ISさんの相談
カテゴリ:装置・治療法
最近、ジルコニアのブラケットで矯正を始めました。
実際にブラケットを装着してみると、ジルコニア制は前6本だけで、残りの奥の歯はメタルでした。これは普通なのでしょうか?
ジルコニアは痛みが少なく、期間も短くてすむという説明だったので始めたのですが、メタルを入れるとジルコニアの効果が薄れるのではないでしょうか。
ジルコニアは費用が高かったので気になります。
- 森本矯正歯科
- ( 東京都 足立区 )
- 2015-09-29 10:47:00
こんにちは。森本矯正歯科医院の森本です。ご質問の件ですが、ジルコニアのブラケットの方が痛みが少なく、矯正治療の期間が短くてすむというお話は、私は聞いたことがありませんが、透明(あるいは歯の色)のブラケットは、矯正治療中の審美性のために使用するブラケットなのですが、奥の方は見えないところですので、出来るだけ小さくして壊れにくいブラケットが良いですし、一般的です。
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2015-09-29 12:52:00
IS 様
ジルコニアはブラケットを作っている材質も事です。この材質はセラミックなどと同じで非常に硬くきれいです。しかし、硬いためにもろいという事があります。そこでジルコニアを使ったブラケットはエッジ、角が丸められています。そこで装着した時の装着感がよいという意味で痛みが少ないと言ったのではないでしょうか?矯正治療中の歯の移動による痛みについては何の作用もありません。ついている前歯のブラケットの形態をご自身でも見ることができます。よく見ると丸めてあると思います。
矯正による痛みを客観的に計測することは現在においてもできません。痛みの感じ方は個によってかなり違います。ジルコニアに痛みを軽減する作用があるという話は聞いたことがありません。ただ歯に装着した感じがやさしいと言ったことだけだと思います。
さらに期間が短くなると言うこともありません。矯正治療には歯を移動させる速度を速めることはできません。薬もありません。矯正治療は歯に力を加える事によって歯を移動させます。歯には過剰な力を加えられません。歯や歯周組織の健康を害してしまいます。また炎症が起きて非常に痛いです。矯正治療では実際に歯を早く動かす事はできません。もちろんきちっとした治療計画を立てずに治療すれば余分な時間を要する事は考えられますが、ジルコニアを使用すれば歯が早く動くという事はありません。
前歯にだけジルコニアを使用する事はあると思います。ご心配なのは上記2つの作用の事でしたら関係ありません。前歯以外の歯に使用しないのはこういった理由が考えられます。コストを下げたい。ジルコニアのブラケットは高価なものです。臼歯部は目立たないのでジルコニアを使わなかったという事は考えられます。さらにブラケットのエッジが丸められていてゴムなどがかけにくいという事が考えられます。扱いづらいという事です。メタルのブラケットはその点扱いやすいです。製品としてはジルコニアのブラケットでも小臼歯用もあります。
残念ですが治療期間を短縮すること、歯の移動による痛みを軽減することはできません。
お役に立てましたでしょうか?歯科医は患者様が納得しているかどうか確認しながら説明をする必要を感じました。私も日々の臨床に役立てたいと思います。
ジルコニアはブラケットを作っている材質も事です。この材質はセラミックなどと同じで非常に硬くきれいです。しかし、硬いためにもろいという事があります。そこでジルコニアを使ったブラケットはエッジ、角が丸められています。そこで装着した時の装着感がよいという意味で痛みが少ないと言ったのではないでしょうか?矯正治療中の歯の移動による痛みについては何の作用もありません。ついている前歯のブラケットの形態をご自身でも見ることができます。よく見ると丸めてあると思います。
矯正による痛みを客観的に計測することは現在においてもできません。痛みの感じ方は個によってかなり違います。ジルコニアに痛みを軽減する作用があるという話は聞いたことがありません。ただ歯に装着した感じがやさしいと言ったことだけだと思います。
さらに期間が短くなると言うこともありません。矯正治療には歯を移動させる速度を速めることはできません。薬もありません。矯正治療は歯に力を加える事によって歯を移動させます。歯には過剰な力を加えられません。歯や歯周組織の健康を害してしまいます。また炎症が起きて非常に痛いです。矯正治療では実際に歯を早く動かす事はできません。もちろんきちっとした治療計画を立てずに治療すれば余分な時間を要する事は考えられますが、ジルコニアを使用すれば歯が早く動くという事はありません。
前歯にだけジルコニアを使用する事はあると思います。ご心配なのは上記2つの作用の事でしたら関係ありません。前歯以外の歯に使用しないのはこういった理由が考えられます。コストを下げたい。ジルコニアのブラケットは高価なものです。臼歯部は目立たないのでジルコニアを使わなかったという事は考えられます。さらにブラケットのエッジが丸められていてゴムなどがかけにくいという事が考えられます。扱いづらいという事です。メタルのブラケットはその点扱いやすいです。製品としてはジルコニアのブラケットでも小臼歯用もあります。
残念ですが治療期間を短縮すること、歯の移動による痛みを軽減することはできません。
お役に立てましたでしょうか?歯科医は患者様が納得しているかどうか確認しながら説明をする必要を感じました。私も日々の臨床に役立てたいと思います。
- 井坂矯正歯科
- ( 神奈川県 横浜市保土ケ谷区 )
- 2015-09-29 19:21:00
IS様
早速ですが、奥歯にメタルの装置を使用する事は、一般的だと思います。
但し、中間くらいの歯にメタルでないものを使用するかどうかは、医院によって違うかもしれません。
治療の効率に関しては、メタルの装置でも問題はないかと存じます。
そもそもメタルの方が一般的に、摩擦抵抗も少なく、ワイヤーの滑りが良いとされていますので。
早速ですが、奥歯にメタルの装置を使用する事は、一般的だと思います。
但し、中間くらいの歯にメタルでないものを使用するかどうかは、医院によって違うかもしれません。
治療の効率に関しては、メタルの装置でも問題はないかと存じます。
そもそもメタルの方が一般的に、摩擦抵抗も少なく、ワイヤーの滑りが良いとされていますので。