れいさんの相談
カテゴリ:効果
矯正
現在、矯正中でワイヤーを着けた翌日から
歯肉退縮し
4か月現在では老婆のように歯茎が
なくなりました。
顎が前に出てきたのでオートローテーションし
ガミースマイルを治すように
前歯を圧下して大きなブラックトライアルを
隠す作戦だと思われますが
これ以上骨が吸収されるのが怖いです。
先生に聞いても
僕のやり方は骨に負担がかからないから
大丈夫しか言われません。
問題は全くないのでしょうか?
- マロニエ矯正歯科クリニック
- ( 埼玉県 草加市 )
- 2022-11-16 16:16:00
マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。
矯正治療をすると、ほぼ100%歯肉退縮を起こし、ブラックトライアングルも生じます。
歯ぐきが下がる量の大小はあれど、成人以降の方は基本的に下がるものです。
もともと患者さん自身の歯肉の状態や、治療プランや治療のやり方によっても左右されます。
でこぼこが強い人であれば初期に、出っ歯の人であれば終盤でブラックトライアングルが生じます。
前歯を圧下しても、歯肉と一緒に移動するので、下がった歯肉も復活しませんし、
ブラックトライアングルも改善されたりはしません。
下がった歯肉は自然と回復することはなく、歯周再生療法によって改善されるかどうかとなります。
また、ブラックトライアングルに関しても、歯が三角形だから生じてくるもので、
歯のディスキングによって歯冠形態を四角くすることでしか改善が出来ません。
歯肉退縮やブラックトライアングルが気になるようでしたら、それらの対処法をご検討ください。
私はすべての患者さんに対し、矯正前に上記のことを説明してから治療を開始しています。
その上で、治療終盤で8割ほどの方がディスキングすることでブラックトライアングルを消滅させています。
骨を吸収させて歯を動かすものであり、歯肉退縮とブラックトライアングルは当然発生するからです。
担当の先生は、何をもって大丈夫としているのでしょうか。
治療開始4か月であれば、まだレベリング中なので、まだまだ歯肉退縮は生じると思われます。
でこぼこ(叢生)ケースでありながら非抜歯矯正を選択しているならなおさら下がりやすいです。
歯ぐきが下がっても、最終的にディスキングするからブラックトライアングルは消せるから大丈夫。
歯ぐきが下がっても、矯正治療後に歯周再生療法で回復するから大丈夫。
という意味であれば、リカバリーという形でのちのち何とかするという「大丈夫」でしょう。
今以上に歯肉は下がらないから大丈夫、となると、そんなのは無理なので適当な発言でしょう。
本当に、歯茎を下げないような治療を考えてくれている先生であれば良いですが、
患者さんの発言はなあなあに流して、どんな結果になってもどうでもいい、という先生なら心配ですね。
骨に負担がかからない方法で治療するのは当たり前で、それでも歯肉は下がるものなのです。
『顎が出てきて〜隠す作戦』の内容が、ちょっと意味が通らないのですが、例え話でしょうか。
オートローテーションをすると顎が前に出てきますし、
ガミースマイルの改善とオートローテーションは直接関係はありません。
臼歯を圧下することで、奥歯が当たらずにオートローテーションが生じ、結果として顎が出ます。
過蓋咬合でない人がガミースマイル改善のために前歯を圧下すると開咬になります。
開咬にならないように、前歯と奥歯を両方圧下し、ガミースマイルを改善しつつも、
オートローテーションさせることで開咬を回避する、というのであれば意味が通ります。
前歯だけ圧下しても、開咬になるだけでオートローテーションは生じません。
例え話でなく、今現在そのような治療をしているなら、意味不明な治療内容かもしれません。
前歯を圧下させるのは歯肉退縮も歯根吸収も生じやすく、リスクを伴う行為です。
質問者様の年齢を考えると、どう考えても歯肉退縮は生じてしまいますが、
歯肉退縮やブラックトライアングルの可能性や、その対処法について事前に説明があったでしょうか。
もし無いとして、今からその点に関して質問して、具体性のある返事をもらえるでしょうか。
そもそもの治療プランが無理のあるブランで、もっと歯肉退縮を起こしにくい方法があったかもしれません。
ディスキングをしない先生もいて、担当医がそうなら、ブラックトライアングルは一生そのままです。
担当の先生とよく話し合い、その上で納得がいかないようでしたら、転院なども視野に入れつつ、
他院でセカンドオピニオンをしてみてもいいかもしれません。
ただ、ある程度歯肉退縮を起こしたり、ブラックトライアングルが出てしまうのは仕方がないので、
「通常の矯正治療で起こりうる歯肉の変化」に関しては、そういうものなので受け入れましょう。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いします。
ご質問にお答えいたします。
矯正治療をすると、ほぼ100%歯肉退縮を起こし、ブラックトライアングルも生じます。
歯ぐきが下がる量の大小はあれど、成人以降の方は基本的に下がるものです。
もともと患者さん自身の歯肉の状態や、治療プランや治療のやり方によっても左右されます。
でこぼこが強い人であれば初期に、出っ歯の人であれば終盤でブラックトライアングルが生じます。
前歯を圧下しても、歯肉と一緒に移動するので、下がった歯肉も復活しませんし、
ブラックトライアングルも改善されたりはしません。
下がった歯肉は自然と回復することはなく、歯周再生療法によって改善されるかどうかとなります。
また、ブラックトライアングルに関しても、歯が三角形だから生じてくるもので、
歯のディスキングによって歯冠形態を四角くすることでしか改善が出来ません。
歯肉退縮やブラックトライアングルが気になるようでしたら、それらの対処法をご検討ください。
私はすべての患者さんに対し、矯正前に上記のことを説明してから治療を開始しています。
その上で、治療終盤で8割ほどの方がディスキングすることでブラックトライアングルを消滅させています。
骨を吸収させて歯を動かすものであり、歯肉退縮とブラックトライアングルは当然発生するからです。
担当の先生は、何をもって大丈夫としているのでしょうか。
治療開始4か月であれば、まだレベリング中なので、まだまだ歯肉退縮は生じると思われます。
でこぼこ(叢生)ケースでありながら非抜歯矯正を選択しているならなおさら下がりやすいです。
歯ぐきが下がっても、最終的にディスキングするからブラックトライアングルは消せるから大丈夫。
歯ぐきが下がっても、矯正治療後に歯周再生療法で回復するから大丈夫。
という意味であれば、リカバリーという形でのちのち何とかするという「大丈夫」でしょう。
今以上に歯肉は下がらないから大丈夫、となると、そんなのは無理なので適当な発言でしょう。
本当に、歯茎を下げないような治療を考えてくれている先生であれば良いですが、
患者さんの発言はなあなあに流して、どんな結果になってもどうでもいい、という先生なら心配ですね。
骨に負担がかからない方法で治療するのは当たり前で、それでも歯肉は下がるものなのです。
『顎が出てきて〜隠す作戦』の内容が、ちょっと意味が通らないのですが、例え話でしょうか。
オートローテーションをすると顎が前に出てきますし、
ガミースマイルの改善とオートローテーションは直接関係はありません。
臼歯を圧下することで、奥歯が当たらずにオートローテーションが生じ、結果として顎が出ます。
過蓋咬合でない人がガミースマイル改善のために前歯を圧下すると開咬になります。
開咬にならないように、前歯と奥歯を両方圧下し、ガミースマイルを改善しつつも、
オートローテーションさせることで開咬を回避する、というのであれば意味が通ります。
前歯だけ圧下しても、開咬になるだけでオートローテーションは生じません。
例え話でなく、今現在そのような治療をしているなら、意味不明な治療内容かもしれません。
前歯を圧下させるのは歯肉退縮も歯根吸収も生じやすく、リスクを伴う行為です。
質問者様の年齢を考えると、どう考えても歯肉退縮は生じてしまいますが、
歯肉退縮やブラックトライアングルの可能性や、その対処法について事前に説明があったでしょうか。
もし無いとして、今からその点に関して質問して、具体性のある返事をもらえるでしょうか。
そもそもの治療プランが無理のあるブランで、もっと歯肉退縮を起こしにくい方法があったかもしれません。
ディスキングをしない先生もいて、担当医がそうなら、ブラックトライアングルは一生そのままです。
担当の先生とよく話し合い、その上で納得がいかないようでしたら、転院なども視野に入れつつ、
他院でセカンドオピニオンをしてみてもいいかもしれません。
ただ、ある程度歯肉退縮を起こしたり、ブラックトライアングルが出てしまうのは仕方がないので、
「通常の矯正治療で起こりうる歯肉の変化」に関しては、そういうものなので受け入れましょう。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いします。
- れい(45歳 女性 )
- 2022年11月17日05時30分
最初のカウンセリングで
歯肉退縮、ブラックトライアングルのリスク説明が
なかったので(契約書にも載っていませんでした。)
中学生の時に矯正しており、親知らずで
少しガタついて軽度だと思っていたので
顎を出すなどの処置をされるとは思っていませんでした、
先生のわかりやすい説明ありがとうございます。
歯肉退縮、ブラックトライアングルのリスク説明が
なかったので(契約書にも載っていませんでした。)
中学生の時に矯正しており、親知らずで
少しガタついて軽度だと思っていたので
顎を出すなどの処置をされるとは思っていませんでした、
先生のわかりやすい説明ありがとうございます。