ハナさん(東京都)の相談
カテゴリ:効果
矯正を始めて一年半くらいです。
前歯二本が斜めに重なっており、矯正を始めました。
現在、重なりはとれて見た目治ってる様に見えるのですが、よく見ると歯が真っ直ぐではなく少し斜め(中心に集まるように)になった状態で並んでいます。
歯の根本から、真っ直ぐになっていない様に見えます。
このまま無理にくっつけてきれいになるのでしょうか?心配です。
先生に聞いたら、なるとは言っていましたが詳しい説明は受けていません。ご見解、アドバイス宜しくお願いします。
詳しい説明ありがとうございます。
前歯の二本のうちの一本の事なのですが、正面から鏡で見ると自分でも真っ直ぐに見えるのですが三面鏡みたいなので見ると斜めに見えます。
生え方としては間違ってないのかもしれないですね。歯茎の形も左右で若干違うのでそれも斜めに見える原因なのかと…思ってきました。
口で説明するのは難しいけど、次回の診察の時に聞いてみようと思います。
最後に、実際そうゆう歯を真っ直ぐに見える様にするのは難しいですか?
本、興味あるので読んでみたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
前歯の二本のうちの一本の事なのですが、正面から鏡で見ると自分でも真っ直ぐに見えるのですが三面鏡みたいなので見ると斜めに見えます。
生え方としては間違ってないのかもしれないですね。歯茎の形も左右で若干違うのでそれも斜めに見える原因なのかと…思ってきました。
口で説明するのは難しいけど、次回の診察の時に聞いてみようと思います。
最後に、実際そうゆう歯を真っ直ぐに見える様にするのは難しいですか?
本、興味あるので読んでみたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
- イデア矯正歯科
- ( 神奈川県 川崎市中原区 )
- 2010年09月21日17時45分
ハナ様
イデア矯正歯科の布留川 創です。宜しくお願いします。
ご質問を確認いたしますと、矯正治療は順調に進んできたのだが、前歯が少し斜めだという心配をお持ちということでよろしいでしょうか?
まず最初に考えていただきたいのは、「歯をまっすぐ並べるのが矯正治療の正しいゴールなのか?」ということです。
漫画では前歯は真四角に描かれているかもしれませんが、実際の歯は四角くありません。微妙に複雑なカーブを描いています。
また、上顎前歯の歯根は前から見てまっすぐになるのが正しいのではなく、解剖学的には少し中心から根が離れた形態に並ぶのが平均的理想となります。
今のハナさんの前歯はもしかしたらこの理想的配列になっているのかもしれませんが、患者さん側が思っている治療ゴールが異なっているものかもしれません。
言葉で説明するのは難しく、長くかかります。実際の歯並びを見ながら図示してもなかなかご理解いただけない部分もあるかもしれませんが、担当医と相談していただき、理解されれば、得られた治療結果により満足されるでしょう。
ハナさんにとって、矯正治療が良い経験の一つになることを期待しております。
*********************
余談となりますが、ハナさんは3D映画を見たことがあるでしょうか?
人間の目は2つあり、どちらも体の中心には無く、左右の目で少しずつ異なる画像を認識しています。遠くのものはほぼ同じなのですが、近くにあるものは左右で違う絵を見ているということです。
この論理をうまく利用しているのが3D映画です。
ハナさんが歯を見るときには鏡を見ていると思いますが、そうすると前歯を斜め上から近くで見つめています。このとき、注目している場所や距離によって脳は片方の目の情報だけを認知したり、両目の情報を統合したり、片目ずつ切替操作をするようにして認知していたり、いろいろなパターンがあります。
これに対して先生が前歯を見るときには少し離れた距離で正面から見ることが出来ますので、両目でほぼ同じ情報を認識することが出来ています。
そうすると、ハナさんが「斜めになっている」と申し出ても、先生は「いや、まっすぐになってると思うんだけどな」とすれ違ってしまうことがありえます。
もし、そのようなときには両者が同じ視点から物を見ることが出来るように口腔内写真などを準備していただいて相談をすると良いでしょう。
目の錯覚は非常に難しいものです。同じ歯をずーっと見ていると動かないはずの歯が動いて見えてきたり、まっすぐな物が曲がって見えてきたりもするものなのです。
Newtonの別冊ですが、「脳はなぜだまされるのか?錯視 完全図解」 2415円 2007年10月1日発行 という本は値段以上に非常に面白いですよ。
イデア矯正歯科の布留川 創です。宜しくお願いします。
ご質問を確認いたしますと、矯正治療は順調に進んできたのだが、前歯が少し斜めだという心配をお持ちということでよろしいでしょうか?
まず最初に考えていただきたいのは、「歯をまっすぐ並べるのが矯正治療の正しいゴールなのか?」ということです。
漫画では前歯は真四角に描かれているかもしれませんが、実際の歯は四角くありません。微妙に複雑なカーブを描いています。
また、上顎前歯の歯根は前から見てまっすぐになるのが正しいのではなく、解剖学的には少し中心から根が離れた形態に並ぶのが平均的理想となります。
今のハナさんの前歯はもしかしたらこの理想的配列になっているのかもしれませんが、患者さん側が思っている治療ゴールが異なっているものかもしれません。
言葉で説明するのは難しく、長くかかります。実際の歯並びを見ながら図示してもなかなかご理解いただけない部分もあるかもしれませんが、担当医と相談していただき、理解されれば、得られた治療結果により満足されるでしょう。
ハナさんにとって、矯正治療が良い経験の一つになることを期待しております。
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余談となりますが、ハナさんは3D映画を見たことがあるでしょうか?
人間の目は2つあり、どちらも体の中心には無く、左右の目で少しずつ異なる画像を認識しています。遠くのものはほぼ同じなのですが、近くにあるものは左右で違う絵を見ているということです。
この論理をうまく利用しているのが3D映画です。
ハナさんが歯を見るときには鏡を見ていると思いますが、そうすると前歯を斜め上から近くで見つめています。このとき、注目している場所や距離によって脳は片方の目の情報だけを認知したり、両目の情報を統合したり、片目ずつ切替操作をするようにして認知していたり、いろいろなパターンがあります。
これに対して先生が前歯を見るときには少し離れた距離で正面から見ることが出来ますので、両目でほぼ同じ情報を認識することが出来ています。
そうすると、ハナさんが「斜めになっている」と申し出ても、先生は「いや、まっすぐになってると思うんだけどな」とすれ違ってしまうことがありえます。
もし、そのようなときには両者が同じ視点から物を見ることが出来るように口腔内写真などを準備していただいて相談をすると良いでしょう。
目の錯覚は非常に難しいものです。同じ歯をずーっと見ていると動かないはずの歯が動いて見えてきたり、まっすぐな物が曲がって見えてきたりもするものなのです。
Newtonの別冊ですが、「脳はなぜだまされるのか?錯視 完全図解」 2415円 2007年10月1日発行 という本は値段以上に非常に面白いですよ。