさるべきだと思います。その上で納得されて治療されることをお勧めします。
頑張って治療してください。治療が成功する事を祈っています。
- 神保町タワー歯科・矯正歯科
- ( 東京都 千代田区 )
- 2017-08-25 20:04:00
私自身も16年4番を上下左右4本と、親知らず4本の計8本抜歯して矯正治療を行いました。
しかし、最近では3Dシュミレーションを用いて、歯を抜かずにスペースを獲得する方法もあります。
0.1mm単位で歯と歯の間を切削したり、アーチを拡げたり、奥歯を奥へ移動したり、歯を抜く以外の方法でシュミレーションすることも可能です。
ただ、シュミレーションした結果、抜歯をすることがもっとも無理がなく並べられるという症例ももちろんあります。
一度違う方法も調べてみて、納得されてから矯正をスタートされることをお薦め致します。