まなみさん(東京都)の相談

カテゴリ:再矯正

はじめまして。
現在、クリアアライナーでの治療中です。
上下の6本ずつを動かしました。
先生との会話の糸のかけ違いで、不自然に、四角く奥にグッと歯を押し込まれてしまい、ロボットみたいになり、結果は失敗に終わりました。

私は、もともとの歯列を生かしながら、少しの手直しだけを希望していました。現在、元に戻す方向に変更しています。
けれど、一番最初の型から作ったという、クリアアライナーを付けても、奥に引っ込んだまま。

自分の目で確かめたいと、「最初のヒ゜ンク色の歯茎の歯形の模型を見せて欲しい。」と、先生に頼むと、「今はない。」と、見せてくれませんでした。そこも、不信感があります。

後日、歯科技工士さんの作った模型をいただき、クリアアライナーをはめると、確かにぴったりはまっていたけれど、なぜ、自分の歯にはめても、奥にあきらかに引っ込んだままなのか、騙された気分です。

これからどうしたらいいか、すごく悩んでいます。
お返事、ご見解を待っています。

  • まなみさん[東京都 30才 女性]
  • はい。
    今の段階から、自分が“これでいい”と、思える日を願って、考えます。

    私は、今回の事で、大切な人間関係が変わってしまい、“私なら、生きることを諦めるかも知れない。”と、言われました。

    考えてみます。

    先生、ありがとうごさいます。
    まなみさん

    医院を変えるかどうかは、まなみさんのお考え次第です。
    残念なことですが、どうしても先生が信頼できないのであれば、
    患者様には選択の権利がありますので、
    治療途中で医院を変更されることも可能なことです。

    ただし、一般的には費用の面でロスがあるのではないかと思います。

    また、矯正治療は先生によって治療方針も多岐に渡ることが多いため、
    できれば複数の先生にセカンドオピニオンを求め、
    それから転院を検討される方がよろしいかと思います。
    治療方針や費用面、またお互いに人間ですので
    合う・合わないということも実際にはあると思いますから、
    じっくりと検討されて、
    本当に今の担当医よりも信頼できる先生と出会えれば
    転院されるのもひとつの選択肢ですね。

    どのような選択をされるにしても
    まなみさんにとって矯正治療がより良い形で終わられますことを
    願っています。


    オーラルプロポーションクリニック
    矯正担当医  菊池 香織
  • まなみさん[東京都 30才 女性]
  • 菊池先生

    お返事、ありがとうございます。
    複製の模型は、作っていただきました。
    その時、「ピンク色の歯茎の模型も見せて欲しい。」と、先生に話したら「今はない。別に細工した訳ではない。」と、いうお話でした。

    その後、「ワイヤー?の方向転換方法の気持ちはあるか?」と、先生に訪ねられましたが、“元に戻したい”と気持ちを伝えた時、
    「それならば、元のクリアライナーを作る。」「それしか、方法はない。」と、いうお話でした。

    今の私の本当の気持ちは、“この先生から逃げ出したい心境”です。
    お話していること、事実が異なっているからです。
    失敗して終わった歯はろくに見ず、すごく感じの悪い事も言われました。

    1ヶ月で、あんなに奥に引っ込めるなんて、本当に、ショックです。
    歯茎も大きく上がってしまい、見掛けも老け込み、すきっ歯になりました。
    今は、クリアアライナーをはずす治療も、視野に考えます。
    本当は、医院を変えたいです。変えない方がいいのでしょうか。
    宜しくお願いいたします。

    ※利用規約により一部内容を修正しております(運営部)
    まなみさん

    こんばんは。

    模型(歯型)には診断用模型と作業用模型というものがあり、
    作業用模型は文字通り作業(何かを作ること)に用いるものなので、
    装置などを作り終えてしまうと破棄することも多いと思います。

    しかし、診断用模型は簡単に破棄するとは考えにくく、
    ましてや矯正治療の場合は非常に大切なものです。

    先生がきちんと検査診断を経て治療を開始されているのであれば、
    歯を動かす前の状態を記録した診断用模型は存在すると思います。

    「最初のピンク色の歯茎の歯形の模型」ではないとしても
    まなみさんが確認したいものはあるように思いますので、
    「診断用模型を見せて欲しい」と
    先生にお話されてみてはいかがでしょうか。

    診断用模型やレントゲンなどの検査資料は
    もちろん患者様ご自身には見る権利がありますし、
    譲渡はできませんが一般的に貸し出しは可能です。
    また、必要があれば複製を作ってお渡しすることもあります。

    前回セカンドオピニオンのお話もしましたが、
    まなみさんの心のモヤモヤを取り除くために
    まずは先生としっかり話し合える時間が持てると良いですね。


    オーラルプロポーションクリニック
    矯正担当医 菊池 香織


  • まなみさん[東京都 30才 女性]
  • 菊池先生、お返事ありがとうございます。

    以前 見せてもらった事のある、もともとの状態のピンクの歯形は、いつも病院に置いてある訳ではないのですか?
    なぜ、先生は、その時見せて下さらなかったのでしょうか。
    気になります。
    まなみさん

    はじめまして、オーラルプロポーションクリニックの菊池と申します。

    矯正治療を始めるに当たり、色々と考え悩まれて治療を決意されたことと思います。せっかく始めた治療なのに、このような状況になり、本当にお悩みのことでしょう。私も歯科医になる前に矯正治療を経験していますので、心中お察し致します。

    まなみさんも仰るように、会話によってしっかり確認がなされていれば、防ぐことができた事態だったように思います。
    ですが、今となってはこれからどうすべきかが大切ですので、率直に私なりのアドバイスをさせて頂きます。

    まず、クリアライナーという装置は非常に優れた装置ではありますが、歯の移動に関して「万能ではない」と私は考えております。
    本来であれば、まなみさんが最初にご希望されたような治療には適した装置なのですが、それをまた元に戻す、もしくは違うゴールを目指して治療をするということになると、もしかしたら取り外しのできるタイプではなく、歯に固定するタイプの装置の方が確実かもしれません。

    また、もう一つ別な観点から考えてみると、矯正治療による歯の移動の後には必ず「後戻り」という現象(歯が元の位置に戻ろうとして動いてしまう現象)が起こります。
    そのため、通常は取り外しのできない装置で治療をした後は、リテーナーという取り外しのできる装置を使って後戻りしないように歯を安定させる必要があります。
    ということは、もしかしたら、治そうとしてまたクリアライナーを使うよりも、何もしないで様子をみることで、自然に元の状態に近いところまで戻る可能性もあるのではないかと思うのです。
    通常は望ましくない「後戻り」が、この状況下では有効になるかもしれません。

    実際に拝見しておりませんので、あくまでも想像の域を超えませんが、まずクリアライナーの使用をやめ、しばらく様子をみて、それでもダメであれば固定式の装置で歯の移動を再開するという選択もあると思います。

    先生もまなみさんのご希望を叶えようと、今は必死に前へ前へ進まれているのかもしれません。前に進むばかりでなく、時には立ち止まることも大切な場合がありますが、担当医としてこの状況下で何もせず経過を見るということは勇気がいるでしょうし、元々取り外しのできる装置で治療をされた患者様に対して、固定式の装置を勧めることも気が引けるのかもしれません。

    ただ、それで時間ばかり過ぎていくのではお互いに疲れてしまいますよね。

    もし可能であれば、お互いに一呼吸入れるために、他の先生に実際に状態を診て頂いて、セカンドオピニオンを求めてみることをおすすめします。今現在の方法で良いのだと信じることができれば、まなみさんのお気持ちも楽になると思いますし、ダメなのだと確信できれば、確実に治す為には早く他の方法に切り替えることが近道になりますね。

    長くなりましたが、ご参考になりましたでしょうか。
    どうか、矯正治療をして良かったと感じられる日が来ますように。


    オーラルプロポーションクリニック
    矯正担当医  菊池 香織

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