テヨンさん(神奈川県)の相談

カテゴリ:装置・治療法

裏側矯正は普通の矯正とどう違うんですか?治りが早かったり遅かったりするのでしょうか。
また、見えない透明の矯正についても教えて下さい。
よろしくお願いします。

お答えします。この裏側矯正については誤解されている点が多いです。
裏側矯正は日本で生まれました。1960年代後半からその歴史は始まり正式には1979年にアメリカ矯正歯科学会誌に発表され世界に認知されることになります。
テヨンさん考えて見てください。
扉の表から引くのか?奥から押すかの違いなんです。だから裏側だから治療できないということはありません。
単純に言うと、表から治るものは裏からでも治ります。これは当然のことです。
では何が違うか、ブラケットの付ける位置の違いによって歯の動き方が違います。作用点が違うと思ってください。
そのために動き方が違います。でもそれで治療に差がでるものではありません。
きちっとトレーニングを受けている先生なら逆に裏側のほうが得意な方もいます。
周りの人に気づかれないのです。そのまま結婚式もできます。テヨンさんはまだ14歳でしたね。

すべてを裏側にすると口の中が狭いのでやりにくいのは事実です。でもそれは患者さんサイドの問題ではありません。歯科医の問題です。また舌に傷がつくということ言う先生もいます。しかしほとんどの方が克服できます。私の患者さんの場合になりますが、このことが理由で途中で治療を断念した人はいません。
テレビで司会しながら裏側矯正をしている人もいます。

遅かったり、早かったりするということはありません。これは歯科医の技術レベルの問題です。

裏側矯正は装置が嫌で治療をあきらめている方は多くいます。そういった方にはとてもいいものです。少し恥ずかしがり屋さんの多い日本で生まれました。
でも残念なことに実際に、十分治療のできる先生はまだ少ないです。ですから、もし見えない裏側矯正を希望する場合は、いろいろ質問、検討して信頼できる医院のもと治療しましょう。

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