nanokaさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

噛み合わせが悪くなっても矯正すべきか

  • 投稿者 nanoka さん [30才 女性 会社員] 2015/12/01/ 11:53
  • カテゴリー 成人矯正 装置・治療法 治療前
  • お悩みの歯 上あご右1番 上あご左1番 下あご右1番 下あご右2番 下あご右3番 下あご左1番 下あご左2番 下あご左3番

インビザラインで矯正を予定しています。

現在の口腔状況

上顎前突
右上左上2番が矮小歯
左下5先天欠損4、6ブリッジ
右下5先天欠損のインプラント
(右も左も乳歯Eの大きさがあります。)
下の前歯のスピー湾曲が強い

6、7番の奥歯は噛み合わせを変えたくないので動かさず、ブリッジとインプラントはできればやり直したくないので、そのままで治療してもらうことを伝えました。
上は抜歯はせず5番から前歯までをIPRして隙間を作り、前歯を下げ、下は前歯のスピー湾曲を圧下させる治療計画となりました。

IPRは最大限することになりますが、結構前歯が下がることがシュミレーション上でわかりました。でもそのかわり噛み合わせが悪くなりそうです。

現在、前歯は噛み合ってないですが、3番から奥歯の噛み合わせは1歯対2歯で不正咬合ながらしっかり噛み合っています。
ですが、矯正後、1歯対1歯になる歯がでてきたり、少しずれてしっくり噛まなくなる可能性がありそうです。

前歯も下げるためには仕方ないそうで、先生はあまり気にすることはないと言っています。

見た目がよくなっても噛み合わせが悪くなってしまっては嫌だなぁと思い、治療を受けようか迷っています。

わたしの場合、前歯も奥歯の噛み合わせもよくするのは難しいそうです。

先生方のご意見、聞かせていただけたら幸いです!

naoka 様

かなり矯正治療について調べてますね。感心します。すべての患者様もそうだとよいです。

確かにかみ合わせは重要です。ただ私もわからない用語があります。IRPです。これはその先生はよく使われるのでしょうか?私は聞いた事はありません。不勉強ですね。

さてインビザラインで治療されると言うことですね。インビザラインのようなマウスピース用の装置は少しづつかぶせる物を替えて歯を動かす装置です。ブラケットを使用した装置とは違います。私はごくわずか歯を動かす時にだけ自分たちで作って使用しています。

naoka様が指摘されているように噛ませるという行為がこのマウスピース様の装置は苦手だと思います。理由はこの装置は三次元的に歯を動かすよりは二次元的な移動要素が強いからです。歯列を広げたり、狭くしたりはできますが上下方向に動かすのは苦手なはずです。

一般的にブラケットを装着した場合、リンガルブラケットでもそうですが治療の最終段階に上下の歯でエラステック(ゴム)を使用して上下の歯を引っ張り合います。そうする事によって歯のかみ合わせは緊密化します。お互いに歩み寄るのです。これがマウスピース様の装置にはできません。自然に噛むのを待つということです。

装置には一長一短がありますがブラケットを付けた治療と比較はできません。シュミレーション通りの結果が得られ、それを最初から納得されていれば、一生懸命サボらずに装着してください。使用時間がきっと治療の是非を左右するはずです。

私はこの装置を使用していないので明確なお答えができなくてすみませんでした。治療がうまくいって上顎前突が治る事をお祈りいたしております。
  • nanoka(30歳 女性 会社員 )
  • 2015年12月01日19時38分
お返事ありがとうございます。

IPRとは歯と歯の隙間を最大0.5ミリまで削り隙間を作ることだそうです。

インビザラインでもゴムを併用して歯を動かすと説明していました。

本当はブラケットのほうが万能で、仕上がりもよさそうな気がします。
インビザラインでどこまでできるか不安ですが、セラミックにブラケットをつけなくて済みます。

まだよく考えてから矯正しようと思います。
ありがとうございました。

はじめましてnanokaさん。
銀座矯正歯科の歯科医の深沢と申します。
ご相談内容拝見致しました。
問題はnanokaさんが何を目的に矯正をしたいとお考えなのかです。
審美面が目的なのか、機能面が目的なのか、それとも両方なのか。
審美面が目的であれば、歯を削りセラミックの被せものをする方法を選択される方もいらっしゃいます。歯を大きく削り被せものをすることに比べると、矯正治療でIPRにより前歯を入れることも良いでしょう。
しかし、IPRする量には限度がございますので、IPRした程度では口元の突出はあまり改善されません。
インビザラインのシミュレーションは歯のシミュレーションで、口元のシミュレーションではありません。歯(硬組織)と軟組織の動きは比例しませんので、歯が3mm入ったから、口元が同じ3mm入るとは限りません。こちらをご存じない方が多い為、誤解されている方から不平不満が起こることもございます。
他院のマウスピース矯正でIPRをし、2年間歯を入れる矯正治療をしていた患者さんが、思うほど口元が入らず、もっと口元を入れたいと当院で抜歯をして矯正治療した方もいらっしゃいます。
nanokaさんがどの程度口元を入れたいかにもよりますが、口元の改善を一番の目的とするなら、途中の歯を抜いて6〜7mm程下げることが良いと思います。
途中の歯は抜きたくない場合は、親知らずを抜き、全体的に歯を後ろに下げる方法もございます。その際、微調節にIPRをするのでしたら患者さんが納得するような結果になる可能性は高いと思います。
ただし、どの程度口元が入るかはやってみないと分りません。矯正治療を行う先生の経験にもよります。

また、現在アメリカでは前歯のIPRはあまり行われておりません。前歯の形が変わってしまうと見た目が悪くなってしまうからです。もし前歯をIPRするならほんのわずかです。IPRする場合、奥歯なら多少形が変わったとしても見た目には分らないため、奥歯を削ることがほとんどです。しかし奥歯は見えないからといって、歯の形が変わるほど削り過ぎてしまうと虫歯になりやすくなってしまい歯にとっては良い状態ではないですし、噛み合わせが崩れるというデメリットがございます。

ご自身の口腔内を将来的な長い目でみて、ご自身の歯で噛み、機能的にも満足されたいのであれば、どの程度口元が出ているかにもよりますので、正確な診査が必要となります。

治療方法により結果が異なることがございますので、nanokaさんが何を目的としているのか、どういった結果を望んでおられるかをご担当の先生にお伝えし、よくご相談されてはいかがでしょうか。ご参考になれば幸いに存じます。
  • nanoka(30歳 女性 会社員 )
  • 2015年12月04日15時11分
深沢先生

回答してくださってらありがとうございました。
返信が大変遅くなって申し訳ございません。

審美面より機能重視しています。
歯と軟組織は比例しないんですね!
シュミレーションより出っ歯になると考えたほうがいいのでしょうか…

抜歯なら確実にスペースが確保できそうですが、顎関節症のことを考えて抜歯はしたくないなぁと思っています。
奥歯を後ろにおくる方法もプランとしてあるので、もう少しよく考えてみます。

詳しくアドバイスくださってありがとうございました。

nanokaさん。ご返信有難うございます。
顎関節症と途中の歯を抜く矯正に因果関係はないという事は論文上出ております。
大切なのは機能的な噛み合せを作ることです。
途中の歯を抜く治療は昔から行っている一般的な方法ですので悪いことではございません。しかし、心情的に歯を抜きたくないという患者様は当院にも多くいらっしゃいます。
途中の歯を抜くのに抵抗がある場合は、前回もお伝えしたかと思いますが親知らずを抜きその抜いた部分にインプラントを埋入し全体的に後ろに下げるという方法になるかと思います。
ご担当の先生にご相談なさってnanokaさんにとって良い治療法法が見つかると良いですね。
ご参考になれば幸いです。

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