かぐや姫さん(東京都)の相談

カテゴリ:再矯正

非抜歯で治療を開始し10ヶ月が経過しました。
最近だんだん上の前歯が斜めに突出してきたのが気になり、先生に相談しましたところ、今の状態が前歯の完成位置だと言われました。
これでは矯正しないほうがよかったと思えるような口元になってしまい、再度相談しましたところ、上の歯2本を抜歯したほうが良いと言われました。
こちらから申しでなければこのまま進行していたようなので不安な気持ちでいっぱいです。先生に従い抜歯すれば上の歯がもっと内側に向くようになるのか心配です。矯正途中でも抜歯することはあるのでしょうか?また抜歯することによってサル顔は解消できるでしょうか?
アドバイス、ご見解をお願いいたします。

山口です。確かにその先生のお話の通り、美的感覚は人それぞれだと思います。

しかし、人にとっての横顔というのは、自分で見る機会よりは第三者に見られることが多く、特に女性にとっては、大切な顔の評価ではないかと私は考えます。

お母様に言われて、かぐや姫さんが悩んでしまうこと仕方がないことだと思いますよ。まだ、お若いですからこれからの人生で矯正治療をしたことに後悔なないようにじっくり検討してください。

かぐや姫さんの治療が早く終了し、矯正治療をして良かったと思える日が早くくることを願っております。
  • かぐや姫さん[東京都 25才 女性]
  • ていねいなご返答ありがとうございました。
    治療を開始する前の診断では非抜歯でできるボーダーラインと言われ、私はできれば非抜歯でと希望していたのでそのまま抜歯はしませんでした。
    最近母から口元がでたことを再三指摘され、先生に相談することになったのですが、先生からは美的感覚は人それぞれと言われてしまいました。
    このままにするか抜歯するかは自分で選択しなければならないので、まだ迷っています。
    はじめまして、やまぐち矯正歯科クリニックの山口大輔と申します。

    かぐや姫さん、ご相談拝見いたました。

    矯正治療を開始する前に検査を行い、その後に先生から診断をされたと思います。矯正専門医であれば必ず行う事です。

    その際、治療方法の提示は非抜歯によるものだけだったのでしょうか?

    矯正専門医の中には、抜歯をしないことが一番大事であると考えている先生がいることは事実です。また、患者様も抜歯をすることに抵抗がある方が多い事実もあります。

    しかし、抜歯をしないとかぐや姫さんの様に口元が出てしまうことを矯正専門医はわかっています。ただ、その程度によっては非抜歯での治療を行う場合もあるとは思いますが、成人の女性の場合口元が出ることはマイナス要因でしかないため、抜歯治療になることが多いとは思います。
    患者様からの強い要望があり、口元がでることを理解した上であれば、非抜歯の治療になることもあるかと思います。

    ご質問
    1.先生に従い抜歯すれば上の歯がもっと内側に向くようになるのか?
    また抜歯することによってサル顔は解消できるでしょうか?


    現在の上前歯と下前歯の関係によって口元が治らない可能性もあります。
    上前歯が下前歯より5mm以上前に出ていますか?

    出ていれば、上2本第一小臼歯(前から数えて4番目の歯)の抜歯によりやや下がるとは思います。

    劇的に口元を改善するためには、下も同部位を2本抜歯する必要があるかと思いますが、現状を確認していないため、治るとは言い切ることができません。

    ご質問
    2.矯正途中でも抜歯することはあるのでしょうか?

    基本的にはありません。
    途中で治療方針を変えるということですから、矯正医としてはあまり行いたくないことです。
    しかし、例外として治療を開始してから、どうしても移動できない歯があった場合やどうしても歯を抜きたくないといった患者様の希望により治療を開始したが、かぐや姫さんのように口元が気になり、抜歯してほしいという希望があった場合にはあるといえます。

    しかし、予定していた治療期間は延長することとなるでしょう。
    また、一度前に出した歯を今度は下げることになるため、歯にとってはある程度の負担がかかることになります。

    メールでのご相談では、限界があります。お近くの矯正専門医にセカンドオピニオンをお願いしてみてはどうですか?
    無料相談として、お話を聞いてくださる先生がいらしゃると思います。

    長くなってしまい申し訳ありません。
    追加でご質問があれば、お気軽にどうぞ。

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