えほんのもりさんの相談
カテゴリ:装置・治療法
13歳の男子、上顎前突(下顎後退)、過蓋咬合、空隙歯列、欠損歯無し、の診断を受けており、非抜歯、ヘッドギア(サービカル)にて上顎6番を後ろに引っ張り、同時にワイヤーにて全顎矯正をして噛み合わせを良くしていく予定です。
ヘッドギアを開始するにあたり心配な点があらたに出てきました。
上顎自体は前突しておらず下顎が後退しているという診断でしたが、上顎を矯正で後ろに下げていく、という方針のようです。
質問1:これにより上下の噛み合わせは良くなるのかもしれませんが、上顎を後ろに下げた分、口腔容積が狭くなって気道や呼吸のしづらさや舌の収まりに悪影響はないのでしょうか?
質問2:ヘッドギアについては、上顎6番が正常より前に位置しているため後ろに下げる必要があるため使用と聞きましたが、実際のところ、何ミリぐらいヘッドギアで下げられるものなのでしょうか。下顎が後退しているため、それを基準に下げてしまうと口元全体が下げすぎにならないのか心配です。
次の診察まで日にちが空くため医師にも聞けず、不安な思いが募り、ご相談させていただきました。よろしくお願い致します
※一部コメントを削除いたしました(運営部)
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- おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺
- ( 奈良県 奈良市 )
- 2024-09-20 15:58:00
質問1への回答:下顎の前歯を後退させるわけだはないので、舌の収まりや呼吸への影響はそれほど大きくないと思います。また質問2への回答にもなりますが、ヘッドギアは一日12時間以上使用してはじめて効果の出るものですし、遠心移動量も限られるとも思います(2〜3mm)ので、抜歯矯正と違い劇的に口元の改善はしないと思います。
13歳ということで下顎の前方へ大きな成長はあまり見込めないため、上顎大臼歯を遠心移動して、今ある空隙と合わせてスペースを作り、上顎の前歯を下顎の前歯の位置まで牽引する治療方針に問題はないかと思いますが、どうしても後退している下顎を前方に出して完璧に治したい場合は、成長終了後に外科的矯正治療にて下顎をアドバンスさせる方法もあるかと思います。
13歳ということで下顎の前方へ大きな成長はあまり見込めないため、上顎大臼歯を遠心移動して、今ある空隙と合わせてスペースを作り、上顎の前歯を下顎の前歯の位置まで牽引する治療方針に問題はないかと思いますが、どうしても後退している下顎を前方に出して完璧に治したい場合は、成長終了後に外科的矯正治療にて下顎をアドバンスさせる方法もあるかと思います。
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- えほんのもり(13歳 男性 )
- 2024年09月21日10時16分
呼吸や舌への悪影響は大きくないとのこと、ひとまず安堵いたしました。早々に回答いただきありがとうございます。
先生のご回答を拝見すると、下顎前歯を後退させる場合は呼吸などへの影響がある可能性もあると理解しましたので、もうひとつだけ質問よろしいでしょうか。
子供の場合、下顎1〜4番までの歯間に空隙がありそれを閉じていくような矯正になるのですが、それを行ったとしても呼吸や舌への影響はそれほど影響がないと捉えてよろしいでしょうか。
下顎前歯を後退させるとは医師からは聞いておりませんが、開いているものを閉じるので下顎アーチが多少小さくなってしまうのかな、と感じたため、それが影響ないのか教えていただきたいです。
何度も申し訳ありません。よろしくお願いいたします
先生のご回答を拝見すると、下顎前歯を後退させる場合は呼吸などへの影響がある可能性もあると理解しましたので、もうひとつだけ質問よろしいでしょうか。
子供の場合、下顎1〜4番までの歯間に空隙がありそれを閉じていくような矯正になるのですが、それを行ったとしても呼吸や舌への影響はそれほど影響がないと捉えてよろしいでしょうか。
下顎前歯を後退させるとは医師からは聞いておりませんが、開いているものを閉じるので下顎アーチが多少小さくなってしまうのかな、と感じたため、それが影響ないのか教えていただきたいです。
何度も申し訳ありません。よろしくお願いいたします
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- つかさ歯科クリニック
- ( 兵庫県 西宮市 )
- 2024-09-20 21:59:00
お話しをお伺いしたところ、典型的なⅡ級過蓋咬合症例の治療と思われます。非抜歯にての上顎臼歯の遠心移動ですので、口腔容積が狭くなり呼吸がしづらくなることはありません。上顎6番の移動距離は口腔内を診ていないので正確なことは言えませんがおそらく2mm程度と思われます。主治医の先生も矯正用のセファロレントゲンにて分析されていると思われますので口元全体が下げすぎることにはならないと思います。