ユカさんの相談
カテゴリ：治療中のケア、調整
3年半矯正治療しています。一年前に下の前歯の歯茎が下がり、痛みも出てきました。上の歯が出っ歯でゴムかけをしていたのですが、下の歯が前に出たのが原因です。
前歯を戻そうと、歯の一部を削ったのですがうまく戻りませんでした。一年間ゴムかけなしのインビザラインだけでをつけていたのですが、上側の歯が奥に動かず片側だけ奥に入りました。奥に行った反動で前歯がさらに出っ歯になり、とても話しづらく、汚い話ですがつばも飛びます。
うまくいかないので別の提案をされました。
�〇�を抜かずに奥歯のさらに奥の軟骨にうめこみインプラントのゴムかけの固定するものをつける。親知らずがあるのでどの程度動くかわからないが、下の歯がこれ以上前に行かないようにする。上にも軟骨に固定するものを取り付け、治療していく。
�∈限Δ慮淅嵬椶両絏爾鯣瓦�(上下とも神経はない)真ん中からずれると言われました。
��親知らずを抜いて上下療法埋め込みインプラントをつける。
�ち飴�を1本抜く。
5番目上下を抜くというのが通っている歯科のおすすめだそうですが、とても不安です。
これらの選択肢しかないのでしょうか?2ミリずれるのもとても不安です。
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- マロニエ矯正歯科クリニック
- （ 埼玉県 草加市 ）
- 2023-12-22 11:29:00
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答え致します。
文面から察すると、非抜歯でインビザラインで治療をされているということでしょうか？
治療前の歯並びが叢生（でこぼこ）であった場合、歯を抜かずに治療すると歯が前に飛び出します。
スペース不足を解消するため、抜歯・拡大・歯のディスキング・遠心移動を組み合わせてスペースを獲得しますが、スペースが足りない場合には歯が前に出ることででこぼこが治るのです。
最初の精密検査（セファロ分析）によって、最終的な前歯の位置がどうなるかは計算されているはずですが、アイテロによる歯のスキャンだけでは適切な検査とは言えません。
また、ワイヤーでもマウスピースでも矯正治療はある程度歯肉退縮を起こすものですから、なるべく歯肉退縮をしないようなプランニングを立てることが大切です。
もともと下の歯の歯肉が下がっている、下の歯が前に出ている、下の前歯のでこぼこが強い、などの場合はなるべく下の歯を内側に入れるような治療計画にしておかないと、質問者様のような状況に陥ります。
顎間ゴムによって歯肉退縮を起こしたと説明を受けているそうですが、マウスピース矯正における顎間ゴムは補助的な役割であり、下の歯が想定外に前に飛び出すほどの効果は出ないと思われます。
なので、ゴムかけの有無はあまり関係が無く、最初のプランニングの影響かと思われます。
歯が骨から飛び出していると、歯肉退縮による知覚過敏や、血流障害による歯髄壊死を起こし、歯の寿命が縮まることになります。現状、著しく歯が飛び出しているのであれば、積極的に下の歯が後退するような方向転換が必要になると思います。
質問文にある、インプラントとはデンタルインプラントではなくてアンカースクリューのことでは無いかと思います。アンカースクリューとインビザラインを併用して治療する方法はありますが、注意も必要です。
まず、親知らずがあるとそもそも遠心移動しないので、その作戦で行く場合は親知らず抜歯が不可欠です。親知らずを抜かずにやっても全く後方移動はしません。
また、人によりますが、そこまで劇的な後方移動は出来ません。歯は歯槽骨に納まっているもので、歯槽骨が無いところまでは移動が出来ません。奥行きに余裕が無い人では後方移動は効果が出ません。肉眼で見る、セファロ分析をする、CTを撮るなどで後方余地の予測が出来ます。当てずっぽうでトライしてみても効果が出なければ時間の無駄となります。
片側の５番目の歯を抜くとのことですが、抜くのであれば両側の方が良いと思います。正中がずれても構わないのであれば片側でも良いでしょう。また、失活歯なので５番を提案されていると思いますが、マウスピース矯正で下の５番を抜くのはタブーとなります。マウスピースの構造による欠点ですが、奥歯が倒れ込み、隙間が閉じず、咬み合わせが悪くなり地獄を見ます。５番抜きでもうまく治せるテクニックのある先生ならばうまく行くかもしれませんが、おすすめではありません。抜くのであれば生きている４番にすべきです。もしくは、５番の抜いたスペースをある程度閉じるまではワイヤー矯正に切り替えるべきです。
下の前歯を１本抜くということですが、少しだけ前歯を確実に下げたい時には効果的な手法となります。確実に２ミリ程度引っ込められるでしょう。ただ、上下の歯の本数が異なり、奇数の咬み合わせでうまく咬ませるためには一定以上の知識・経験が必要になります。奥歯が１級ならば出っ歯になって前歯が咬み合いませんし、すでに下の歯をディスキングしているならば上の歯を大量にディスキングしたとしても出っ歯が治りきらない可能性があります。奥歯をやや３級傾向にするなどの工夫が必要になりますが、何の策も無く下の前歯を１本抜歯すると咬み合わせが悪いまま終了してしまうかもしれません。
そもそもの話ですが、なぜ非抜歯治療を選択したのかという話になります。医院側の提案か、質問者様の希望かはわかりませんが、もしかしたら最初から抜歯矯正をすべき歯並びだったかもしれません。マウスピース矯正だから非抜歯矯正が出来る、と説明している歯科医院もありますが、抜歯・非抜歯は単純に作れるスペースの違いでしかなく、最終的な前歯と口元に差が出るだけです。なので、抜歯すべきケースではマウスピース矯正でも抜歯矯正を選択します。歯肉退縮を起こすまで歯のディスキングや遠心移動をやっていなかったとなると、前歯を出さずにでこぼこを解消するという点に関して無策であったと思われます。
親知らずを抜歯して限界まで後方移動を行い、さらに限界まで歯のディスキングを行うのが現実的な方針と思いますが、それでどれくらい前歯が下がるかはちゃんと計算しないとわかりません。また、ただ歯を下げれば良いわけではなく、その後どのように咬み合わせを良くするのかを考えなければいけません。
抜歯するのも効果的ですが、どの歯を何本抜くのかはちゃんと考えなければいけません。５番ならワイヤー併用すべきです。また、移動量がかなり増えるため、小臼歯抜歯を行うと２年は治療期間が延びることになります。
確実で早いのは下の前歯抜歯ですが、２７歯で咬合させるためには技術力が必要になります（非抜歯遠心移動や抜歯矯正も技術が必要ですが）。なので担当の先生が上手でない場合には良い結果にならないかもしれません。
ここから先の選択を誤ると、見た目が悪くなる、咬み合わせが悪くなる、治療期間がいたずらに長くなるなど、状況がより悪くなる可能性があります。ご心配であるなら、インビザライン治療の経験も豊富な矯正専門医院（ワイヤーもやっている）にセカンドオピニオンに伺うことをお勧めいたします。これまでの治療の評価や妥当性、今後の方針に関して他院でも意見を求めてみてもいいかもしれません。場合によっては転院の可能性もあります。
今後の治療がうまくいくかどうかは実際に治療を行う歯科医師の技術力に依存しますので、担当の歯科医師を信頼出来なさそうであれば、より良い歯科医師に診てもらう必要があるかもしれません。
以上をご質問への回答と致します。よろしくお願いします。
ご質問にお答え致します。
文面から察すると、非抜歯でインビザラインで治療をされているということでしょうか？
治療前の歯並びが叢生（でこぼこ）であった場合、歯を抜かずに治療すると歯が前に飛び出します。
スペース不足を解消するため、抜歯・拡大・歯のディスキング・遠心移動を組み合わせてスペースを獲得しますが、スペースが足りない場合には歯が前に出ることででこぼこが治るのです。
最初の精密検査（セファロ分析）によって、最終的な前歯の位置がどうなるかは計算されているはずですが、アイテロによる歯のスキャンだけでは適切な検査とは言えません。
また、ワイヤーでもマウスピースでも矯正治療はある程度歯肉退縮を起こすものですから、なるべく歯肉退縮をしないようなプランニングを立てることが大切です。
もともと下の歯の歯肉が下がっている、下の歯が前に出ている、下の前歯のでこぼこが強い、などの場合はなるべく下の歯を内側に入れるような治療計画にしておかないと、質問者様のような状況に陥ります。
顎間ゴムによって歯肉退縮を起こしたと説明を受けているそうですが、マウスピース矯正における顎間ゴムは補助的な役割であり、下の歯が想定外に前に飛び出すほどの効果は出ないと思われます。
なので、ゴムかけの有無はあまり関係が無く、最初のプランニングの影響かと思われます。
歯が骨から飛び出していると、歯肉退縮による知覚過敏や、血流障害による歯髄壊死を起こし、歯の寿命が縮まることになります。現状、著しく歯が飛び出しているのであれば、積極的に下の歯が後退するような方向転換が必要になると思います。
質問文にある、インプラントとはデンタルインプラントではなくてアンカースクリューのことでは無いかと思います。アンカースクリューとインビザラインを併用して治療する方法はありますが、注意も必要です。
まず、親知らずがあるとそもそも遠心移動しないので、その作戦で行く場合は親知らず抜歯が不可欠です。親知らずを抜かずにやっても全く後方移動はしません。
また、人によりますが、そこまで劇的な後方移動は出来ません。歯は歯槽骨に納まっているもので、歯槽骨が無いところまでは移動が出来ません。奥行きに余裕が無い人では後方移動は効果が出ません。肉眼で見る、セファロ分析をする、CTを撮るなどで後方余地の予測が出来ます。当てずっぽうでトライしてみても効果が出なければ時間の無駄となります。
片側の５番目の歯を抜くとのことですが、抜くのであれば両側の方が良いと思います。正中がずれても構わないのであれば片側でも良いでしょう。また、失活歯なので５番を提案されていると思いますが、マウスピース矯正で下の５番を抜くのはタブーとなります。マウスピースの構造による欠点ですが、奥歯が倒れ込み、隙間が閉じず、咬み合わせが悪くなり地獄を見ます。５番抜きでもうまく治せるテクニックのある先生ならばうまく行くかもしれませんが、おすすめではありません。抜くのであれば生きている４番にすべきです。もしくは、５番の抜いたスペースをある程度閉じるまではワイヤー矯正に切り替えるべきです。
下の前歯を１本抜くということですが、少しだけ前歯を確実に下げたい時には効果的な手法となります。確実に２ミリ程度引っ込められるでしょう。ただ、上下の歯の本数が異なり、奇数の咬み合わせでうまく咬ませるためには一定以上の知識・経験が必要になります。奥歯が１級ならば出っ歯になって前歯が咬み合いませんし、すでに下の歯をディスキングしているならば上の歯を大量にディスキングしたとしても出っ歯が治りきらない可能性があります。奥歯をやや３級傾向にするなどの工夫が必要になりますが、何の策も無く下の前歯を１本抜歯すると咬み合わせが悪いまま終了してしまうかもしれません。
そもそもの話ですが、なぜ非抜歯治療を選択したのかという話になります。医院側の提案か、質問者様の希望かはわかりませんが、もしかしたら最初から抜歯矯正をすべき歯並びだったかもしれません。マウスピース矯正だから非抜歯矯正が出来る、と説明している歯科医院もありますが、抜歯・非抜歯は単純に作れるスペースの違いでしかなく、最終的な前歯と口元に差が出るだけです。なので、抜歯すべきケースではマウスピース矯正でも抜歯矯正を選択します。歯肉退縮を起こすまで歯のディスキングや遠心移動をやっていなかったとなると、前歯を出さずにでこぼこを解消するという点に関して無策であったと思われます。
親知らずを抜歯して限界まで後方移動を行い、さらに限界まで歯のディスキングを行うのが現実的な方針と思いますが、それでどれくらい前歯が下がるかはちゃんと計算しないとわかりません。また、ただ歯を下げれば良いわけではなく、その後どのように咬み合わせを良くするのかを考えなければいけません。
抜歯するのも効果的ですが、どの歯を何本抜くのかはちゃんと考えなければいけません。５番ならワイヤー併用すべきです。また、移動量がかなり増えるため、小臼歯抜歯を行うと２年は治療期間が延びることになります。
確実で早いのは下の前歯抜歯ですが、２７歯で咬合させるためには技術力が必要になります（非抜歯遠心移動や抜歯矯正も技術が必要ですが）。なので担当の先生が上手でない場合には良い結果にならないかもしれません。
ここから先の選択を誤ると、見た目が悪くなる、咬み合わせが悪くなる、治療期間がいたずらに長くなるなど、状況がより悪くなる可能性があります。ご心配であるなら、インビザライン治療の経験も豊富な矯正専門医院（ワイヤーもやっている）にセカンドオピニオンに伺うことをお勧めいたします。これまでの治療の評価や妥当性、今後の方針に関して他院でも意見を求めてみてもいいかもしれません。場合によっては転院の可能性もあります。
今後の治療がうまくいくかどうかは実際に治療を行う歯科医師の技術力に依存しますので、担当の歯科医師を信頼出来なさそうであれば、より良い歯科医師に診てもらう必要があるかもしれません。
以上をご質問への回答と致します。よろしくお願いします。
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- 銀座リラ矯正歯科
- （ 東京都 中央区 ）
- 2023-12-22 16:27:00
東京有楽町の銀座リラ矯正歯科と申します。
実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので、相談者さんのお口のなかで何が起こっているのかよくわかりません。
また、お話の中のインプラントというのは、矯正用インプラントアンカーのことだと思われますが、一般的には軟骨に埋め込むものではありませんので、何か別のものである可能性もあります。
相談者さんのお悩みの内容として、下がってしまった下前歯の歯ぐきをどうにかしたいのか、そもそもの矯正治療をどうにかしたいのか等、一度整理してもらう必要があると思います。
現時点では相談者さんのお口に関して最も詳しいのは、現在の矯正担当ドクターになります。そのため、今後のことは、まずは矯正担当ドクターとよく相談してもらうのが良いと思います。ご検討ください。
実際にお口の様子を拝見したわけではありませんので、相談者さんのお口のなかで何が起こっているのかよくわかりません。
また、お話の中のインプラントというのは、矯正用インプラントアンカーのことだと思われますが、一般的には軟骨に埋め込むものではありませんので、何か別のものである可能性もあります。
相談者さんのお悩みの内容として、下がってしまった下前歯の歯ぐきをどうにかしたいのか、そもそもの矯正治療をどうにかしたいのか等、一度整理してもらう必要があると思います。
現時点では相談者さんのお口に関して最も詳しいのは、現在の矯正担当ドクターになります。そのため、今後のことは、まずは矯正担当ドクターとよく相談してもらうのが良いと思います。ご検討ください。
