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カテゴリ:装置

リテーナー装着中の虫歯治療について

矯正専門の歯科医院で治療し、リテーナー装着して
1年になります。
去年引越しになり、通っている歯科医院には5時間かけて
3ヶ月に一回ほど、リテーナーの検診に行っています。

引越し先で、虫歯の検診に行ったのですが、
大きい虫歯と、小さな虫歯が所々あるとのことで
治してもらおうとしたのですが、リテーナーがはまらなくなる可能性もあるし、地元の歯医者さんで通った方がいいんじゃないか、と断られました。
矯正歯科医院には、少し大きめにリテーナー削ったから
合うように治してもらってと言われました。

転院も費用がかかるので、考えていません。

5時間ほどかかるので、すぐに帰ることも出来ず、
一回で治せる虫歯ではないと思うので通院となると
引越し先で、治療を行いたいのですが
リテーナーに合わせて虫歯治療をする事は、
やはりどの歯科医院でも難しいのでしょうか。

はじめまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。

保定期間中の虫歯治療とリテーナーの扱いについてどうすべきかということですね。
色々な考え方があるので、それぞれの先生も良かれと思って発言していると思いますが、
質問者様のことを大事に思ってくださる方には会えていないのではないかと思われます。

まず、現在お住まいの地域での転院は可能ですので、転院をオススメいたします。
矯正治療が終了してリテーナーになっている場合、おそらく再診料のみで診てくれる矯正歯科が大半だと思います。
多少高めの処置料となっても、片道5時間の交通費よりは確実に安いと思いますし、
リテーナーになっている場合は、調整のみで医師による治療の質もそこまで差がないです。
遠方に引っ越された質問者様をなぜ担当医が自院に縛り付けているかわかりませんが、転院先を探しましょう。
また、矯正終わって1年経過していれば、3か月に一回も診る必要はありません。
また、リテーナー使用も就寝時のみとか、週に一回だけにするなど、使用頻度を少なくしても大丈夫なはずです。
元の歯科医院でしか出来ないことはありませんし、通い続けるメリットは少ないと思います。

リテーナーの種類にもよりますが、リテーナーの形に合わせて歯科治療をするのは困難です。
虫歯治療によって歯の形が変わることはあるので、リテーナーが合わなくなる可能性があります。
一般歯科の歯科医師はリテーナーの細かい調整はほとんど出来ないと思われます。
矯正歯科医師が在籍している一般歯科で虫歯治療を行うか、
現住所の近辺でかかりつけの矯正歯科医院を見つけてから、一般歯科で虫歯治療を行うのが良いでしょう。
合わなくなった時にすぐ調整できる矯正歯科医師を見つけておけば問題ないです。
なので、5時間もかかる地元の歯科医院で診てもらえというのは患者想いではない対応と思います。

矯正歯科医院の転院に費用が掛かると言っているのは誰でしょうか?
矯正治療中であれば基本的に転院費用が発生しますが、保定であれば費用は大げさにはかかりません。
元々の歯科医院でそう言っているのであれば、質問者様を逃がしたくない理由があるのでしょう。
転居先で行ってみた矯正歯科医院に言われたのであれば、単に転院お断りか利益重視の歯科医院なのでしょう。
同じシチュエーションの方は、みなさん普通に日本全国転院されていらっしゃいます。
一生、同じ歯科医院に通い続けるなんてことは現実的ではありませんから、矯正後は転院するものです。
他の矯正歯科医院に行ってみてください。お金かからず診てもらえると思います。
スムーズに大幅な追加費用などかからずに転院を受け入れてくれる歯科医院を探しましょう。

一般的に、保定後の転院は可能であり、さほど費用も掛からず、歯科処置後の調整も矯正歯科医師なら可能です。
つまり、質問者様が関わってきた歯科医師たちは質問者様の事情を考えずに無責任に発言しています。
近所の一般歯科は面倒だっただけだと思いますが、地元の矯正歯科は束縛が強すぎます。
新しい矯正歯科を見つけ、その上で虫歯治療を受けるのが確実で質問者様のためと思われます。
一般歯科も矯正歯科も当たりはずれはありますので、よく注意して見定めましょう。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。

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