のりすくさん(奈良県)の相談
カテゴリ:その他
15歳の息子が歯の矯正をしています。
先生から顎が小さい為、後から出てくる歯が、重なって出てきそうなので、上2本、下2本抜いたほうが良いと言われました。
抜かない方法での矯正では、期待通りにならなく、もう少し良くなりませんか?と言われる患者さんが多いとの事でした。
何でも無い歯を抜いてよいものか迷っています。
また、もし抜いたらマウススペースが小さくなり、顎が後ろに下がるとの情報を知りましたが、その時に顔の形が変わるのではないでしょうか?
アドバイスをお願いします。
-
- ふかみ歯科・矯正科クリニック
- ( 奈良県 大和高田市 )
- 2010年02月01日22時59分
のりすく さん こんばんは、
ふかみ歯科・矯正科クリニック 院長の深見幸司です。
検査の結果歯が生えるスペースが少なく、重なるように歯が生えるということですね。これは、歯科用語で叢生と呼ばれる状態で、顎を拡大してスペースを作るか、中間の歯を抜いて隙間を作るかするのが、一般的です。
顎を拡大する方法は成長期にしか行えないために、15歳では今行かれている矯正の先生のように、歯を抜くのが多いです。
抜歯せずに矯正をすると、今までの方法ではチンパンジーの顔のように口元が全体的に出た状態になります。これは、奥歯に比べ前歯の方が小さいので歯が動きやすく、奥歯を固定源にして全体的に歯が前に倒れるためです。
その為に、いままでは、前歯が前方に押し出されないように中間の歯を抜いてスペースを作り、その隙間に歯を並べる方法が取られてきました。
この方法は歴史も長く、40年以上前から技術が確立しており、私が10年前に歯学部で習った方法です。
中間の歯を抜く矯正により、小顔が得られ見た目も良いために、患者さんに喜ばれていますが、ご存じのように下顎が後ろに下がって顎関節症になる方が多く、問題になってきています。
日本矯正歯科学会では、この問題を取り上げましたが、表面上、矯正と顎関節症に因果関係は無いとの結論を出しています。
噛み合わせの良い人でも50%の人が顎関節に異常が見られるためです。
ただし、顎関節は、耳の前にあるため、矯正中・後に顎関節症がひどくなり三半規管をやられて、偏頭痛・不定愁訴などにより矯正を断念し、矯正を辞めると良くなったという方もまれですがいらっしゃいます。
逆に矯正で、顎関節症が治った方もいらっしゃいますので、正直なところ解らないのが正解だと思います。
もしも問題有りという結果を出してしまうと、訴訟の嵐になることは避けられず、また、他の方法がなかなか確立しないので矯正ができなくなるおそれもあり、多くの矯正歯科がつぶれるおそれもあると考えられます。
残念ながら、因果関係はない、というのは誤りで、解らないのが本当のところだと思います。
矯正の前に顎関節の位置がおかしくないか、矯正後に顎関節の位置がおかしくなっていないかのチェックが必要です。
左右のバランスや前後、顔の長さが歯の位置によって変わりますので、顔の形は矯正により変わります。矯正終了後も 後戻り がありますので、少しずつ顔の形はかわります。
同じ人でも年齢により、子供の顔と大人の顔、お年寄りの顔は少し違いますので、許容範囲内で変化します。
現在は技術も進歩し、歯を全体的に後ろに下げていくことができるようになりました。中間の歯を抜かず、邪魔な親知らずを抜いて、その隙間に歯を動かす、インプラント矯正・MEAW矯正などです。
永久歯は二度と生えてきませんので、できれば大事な歯を抜かない矯正を選択するのをお勧めします。
ご参考になれば幸いです。
深見
ふかみ歯科・矯正科クリニック 院長の深見幸司です。
検査の結果歯が生えるスペースが少なく、重なるように歯が生えるということですね。これは、歯科用語で叢生と呼ばれる状態で、顎を拡大してスペースを作るか、中間の歯を抜いて隙間を作るかするのが、一般的です。
顎を拡大する方法は成長期にしか行えないために、15歳では今行かれている矯正の先生のように、歯を抜くのが多いです。
抜歯せずに矯正をすると、今までの方法ではチンパンジーの顔のように口元が全体的に出た状態になります。これは、奥歯に比べ前歯の方が小さいので歯が動きやすく、奥歯を固定源にして全体的に歯が前に倒れるためです。
その為に、いままでは、前歯が前方に押し出されないように中間の歯を抜いてスペースを作り、その隙間に歯を並べる方法が取られてきました。
この方法は歴史も長く、40年以上前から技術が確立しており、私が10年前に歯学部で習った方法です。
中間の歯を抜く矯正により、小顔が得られ見た目も良いために、患者さんに喜ばれていますが、ご存じのように下顎が後ろに下がって顎関節症になる方が多く、問題になってきています。
日本矯正歯科学会では、この問題を取り上げましたが、表面上、矯正と顎関節症に因果関係は無いとの結論を出しています。
噛み合わせの良い人でも50%の人が顎関節に異常が見られるためです。
ただし、顎関節は、耳の前にあるため、矯正中・後に顎関節症がひどくなり三半規管をやられて、偏頭痛・不定愁訴などにより矯正を断念し、矯正を辞めると良くなったという方もまれですがいらっしゃいます。
逆に矯正で、顎関節症が治った方もいらっしゃいますので、正直なところ解らないのが正解だと思います。
もしも問題有りという結果を出してしまうと、訴訟の嵐になることは避けられず、また、他の方法がなかなか確立しないので矯正ができなくなるおそれもあり、多くの矯正歯科がつぶれるおそれもあると考えられます。
残念ながら、因果関係はない、というのは誤りで、解らないのが本当のところだと思います。
矯正の前に顎関節の位置がおかしくないか、矯正後に顎関節の位置がおかしくなっていないかのチェックが必要です。
左右のバランスや前後、顔の長さが歯の位置によって変わりますので、顔の形は矯正により変わります。矯正終了後も 後戻り がありますので、少しずつ顔の形はかわります。
同じ人でも年齢により、子供の顔と大人の顔、お年寄りの顔は少し違いますので、許容範囲内で変化します。
現在は技術も進歩し、歯を全体的に後ろに下げていくことができるようになりました。中間の歯を抜かず、邪魔な親知らずを抜いて、その隙間に歯を動かす、インプラント矯正・MEAW矯正などです。
永久歯は二度と生えてきませんので、できれば大事な歯を抜かない矯正を選択するのをお勧めします。
ご参考になれば幸いです。
深見