ももさん(大阪府)の相談
カテゴリ:再矯正
現在上の歯リテーナー中、ブラケット外して半月ですが、仕上がりに納得できません。
というのは、1度目は非抜歯で乱杭歯を治療したら1年後位から出っ歯になてきたので再度治すことになりました。2度目の治療では、以前の先生がいらっしゃらず違う先生で、小臼歯抜歯で治療しました。
しかしブラケットはずしたときに、上の歯列が下歯列を3分2以上被り、下顎の歯列弓から離れていました。再度ブラケットつけましたが、あまり変わらず、先生に伝えると許容範囲内と言われました。
仕上がりに納得いかないこと伝えると、他院へいって診ていただいたら、改善できるといわれました。
多額のお金を払ってるので納得いくまで同じ医院で治療はしたいと思っているのですが、このような経緯で今の医院に不信感をいだいて、再度治療という気になれません。
「改善できる医院」と言っているところで治療してもらいたい気持ちになってます。
今、治療をしている先生に言いにくいのですが、今後どのように進めたらよいでしょうか?
アドバイスをお願いいたします。
- 梅田オランジェ歯科・矯正歯科
- ( 大阪府 大阪市北区 )
- 2009年10月24日23時26分
もも様 初めまして 梅田オランジェ歯科・矯正歯科の下元と申します。
もも様のお悩みは、非常に難しくデリケートな内容ですので、返答文が長くなってしまいますがお許しください。
また、先生によっても考えが異なる部分が多くあるかと思いますので、あくまで一意見と思って参考にしていただければ幸いです。
もも様が不満に思われている矯正治療の仕上がりについてですが、矯正治療の目指す仕上がりのゴールというものは大きく分けて3つあると思います。客観的なゴール、ドクター目線のゴール、患者様目線のゴール です。
一般的に歯並びがきれい、あるいは噛みあわせが良い、というのは、さまざまなチェックポイントによって評価されています。
例えば、前歯の重なりは何mmくらいが良い、とか、奥歯のかみ合わせはココとココがあたっていると良い。などです。詳しい話は色々な書籍で紹介されているので割愛しますが、要は矯正治療のゴールにはある一定のルールがあると思ってください。
しかし、患者様のお口の中の状態は一人ひとり少しずつ違いますので、このルールは必ずしも当てはまらないこともあります。
歯並びの悪さの度合いも違いますし、全身に糖尿病などの大きな病気をお持ちの場合もあるかもしれません。例えば、元々上下の前歯がかみ合ってなかったりすると、少し後戻りすることに備えてわざと理想よりも深いかみ合わせにして矯正治療を終了したりします。
患者様一人ひとり状態が違いますので、担当した矯正医が患者様を拝見して、あるいは患者様の生活環境や性格を考慮して、治療のゴールを決めていきます。これがドクター目線のゴールです。
「個性正常咬合」と言って、その人にとっての最適な歯並び、かみ合わせ、という意味です。しかし、このドクター目線のゴールに対して患者様の好みが合わないこともあります。もも様も場合もこのパターンではないかと思います。
もちろん、患者様の歯ですから、ドクター目線のゴールよりもご自身の好みが優先されるべきだとは思いますが、治療の安定性や健康的には良くない結果になることもあります。
このように、患者様とドクターで目指していたゴールが若干異なるために、もも様は不満に思われている部分もあるのかもしれません。
担当の先生なりにいろいろな思いがあってその歯並びにされている場合もありますので、もう一度だけこの話を念頭において担当の先生とゆっくり話し合われるほうが良いと思います。
やはり、同じ担当の先生に最後まで付き合ってもらうことが、金銭的にも精神的にも楽だと思いますし。
それでも納得がいかなければ、別の歯科医院に移ることも検討していただいてもかまわないと思います。担当の先生が本当に他院に行ったらと仰っているのでしたら、遠慮も要らないとは思いますし、とりあえず一度別の医院に相談だけ行ってみてはどうでしょうか?
ただ、注意していただきたいのが矯正治療というものは1回であれば問題ないのですが、何回も治療を受けると歯ぐきや歯の根っこに負担がかかってしまい、少し弱ってしまうことがあります。
せっかく歯並びを完璧にしても、歯や歯ぐきがダメになってしまっては悲しいことですから、再治療を始める前に、どういった歯並びまで目指すのか、歯に負担がかかりすぎないところまでを目処に担当医とよく相談するようにしてください。
ゴールを目指しながらも、ここまでの治療期間になったら途中でも必ず治療を終了する、といった取り決めをしておくのもアリかもしれません。
ご検討してみてください。また、不明な点がありましたら 何でもお気軽にご質問ください。
もも様のお悩みは、非常に難しくデリケートな内容ですので、返答文が長くなってしまいますがお許しください。
また、先生によっても考えが異なる部分が多くあるかと思いますので、あくまで一意見と思って参考にしていただければ幸いです。
もも様が不満に思われている矯正治療の仕上がりについてですが、矯正治療の目指す仕上がりのゴールというものは大きく分けて3つあると思います。客観的なゴール、ドクター目線のゴール、患者様目線のゴール です。
一般的に歯並びがきれい、あるいは噛みあわせが良い、というのは、さまざまなチェックポイントによって評価されています。
例えば、前歯の重なりは何mmくらいが良い、とか、奥歯のかみ合わせはココとココがあたっていると良い。などです。詳しい話は色々な書籍で紹介されているので割愛しますが、要は矯正治療のゴールにはある一定のルールがあると思ってください。
しかし、患者様のお口の中の状態は一人ひとり少しずつ違いますので、このルールは必ずしも当てはまらないこともあります。
歯並びの悪さの度合いも違いますし、全身に糖尿病などの大きな病気をお持ちの場合もあるかもしれません。例えば、元々上下の前歯がかみ合ってなかったりすると、少し後戻りすることに備えてわざと理想よりも深いかみ合わせにして矯正治療を終了したりします。
患者様一人ひとり状態が違いますので、担当した矯正医が患者様を拝見して、あるいは患者様の生活環境や性格を考慮して、治療のゴールを決めていきます。これがドクター目線のゴールです。
「個性正常咬合」と言って、その人にとっての最適な歯並び、かみ合わせ、という意味です。しかし、このドクター目線のゴールに対して患者様の好みが合わないこともあります。もも様も場合もこのパターンではないかと思います。
もちろん、患者様の歯ですから、ドクター目線のゴールよりもご自身の好みが優先されるべきだとは思いますが、治療の安定性や健康的には良くない結果になることもあります。
このように、患者様とドクターで目指していたゴールが若干異なるために、もも様は不満に思われている部分もあるのかもしれません。
担当の先生なりにいろいろな思いがあってその歯並びにされている場合もありますので、もう一度だけこの話を念頭において担当の先生とゆっくり話し合われるほうが良いと思います。
やはり、同じ担当の先生に最後まで付き合ってもらうことが、金銭的にも精神的にも楽だと思いますし。
それでも納得がいかなければ、別の歯科医院に移ることも検討していただいてもかまわないと思います。担当の先生が本当に他院に行ったらと仰っているのでしたら、遠慮も要らないとは思いますし、とりあえず一度別の医院に相談だけ行ってみてはどうでしょうか?
ただ、注意していただきたいのが矯正治療というものは1回であれば問題ないのですが、何回も治療を受けると歯ぐきや歯の根っこに負担がかかってしまい、少し弱ってしまうことがあります。
せっかく歯並びを完璧にしても、歯や歯ぐきがダメになってしまっては悲しいことですから、再治療を始める前に、どういった歯並びまで目指すのか、歯に負担がかかりすぎないところまでを目処に担当医とよく相談するようにしてください。
ゴールを目指しながらも、ここまでの治療期間になったら途中でも必ず治療を終了する、といった取り決めをしておくのもアリかもしれません。
ご検討してみてください。また、不明な点がありましたら 何でもお気軽にご質問ください。