りおなさんの相談
2件の歯科医院で迷っています。
小学3年生(8歳11か月) 女児の母です。
かかりつけの歯医者から矯正を勧められ、2件相談に行ってきました。
1件目、小児歯科専門医が常勤の歯科医院では、歯の型取りとパノラマレントゲンを撮って診ていただき、
・上の奥歯(E)が左右とも前方に寄っている為、それよりも前の歯が生えるスペースがない。
・右上第一小臼歯が回転して生えている。
・右上犬歯が八重歯。左上犬歯はこれから生えてくる段階ですが、こちらも八重歯になりそう。
・噛み合わせが深い(遺伝)
・下の歯並びは問題ない。
とのことで、放っておくと難症例になるので、今相談に来たのはいいタイミングですと言われました。
治療方法としては、1年ほどパラタルアーチで奥歯を改善させスペースを作り、その後、犬歯とその他永久歯の状態を見てブラケットを使い、最終的に奥歯と上下噛み合わせの改善、前歯の整列化をして第一期を終わらせたいと説明していただきました。
永久歯を抜歯して第2期の治療が必要になる可能性は今の段階で3割だと言われました。精密検査はまだしていません。
2件目、ベテランの矯正歯科専門医の歯科医院では、口の中を見ていただき、
・今治療を始めて、歯のスペースを作っていっても、最終的に数ミリ足りない可能性がある。
・噛み合わせが深い為、スペースを広げていくと出っ歯になる。
・第一小臼歯を抜歯する必要性があるかないかは半々。
・永久歯が生え揃ってから治療を開始すれば、治療期間が短くなるので本人の負担が少ない。
と、説明していただきました。
右上第一小臼歯の回転を直すのに、12歳臼歯が生えてからでは治療が大変になると1件目の歯科医院で言われたので、今開始すべきか、抜歯する可能性が高いのであれば、永久歯が生え揃ってから始め、少しでも子どもへの負担を減らしてあげたいとの気持ちで迷っています。
これだけではわかりづらいかとは思いますが、ご意見いただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2016-02-15 17:53:00
一つ根本的な事を記載します。一般的な事ですが、お子様の矯正治療も矯正歯科の分野であり、小児歯科の分野ではありません。小児歯科の分野は永久歯の萌出誘導というのがメインです。矯正を目的とした場合は矯正歯科の分野です。矯正治療の終わりはすべてが永久歯になってからです。
もう一つは歯型とパノラマだけでは判断できません。歯が存在しているかどうかしかわかりません。問題は骨格的な事です。横顔のレントゲン写真、側面頭部X線規格写真(セファログラム)を撮影し現状の歯並び、特に噛み合わせが深いのがどうしてそうなっているか?
判断しなければいけません。前者の小児歯科の先生は矯正歯科で行うような検査をしていません。
私はどちらかと言うと後者の先生の言っている事を支持します。小臼歯が回転しているのはどちらにしてもブラケットを付けてからで充分治療できます。歯の移動よりはその噛み合わせの深いのを治療対照とするべきだと思います。ただしこの点は後者の先生も治療を行わないようですから疑問は残ります。どちらにしても若年者の矯正治療は骨格的な不正を治療するのがもっとも重要です。セファログラムを撮影していないのは問題です。
詳細はお会いしていないのでわかりませんが、もし疑問に思われるならもう一軒矯正の専門医院へ相談に行かれてください。そうすると判断できるかもしれません。
- りおな(8歳 女性 会社員 )
- 2016年02月16日18時26分
小児歯科で行う永久歯の萌出誘導によって、これからの歯並びがよくなっていくのではないかと考えていましたが、違ったのでしょうか。パラタルアーチの使用は1年ほどと聞きましたが、1期が終了するのに3年くらいかかるようです。
あと、こちらの説明不足で、2件とも相談の段階で精密検査は病院を決めてから行うつもりでおりました。
小臼歯の回転治療は、それほど問題ないようなので安心しました。ありがとうございました。
- さわだ矯正歯科クリニック
- ( 京都府 長岡京市 )
- 2016-02-15 21:44:00
上の奥歯の後方移動が可能であれば小児歯科の先生がおっしゃるように早く治療すべきと考えます。ところが、従来の方法では奥歯の後方移動が難しいために小臼歯を止むを得ず抜いて治療されてきました。抜いた場合は矯正歯科専門の先生がおっしゃるブラケット治療が必須です。
当院では抜かずに見えない治療を行うことができるようになってきました。you tubeにて、抜かない見えない矯正の治療例をアップしていますからご覧下さい。第二大臼歯が生えてからもアンカースクリューによる奥歯の後方移動が可能になりましたので抜かずにかつ出っ歯にもならない矯正が可能となってきました。その場合はある程度はブラケット治療も不用となります。
- りおな(8歳 女性 会社員 )
- 2016年02月16日18時41分
そうです。八重歯と小臼歯の回転が、今の段階で問題になっています。相談に行った小児歯科の先生も、上の奥歯を後方へ移動する治療方法を説明してくださいました。
抜かずにかつ出っ歯にもならない矯正があるんですね。どちらか妥協しないといけないと思っていたので、心強いです。ありがとうございました。
- 医療法人 くす矯正歯科
- ( 京都府 京都市下京区 )
- 2016-02-16 10:05:00
矯正歯科の先生はかなり治療方法に違いがあります。
どちらで治療をされるかお悩みのことと思います。
実際、僕はお口を診察していないのでどちらの先生の治療方針が
現実的なものかわかりませんが、もう初めからお母さまが抜歯を許容されているのであれば、永久歯交換後という考え方もありますが、後期に治療することで永久歯の正常な交換すらも困難な場合もありますから、
ぼくとしては早期に開始されて、どちらでも選択できる状況を作ってあげるべきではないかと考えます。多少矯正にかかわる期間は長くなるとは思いますが。よろしくお願いいたします。
- りおな(8歳 女性 会社員 )
- 2016年02月16日18時49分
子どもに歯が生え始めてすぐから、虫歯にならないように気をつけ、今も虫歯ゼロです。ずっと大切にしてきた歯なので、抜歯を避けたいのが本心です。
どちらでも選択できる状況を作ってあげるべきとのこと。今、開始する決心がつきました。ただ、病院を選ぶことが大変難しく、決断できない状況です。
小児歯科医院は、徒歩で通えるほど近所です。矯正歯科医院は、車で通院となります。やはり、小児歯科より矯正歯科を選ぶべきなのでしょうか。
- 医療法人 くす矯正歯科
- ( 京都府 京都市下京区 )
- 2016年02月16日19時19分
どちらの医院も存じあげないので何とも言えませんが、
どちらのお話しも聞かれて、長期まで先の計画を考えられているほうが
ゴールがしっかりしていて安心だと思われます。
よろしくお願いいたします。
- 銀座矯正歯科
- ( 東京都 中央区 )
- 2016-02-17 12:16:00
銀座矯正歯科の深沢と申します。
ご相談内容拝見致しました。
このお話だけではどちらの治療計画が正しいか判断することは難しいですね。
治療計画は診査診断があってはじめて立ちます。
診査診断なくしては治療計画は立ちません。
これは医学の常道です。
論文上のお話をすると、論文では一期治療の有効性は低いとされています。
ただそれは論文上でのお話ですので、個々のケースにおいては有効な場合もあります。
それは診査診断をして初めてわかることです。
二人目の先生が診査診断をした上で言われているのでしたら
論文と先生の言われていることは同じで一期治療が有効でないケースという事だと思います。
診査診断がまだという事でしたら、まずは診査をお受けになってください。
ご参考になれば幸いです。
- りおな(8歳 女性 会社員 )
- 2016年02月17日18時26分
診査診断をしてみなければ、何とも言えないのですね。
自費なので躊躇っておりましたが、一度受けてみたいと思います。
ありがとうございました。