ぴのさん(福岡県)の相談

カテゴリ:装置・治療法

最近歯科矯正を始めました。
今現在、表に上下に透明の装置がつきました。
しかし、今日歯の上下の裏側に、一本の硬い棒のようなものが取り付けられました
下はいいとして、上が舌にあたって全然発音できません。
そして、舌を押していてとても痛いのです。

このような状態で人前で話せるんでしょうか。
特に「カ行」が話しづらいです。
これはそのうちなれるものなのでしょうか。

今までは外見を気にしていましたが、今は発音が気になり、装置装着後の状況に戸惑っています。
普通に話したいのですが、慣れるために効果的なことがあればアドバイスをお願いします。

ぴのさん、はじめまして。
いとう矯正歯科クリニックの伊東と申します。

カ行の発音がしにくいということですので、上顎にはおそらく「パラタルアーチ」という装置が装着されているものと考えられます。ごく一般的な装置です。
子音「k」や「g」などを発音するときには、舌の後方部が盛り上がり、あごの裏「口蓋」、さらに奥の「軟口蓋」と接触し、また離れることで音を出します。
口蓋の後方にワイヤーがあると、その動きが邪魔されてしまいますのでうまく発音できなくなる訳です。
人によって、口蓋の形、深さ、舌の大きさ、動かし方、ワイヤーが口蓋からどれだけ離れているかなど、条件は異なりますが、必ず慣れますので安心してください。

早く慣れるには、ご自宅で発音練習をした方が良いでしょう。カ行を含む単語(カメ・ミカン・イカetc.)や文章(かえるとめだかが、なかよくかわでかくれんぼ。etc.)を繰り返し発音して、舌の感覚が慣れてくれば大丈夫です。子供ですと1週間くらいで慣れてしまいますが、大人の方だと、長い場合数ヶ月かかる方もいらっしゃいます。

矯正治療を開始されて、生活も一変し、今はとても辛く感じていらっしゃることでしょう。治療後にはきっとすばらしい笑顔が待っていますから、がんばって乗り越えてくださいね。

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