アテネさんの相談
カテゴリ:その他
子どもが切端咬合でリテーナーで矯正し始めてから丸4年。この春中学生になりますが、ブラケットに替えるか、リテーナーのまま矯正を続けるか選択をせまられています。切端咬合は良くなりましたが、下の7番目の両方の歯が倒れて生えてきており(親知らずも両方レントゲンでは見えます。)ブラケットに替えてその両歯を起こし、抜歯をせずに隙間を作るそうですが、その方法だと前歯が少し出ているように仕上がるかもしれないが、気になるほどではないそうです。(ちなみに両方八重歯です。)それに、隙間が十分にとれなかったら結局抜歯の可能性もあり、、装置代と1回の診察代も今より上がってしまいます。それか、上、下2本ずつ抜歯し、隙間を作ってリテーナーのまま矯正を続ける方法で、ブラケットで矯正するより少し矯正期間が長くなるそうです。ブラケットに替えて、抜歯をせずに済むと言われるのならばお金をかけてでもその方法にしたいのですが、隙間ができずに抜歯と言われた時の事を考えるとなかなか決断ができません。先生はブラケットの方法を勧めているようにも感じますが、4本抜歯せずに守れるかもしれない可能性にかけた方が良いのでしょうか?
- マロニエ矯正歯科クリニック
- ( 埼玉県 草加市 )
- 2024-03-04 20:12:00
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。
リテーナーというのは矯正治療が終わった後の歯並びを維持するための装置であり、
おそらくお子様が使用しているのはリテーナーではありません。
顎を拡げるための拡大プレートか、小児用マウスピースか、マウスピース矯正のどれかかと思います。
どんな装置かわからないので厳密にお答えするのは困難ですが、想像で回答いたします。
早期矯正を8才頃から4年間行ったということですが、その間は取り外し式の装置のみで行っていたようですね。
現段階で歯並びがでこぼこしている場合、歯を抜かずに治療すると必ず出っ歯になります。
早期矯正治療で顎の幅を広げる治療をしていたかどうかですが、今から抜歯以外の方法でスペースは作れないでしょう。
そもそもなぜでこぼこしているかというと、歯が生えるスペースが足りていないからです。
歯が大きかったり、顎が狭かったりするとスペース不足になり、でこぼこや出っ歯になります。
治療をする際には、スペースを作る必要があり、その方法は5つのみとなります。
抜歯する、顎を拡げる、歯を削る、歯を後方移動する、歯を前に出すの5つです。
4年間も早期矯正を行っていたとなれば、おそらく顎を拡げる治療をやっていると思います。
年齢的にも今から顎を拡げるのは難しいでしょう。
また、第二大臼歯が倒れこんでいるということは奥行きが無いということなので、後方移動も不可能と思われます。
つまり、抜歯以外の方法は歯の側面部を少量削る歯のディスキングしかありません。
多少であれば問題ありませんが、歯を大量に削るわけにもいかないので、歯を削ってもそこまでスペースが出来ません。
なので、お子様が現状で八重歯であり、おそらく歯を削ってもスペースが足りないと思われるので、
足りないスペース分、歯が前に飛び出し、口元が飛び出た顔になります。
歯を前に出したくない場合は、抜歯矯正をすべきかと思います。
また、お子様の口元がどれだけ出ているかによっても抜歯すべきかどうかが決まります。
口元が引っ込んでいれば、むしろ少し出っ歯になった方が顔立ちが整いますし、
口元が出ている場合は、引っ込めた方がいいので抜歯矯正の方が仕上がりが良いでしょう。
矯正治療を行うと必ず顔が変わるので、どう治すべきかはセファロ分析を用いた適切な検査が必要になります。
現在、通院中の歯科医院で、その検査を行っているかどうか、今後も検査を行う予定かどうかが重要です。
ただ反対咬合でなければ良い、でこぼこでなければ良いわけではなく、
最終的に良好な顔立ちにしつつ、全体的に歯が咬みあっている良好な状態に持っていくのが矯正治療です。
質問文を見ると、行き当たりばったりな治療を行おうとしているのではないかと少し気になります。
とりあえずやってみる、というのは矯正治療ではなく、ゴールから逆算して行うのが矯正治療です。
適切な検査を行っていれば、抜歯治療と非抜歯治療の最終的な仕上がりとメリット・デメリットが提示されるはずです。
検査を行わずに抜歯非抜歯を決めるのはとてもリスクがあるのでやめた方が良いでしょう。
間違った治療法を選択すると、お子様の顔が今よりも醜くなったり、咬み合わせが悪くなるかもしれません。
本来、矯正治療というのはブラケットとワイヤーを使用してすべての歯を動かし、良い咬み合わせにするものです。
早期矯正で取り外し式装置を用いて行っているのは、あくまでその前準備であり、それだけで治ることはほぼありません。
もしくは、マウスピース矯正と呼ばれる透明な薄いマウスピースを交換しながら動かす方法で治療します。
なので、抜歯だけして取り外し式装置を使って治そうとするのはやめましょう。
抜歯したスペースが埋まり切らず、隣の歯が倒れこみ、咬み合わせが悪くなります。
数々の条件が揃った場合のみ、抜歯だけしてうまくいくのですが、その方法を提案するのは良くないと思います。
とりあえずブラケットで並べてみて、仕上がりをみて考えるというのは正しい手順とは言えません。
ブラケットをつけないと治らない、非抜歯では出っ歯になる、抜歯すれば適切に治る、状況と思われます。
お子様が出っ歯になってよければ歯を抜かずに治療すると良いでしょう。
何かうまくいって歯を抜かずに出っ歯にならずに治療する方法はないので、考えない方が良いです。
どのような仕上がりになるかは、まず検査があり、そのプランニングで提示されるべきです。
ブラケット矯正に移行する可能性も、抜歯矯正に移行する可能性も、早期矯正治療を始める前に説明されていたでしょうか。
担当の先生がお子様をどのように治療するビジョンがあったのかを確認した方がいいかもしれません。
歯の本数は減っても問題がなく、日本人の大半は抜歯矯正を行っています。
ワイヤー矯正をしたいのか、したくないのか
抜歯してもいいのか、抜歯したくないのか
出っ歯になってもいいのか、口元を引っ込めたいのか
安く治療したいのか、高くてもちゃんと治療をしたいのか
咬み合わせをちゃんと治したいのか、そこそこの咬み合わせでいいのか
質問文の内容をみると、質問者様がどうしたいのかがしっかりと定まっていないように思われます。
それは、担当の先生が適切な説明をしておらず、質問者様に不用意な期待をさせてしまっているからでしょう。
誰もが安く、抜歯せずに、ワイヤーを使わず、顔立ちも良く治ったら良いなと考えています。
治療法によってゴールは異なり、出来ることと出来ないことは決まっています。
選んだ方法において明確な仕上がりを提案がなされていないので
質問者様が非抜歯治療やワイヤーを用いない方法を期待してしまうのは仕方ありません。
行き当たりばったりな治療では、時間もお金もかかるだけなので、治療を始める前にどうすべきかを決めましょう。
担当の先生が検査を行っていない、発言が信用できないなどの場合は、
他院へのセカンドオピニオンなどを検討してみてもいいかもしれません。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
ご質問にお答えします。
リテーナーというのは矯正治療が終わった後の歯並びを維持するための装置であり、
おそらくお子様が使用しているのはリテーナーではありません。
顎を拡げるための拡大プレートか、小児用マウスピースか、マウスピース矯正のどれかかと思います。
どんな装置かわからないので厳密にお答えするのは困難ですが、想像で回答いたします。
早期矯正を8才頃から4年間行ったということですが、その間は取り外し式の装置のみで行っていたようですね。
現段階で歯並びがでこぼこしている場合、歯を抜かずに治療すると必ず出っ歯になります。
早期矯正治療で顎の幅を広げる治療をしていたかどうかですが、今から抜歯以外の方法でスペースは作れないでしょう。
そもそもなぜでこぼこしているかというと、歯が生えるスペースが足りていないからです。
歯が大きかったり、顎が狭かったりするとスペース不足になり、でこぼこや出っ歯になります。
治療をする際には、スペースを作る必要があり、その方法は5つのみとなります。
抜歯する、顎を拡げる、歯を削る、歯を後方移動する、歯を前に出すの5つです。
4年間も早期矯正を行っていたとなれば、おそらく顎を拡げる治療をやっていると思います。
年齢的にも今から顎を拡げるのは難しいでしょう。
また、第二大臼歯が倒れこんでいるということは奥行きが無いということなので、後方移動も不可能と思われます。
つまり、抜歯以外の方法は歯の側面部を少量削る歯のディスキングしかありません。
多少であれば問題ありませんが、歯を大量に削るわけにもいかないので、歯を削ってもそこまでスペースが出来ません。
なので、お子様が現状で八重歯であり、おそらく歯を削ってもスペースが足りないと思われるので、
足りないスペース分、歯が前に飛び出し、口元が飛び出た顔になります。
歯を前に出したくない場合は、抜歯矯正をすべきかと思います。
また、お子様の口元がどれだけ出ているかによっても抜歯すべきかどうかが決まります。
口元が引っ込んでいれば、むしろ少し出っ歯になった方が顔立ちが整いますし、
口元が出ている場合は、引っ込めた方がいいので抜歯矯正の方が仕上がりが良いでしょう。
矯正治療を行うと必ず顔が変わるので、どう治すべきかはセファロ分析を用いた適切な検査が必要になります。
現在、通院中の歯科医院で、その検査を行っているかどうか、今後も検査を行う予定かどうかが重要です。
ただ反対咬合でなければ良い、でこぼこでなければ良いわけではなく、
最終的に良好な顔立ちにしつつ、全体的に歯が咬みあっている良好な状態に持っていくのが矯正治療です。
質問文を見ると、行き当たりばったりな治療を行おうとしているのではないかと少し気になります。
とりあえずやってみる、というのは矯正治療ではなく、ゴールから逆算して行うのが矯正治療です。
適切な検査を行っていれば、抜歯治療と非抜歯治療の最終的な仕上がりとメリット・デメリットが提示されるはずです。
検査を行わずに抜歯非抜歯を決めるのはとてもリスクがあるのでやめた方が良いでしょう。
間違った治療法を選択すると、お子様の顔が今よりも醜くなったり、咬み合わせが悪くなるかもしれません。
本来、矯正治療というのはブラケットとワイヤーを使用してすべての歯を動かし、良い咬み合わせにするものです。
早期矯正で取り外し式装置を用いて行っているのは、あくまでその前準備であり、それだけで治ることはほぼありません。
もしくは、マウスピース矯正と呼ばれる透明な薄いマウスピースを交換しながら動かす方法で治療します。
なので、抜歯だけして取り外し式装置を使って治そうとするのはやめましょう。
抜歯したスペースが埋まり切らず、隣の歯が倒れこみ、咬み合わせが悪くなります。
数々の条件が揃った場合のみ、抜歯だけしてうまくいくのですが、その方法を提案するのは良くないと思います。
とりあえずブラケットで並べてみて、仕上がりをみて考えるというのは正しい手順とは言えません。
ブラケットをつけないと治らない、非抜歯では出っ歯になる、抜歯すれば適切に治る、状況と思われます。
お子様が出っ歯になってよければ歯を抜かずに治療すると良いでしょう。
何かうまくいって歯を抜かずに出っ歯にならずに治療する方法はないので、考えない方が良いです。
どのような仕上がりになるかは、まず検査があり、そのプランニングで提示されるべきです。
ブラケット矯正に移行する可能性も、抜歯矯正に移行する可能性も、早期矯正治療を始める前に説明されていたでしょうか。
担当の先生がお子様をどのように治療するビジョンがあったのかを確認した方がいいかもしれません。
歯の本数は減っても問題がなく、日本人の大半は抜歯矯正を行っています。
ワイヤー矯正をしたいのか、したくないのか
抜歯してもいいのか、抜歯したくないのか
出っ歯になってもいいのか、口元を引っ込めたいのか
安く治療したいのか、高くてもちゃんと治療をしたいのか
咬み合わせをちゃんと治したいのか、そこそこの咬み合わせでいいのか
質問文の内容をみると、質問者様がどうしたいのかがしっかりと定まっていないように思われます。
それは、担当の先生が適切な説明をしておらず、質問者様に不用意な期待をさせてしまっているからでしょう。
誰もが安く、抜歯せずに、ワイヤーを使わず、顔立ちも良く治ったら良いなと考えています。
治療法によってゴールは異なり、出来ることと出来ないことは決まっています。
選んだ方法において明確な仕上がりを提案がなされていないので
質問者様が非抜歯治療やワイヤーを用いない方法を期待してしまうのは仕方ありません。
行き当たりばったりな治療では、時間もお金もかかるだけなので、治療を始める前にどうすべきかを決めましょう。
担当の先生が検査を行っていない、発言が信用できないなどの場合は、
他院へのセカンドオピニオンなどを検討してみてもいいかもしれません。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。